高森     秋田県大館の一等三角点の山

秋田県  高森593m  2014年6月28日

    秋葉山329m  2014年6月21日

旧秋田県の山・脚注

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 名山一人旅

私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。

☀☀☀☀☀

平凡な山容だが、大舘市のシンボル鳳凰山よりも標高は高く、一等三角点を持ち、簡単には登れない。一度は敗退し、二度目にヤブ尾根を辿って頂上に到達し、「秘峰登頂」の達成感と醍醐味を味わう。

最初に高森に登ろうとした日、林道を尾根筋まで上がって尾根を乗り越し、西側にある山が見えてくる。あれが高森だ、とその時は思ったが、それは鳳凰山だった。

今日は諦めてこのまま下り、大きく西を回って歩いて戻ることにする。ものすごく時間がかかるだろうが、こんなこともあるさ。

せっかく長根山運動公園まで来たので、秋葉山まで登ることにする。尾根道からは、鳳凰山の「大」が良く見えた。

翌週、前週に登り損ねた高森にリベンジ・トライ。荒れた林道の分岐を今回は左の沢筋に入り、ガイドにあった山舘橋から沢を辿り、尾根に登って作業道を見つけ、北尾根に到達する。タフのGPSコンパスで方角を確かめ、ついに高森の一等三角点に到達する。感激の瞬間。

当時のメモ「私が去ると、次に人が訪れるのはいつだろう。」はこの不遇な山への思いだったが、その後、登っている人がいたことが分かってびっくり。今後、より多くの人たちが訪れる山になってほしい。

 大舘南インター付近から見た高森。平凡な山容だが、大舘市のシンボル鳳凰山よりも標高は高く、一等三角点を持ち、簡単には登れない
新真中橋付近(大舘の西)から見る双耳の高森
 鳳凰山の「大」
 山館橋
 赤ツツジ
(秋葉山:2014年6月21日)  6:20 駐車地点発  7:10 林道分岐(間違えて右に入る)  8:00 工事現場11:22 R7号・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・縦断5時間2分12:57 長根山運動公園14:50 秋葉山・・・・・・・・・・・・長根山運動公園から1時間53分15:00 秋葉山発16:00 長根山運動公園17:22 長木川橋⒙:40 駐車地点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周回12時間20分
(高森:2014年6月28日)  6:09 駐車地点発  6:40 林道分岐  7:33 山館橋、新沢に入る  7:36 支沢  7:57 支尾根取り付き  8:26 北尾根  8:57 主稜線、P1  9:32 高森・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り3時間23分  9:47 高森発11:07 P1、北尾根に下る11:52 支沢の源頭12:28 新沢出会い12:30 山館橋13:24 林道分岐13:56 駐車地点・・・・・・・・・・・・・・・・往復7時間47分

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平凡な山容だが、大舘市のシンボル鳳凰山よりも標高は高く、一等三角点を持ち、簡単には登れない。一度は敗退し、二度目にヤブ尾根を辿って頂上に到達し、「秘峰登頂」の達成感と醍醐味を味わう。

(秋葉山2014年6月21日)

小坂PAで車中泊。早めに寝たが、ぐっすり眠り、起きた時はもう明るかった。

小坂インターで降り、狭い車道を西に向かう。ガイドに記載の新沢地区で左折し、林道に入る。林道の先は崩壊していて、広い駐車スペースに停める。工事中のクレーンが置いてあった。乗用車がもう一台。ガイドには山舘橋の先で沢筋に入るとある。林道の崩壊はひどく、ほとんど全部が崩れているところもある。あまりに沢筋に近すぎるのだろう。林道分岐があり、あまり迷わずに、比較的荒れていない右に入ったが、これが間違いだった。その林道は沢筋を離れて高度を上げ、近くにある象ヶ倉山が見えてくる。どう考えても沢が遠いので、そのあたりでおかしいと気付くべきだった。

最初に高森に登ろうとしたその日、林道を尾根筋まで上がって尾根を乗り越し、西側にある山が見えてくる。あれが高森だ、とその時は思ったが、それは鳳凰山だった。西斜面をトラバースして付けられている林道を行くと、工事現場にぶつかる。背後には、乗越してきたところにピークがある(480m峰?)。工事現場を越えたところでGPSを出して位置の確認をしていると、向こう側から工事の車が数台、やってきた。これから工事になるなら、今のうちに引き返した方がいいかもしれない。引き返して乗越のピークに登ろうかと思ったが、GPSで位置を確認すると、高森のある位置よりもだいぶ手前にいる。高森はもっと先だ。そこで、林道を先に進む。鳳凰山に続く尾根のところで、林道は尾根を再度乗り越し、左側(南)に下っている。そこから尾根のヤブに突入する前に、もう一度GPSで位置を確認すると、いまだに高森があるはずの位置よりも北にいる。あれはやはり高森ではない、と判断し、林道を下る。

林道はどんどん下って沢筋(山館川の支流)に降り、GPSによると南西に向かっており、高森からは遠ざかっている。今日は諦めてこのまま下り、大きく西を回って歩いて戻ることにする。ものすごく時間がかかるだろうが、こんなこともあるさ。林道では何度か車が往来する。対岸の尾根に登り、日影のあるところで休憩。日差しが暑い。やがて、行く手に市街地が見えてきた。ついに林道はリンゴ畑の中の舗装路に出る。その道を行くと、リンゴ畑で作業をしている人々。キューブをしまい、イヤホンでフロイドを聞く。リンゴ畑の道から国道7号線に出て、歩道を西に向かう。車の往来多い。南に見える小さな山は薬師森だろうか。北に方向を変えた7号線から、立体交差のところで東に向かい、長根山運動公園に入る。陸上競技場や野球場では競技が行われている。駐車場の前の木陰に座れる場所を見つけ、休憩。疲れた。

せっかく長根山運動公園まで来たので、秋葉山まで登ることにする。大したことは無いだろう。しかし、たくさんある遊歩道の案内は分かりにくく、丘の上にあった東屋のベンチに寝転んで仮眠をとる。尾根道からは、鳳凰山の「大」が良く見えた。ブナの尾根道のアップダウンを行くと、すず風峠に着く。尾根の途中のマイナーピーク。鳳凰山まで105分とあったが、貯水池に下る道を降りる。下ったところは遊歩道5本の交差点になっており、下ってきた秋葉山方面には道標がない。その分岐は往路で通過し、一つ右の分岐に入ったような気がする。その往路を戻る。公園入口に戻り、駐車地点に向かう。

小坂インターに向かう県道2号「樹海ライン」に入る。そのあたりは小茂内。廃止された鉄道が北側を走っていて、踏切のところのガードレールに座って休憩。中央にトンネルのある長木川の橋に座れる場所があり、休憩。橋を渡った先に温泉がある。老人福祉センターになっている四十八滝温泉の先で小雪沢地区。大館市は忠犬ハチ公のふるさととある。また橋を渡り、新沢地区を期待したが、大明神地区だった。歩道の無い車道に車の往来は少なくなく、歩くのには向いていない。脇道のガードレールに座って休憩。廃止鉄道が南側から北側に移る踏切跡のところに右に入る林道があり、それが朝入った新沢地区の林道だった。背中が痛くなってきていて、変なかっこうで歩いていたと思うが、廃止踏切で会ったおばさんに挨拶。ついに駐車地点着。真っ暗になる前に着いた。車道を西に戻り、さっき通った清風荘に入る。350円の割には良い湯。

(高森2014年6月28日)

前週に登り損ねた秋田の高森にリベンジ・トライし、荒れた林道の分岐を今回は左の沢筋に入り、ガイドにあった山舘橋から沢を辿り、尾根に登って作業道を見つけ、北尾根に到達する。ビニルテープとコンパスを持ってこなかったのは失敗だったが、コンビニ袋とタフのGPSコンパスで方角を確かめ、ついに高森の一等三角点に到達する。高森頂上からの下りで二度、ルートを修正できたのは、幸運プラス経験だろうか。

昨週登り損ねた大館の一等三角点・高森(大館には高森という山が4つあるらしい)へのリベンジ・ツアーに向かう。先週と同様、小坂PAで車中泊。

新沢地区の林道に入ると、橋の手前にゲートが置かれていて、昨週の駐車地点に入れない。仕方ないので、沢の右岸の林道に少し入ったスペースに停める。崩壊した林道の手前が少し工事されていたが、復旧は相当に大変そうだ。前回は右に入った林道分岐のところで、今回は左に入る。先週の林道よりも荒れていて、長い草が生えている。林道の上には青空と緑の山。最初に渡った橋には名前がついていなかった。だいぶ歩いた先の二つ目の橋は「下山舘橋」で、ガイドではここで車両通行止め。20年くらい前の話だろうか。

すぐ先に「山舘橋」があり、ガイドに従い、ここで沢に下りる。「右手の沢」でなくて本流だが、水量は少なく、登山靴で歩ける。だが、沢靴だと問題ないナメ床岩が滑るので怖い。本流の少し先で二俣があり、「右手の沢」に入る。結局、GPSマップで最初に見当をつけた林道終点の500mくらい手前の沢のようだ。倒木で荒れた沢は歩きにくく、左に枝沢が分岐しているところで、左の斜面を登る。ブッシュ急斜面を登ると、突然、古い作業道に出る。それは斜面をトラバースして登っていく道で、それを辿って南に向かう。作業道がナギで崩れているところがあり、青空と稜線が見える。深い山の中。大きく巻いて南に続く作業道に乗り、荒れた作業道を登って尾根の上に出る。最初の休憩。バナナを1本食べ、タフのコンパスで方角を確認。尾根は南北方向に伸びているので、南に尾根を登ればいいだろう。帰りの尾根からの下降点の目印に、コンビニ袋を枯木に結んでおく。

北尾根は主稜線の合流手前で広い斜面となり、主稜線のマイナーピーク(P1・510m)に着く。再度タフで方角を確認し、東西に伸びている主稜線を西に向かう。いったん下って登りかえし、そのマイナーピーク(P2・510m)から大きく下り、最後の急斜面に出る。古い踏跡あり。たどり着いた林の頂上は縦長で、奥に赤テープがあったが、そこには三角点はなし。草ヤブの中を探し、手前で倒れていたマツの近くで大きな一等三角点を発見。木柱が折れて転がっており、マツに倒されたのだろう。よし、高森の一等三角点に到達した。満足して休憩。二つ目のバナナを食べる。一等三角点の回りの草を抜き、写真を何枚も撮る。私が去ると、次に人が訪れるのはいつだろう。

頂上から下るとき、吊尾根を探して左へ左へ斜面を下りすぎてしまう。途中でタフで確認し、北に行き過ぎていると気付いて右に戻り、急斜面起点に着く。そこの上に登る踏跡には見覚えがあった。ところが、そこからの下るとき、頂上尾根と吊尾根がダイレクトに繋がっておらず、吊尾根の北側に下っているのに途中で気付く。右上に吊尾根が見えており、登り返す。調子にのって下っていたら大変だった。この間、何度もタフで方角を確認するが、林の中の斜面なので、GPSでは正しい方角が得られなかった。やっぱりコンパスが必要だ。P2に達するが、P1との見分けがつかないので、イクシーで写したP1画面を出して現場の情景と比較。違うようなので東に向かう。P1でも同様にしたが、やはり違うような気がして更に東に向かうが、主稜線はそこから大きく下りになっており、作業道が北についているので、その作業道を北に下る。

作業道はすぐに分からなくなったが、斜面は細尾根となり、下り切ったコルで目印のコンビニ袋を発見する。一安心して休憩をとる。北尾根にはコルから更に北に向かう踏跡があったが、往路の作業道に下る。作業道を下り切ったところは「右手の沢」の源頭で、わずかに左岸に道のなごりらしきもの。倒木で極めて歩きにくい沢を、ステイックを出して下り、尾根取付点に到達。沢の中には、本流にもあった古くて曲がった細いレールがあり、ここには昔、鉱山があったのかもしれない。

駐車地点に戻ると、工事はやっていなかった。鳳凰山に行っても良かったが、だいぶ歩いて疲れたので、着替えて温泉に行くことにする。先週と同じく、清風荘に寄る。こんなに晴れているのに、携帯天気予報によると、明日は雨。大館に行ってスーパーと家電に寄るが、イクシー12倍は新機種になっており、バッテリーが違い、サイズも大きい。様子をみよう。大館市内は気温31度。弘前も28度だった。

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当時のメモ「私が去ると、次に人が訪れるのはいつだろう。」はこの不遇な山への思いだったが、その後、登っている人がいたことが分かってびっくり。今後、より多くの人たちが訪れる山になってほしい。

私が高森に登った2014年6月の後、同じ年の8月と11月に高森に登った人が二人もいたことが分かり、びっくり。私が登った北東側からではなく、西側かららしいが、すばらしいことだ。今後、より多くの人たちが訪れる山になってほしい。

 秋葉山

新沢橋

小坂PAで車中泊。早めに寝たが、ぐっすり眠り、起きた時はもう明るかった。

駐車地点

小坂インターで降り、狭い車道を西に向かう。ガイドに記載の新沢地区で左折し、林道に入る。林道の先は崩壊していて、広い駐車スペースに停める。工事中のクレーンが置いてあった。乗用車がもう一台。ガイドには山舘橋の先で沢筋に入るとある。林道の崩壊はひどく、ほとんど全部が崩れているところもある。あまりに沢筋に近すぎるのだろう。林道分岐があり、あまり迷わずに、比較的荒れていない右に入ったが、これが間違いだった。その林道は沢筋を離れて高度を上げ、近くにある象ヶ倉山が見えてくる。どう考えても沢が遠いので、そのあたりでおかしいと気付くべきだった。

像ヶ倉橋

下荷上場橋

崩壊地点

最初に高森に登ろうとした日、林道を尾根筋まで上がって尾根を乗り越し、西側にある山が見えてくる。あれが高森だ、とその時は思ったが、それは鳳凰山だった。西斜面をトラバースして付けられている林道を行くと、工事現場にぶつかる。背後には、乗越してきたところにピークがある(480m峰?)。工事現場を越えたところでGPSを出して位置の確認をしていると、向こう側から工事の車が数台、やってきた。これから工事になるなら、今のうちに引き返した方がいいかもしれない。引き返して乗越のピークに登ろうかと思ったが、GPSで位置を確認すると、高森のある位置よりもだいぶ手前にいる。高森はもっと先だ。そこで、林道を先に進む。鳳凰山に続く尾根のところで、林道は尾根を再度乗り越し、左側(南)に下っている。そこから尾根のヤブに突入する前に、もう一度GPSで位置を確認すると、いまだに高森があるはずの位置よりも北にいる。あれはやはり高森ではない、と判断し、林道を下る。

上荷上場橋

林道分岐

象ヶ倉山

鳳凰山

 緑の鳳凰山: 最初に高森に登ろうとした日、林道を尾根筋まで上がって尾根を乗り越し、あれが高森だ、とその時は思ったが、それは鳳凰山だった

工事中地点

434m峰と鳳凰山

林道はどんどん下って沢筋(山館川の支流)に降り、GPSによると南西に向かっており、高森からは遠ざかっている。今日は諦めてこのまま下り、大きく西を回って歩いて戻ることにする。ものすごく時間がかかるだろうが、こんなこともあるさ。林道では何度か車が往来する。対岸の尾根に登り、日影のあるところで休憩。日差しが暑い。やがて、行く手に市街地が見えてきた。ついに林道はリンゴ畑の中の舗装路に出る。その道を行くと、リンゴ畑で作業をしている人々。キューブをしまい、イヤホンでフロイドを聞く。リンゴ畑の道から国道7号線に出て、歩道を西に向かう。車の往来多い。南に見える小さな山は薬師森だろうか。北に方向を変えた7号線から、立体交差のところで東に向かい、長根山運動公園に入る。陸上競技場や野球場では競技が行われている。駐車場の前の木陰に座れる場所を見つけ、休憩。疲れた。

山館川

リンゴ畑

長根山運動公園

長根山公園案内図

岩神貯水池

せっかく長根山運動公園まで来たので、秋葉山まで登ることにする。大したことは無いだろう。しかし、たくさんある遊歩道の案内は分かりにくく、丘の上にあった東屋のベンチに寝転んで仮眠をとる。尾根道からは、鳳凰山の「大」が良く見えた。ブナの尾根道のアップダウンを行くと、すず風峠に着く。尾根の途中のマイナーピーク。鳳凰山まで105分とあったが、貯水池に下る道を降りる。下ったところは遊歩道5本の交差点になっており、下ってきた秋葉山方面には道標がない。その分岐は往路で通過し、一つ右の分岐に入ったような気がする。その往路を戻る。公園入口に戻り、駐車地点に向かう。

鳳凰山の「大」

秋葉山頂上

小坂インターに向かう県道2号「樹海ライン」に入る。そのあたりは小茂内。廃止された鉄道が北側を走っていて、踏切のところのガードレールに座って休憩。中央にトンネルのある長木川の橋に座れる場所があり、休憩。橋を渡った先に温泉がある。老人福祉センターになっている四十八滝温泉の先で小雪沢地区。大館市は忠犬ハチ公のふるさととある。また橋を渡り、新沢地区を期待したが、大明神地区だった。歩道の無い車道に車の往来は少なくなく、歩くのには向いていない。脇道のガードレールに座って休憩。廃止鉄道が南側から北側に移る踏切跡のところに右に入る林道があり、それが朝入った新沢地区の林道だった。背中が痛くなってきていて、変なかっこうで歩いていたと思うが、廃止踏切で会ったおばさんに挨拶。ついに駐車地点着。真っ暗になる前に着いた。車道を西に戻り、さっき通った清風荘に入る。350円の割には良い湯。

大舘市街と樹海ドーム

長木川

 高森

夜明け

前週に登り損ねた秋田の高森にリベンジ・トライし、荒れた林道の分岐を今回は左の沢筋に入り、ガイドにあった山舘橋から沢を辿り、尾根に登って作業道を見つけ、北尾根に到達する。ビニルテープとコンパスを持ってこなかったのは失敗だったが、コンビニ袋とタフのGPSコンパスで方角を確かめ、ついに高森の一等三角点に到達する。高森頂上からの下りで二度、ルートを修正できたのは、幸運プラス経験だろうか。

鳳凰山?

昨週登り損ねた大館の一等三角点・高森(大館には高森という山が4つあるらしい)へのリベンジ・ツアーに向かう。先週と同様、小坂PAで車中泊。

林道分岐

新沢地区の林道に入ると、橋の手前にゲートが置かれていて、昨週の駐車地点に入れない。仕方ないので、沢の右岸の林道に少し入ったスペースに停める。崩壊した林道の手前が少し工事されていたが、復旧は相当に大変そうだ。前回は右に入った林道分岐のところで、今回は左に入る。先週の林道よりも荒れていて、長い草が生えている。林道の上には青空と緑の山。最初に渡った橋には名前がついていなかった。だいぶ歩いた先の二つ目の橋は「下山舘橋」で、ガイドではここで車両通行止め。20年くらい前の話だろうか。

下山館橋

山館橋

大新沢に下る

すぐ先に「山舘橋」があり、ガイドに従い、ここで沢に下りる。「右手の沢」でなくて本流だが、水量は少なく、登山靴で歩ける。だが、沢靴だと問題ないナメ床岩が滑るので怖い。本流の少し先で二俣があり、「右手の沢」に入る。結局、GPSマップで最初に見当をつけた林道終点の500mくらい手前の沢のようだ。倒木で荒れた沢は歩きにくく、左に枝沢が分岐しているところで、左の斜面を登る。ブッシュ急斜面を登ると、突然、古い作業道に出る。それは斜面をトラバースして登っていく道で、それを辿って南に向かう。作業道がナギで崩れているところがあり、青空と稜線が見える。深い山の中。大きく巻いて南に続く作業道に乗り、荒れた作業道を登って尾根の上に出る。最初の休憩。バナナを1本食べ、タフのコンパスで方角を確認。尾根は南北方向に伸びているので、南に尾根を登ればいいだろう。帰りの尾根からの下降点の目印に、コンビニ袋を枯木に結んでおく。

山館橋

大新沢

支沢のナメ

作業道跡

主稜線の一角

北尾根は主稜線の合流手前で広い斜面となり、主稜線のマイナーピーク(P1・510m)に着く。再度タフで方角を確認し、東西に伸びている主稜線を西に向かう。いったん下って登りかえし、そのマイナーピーク(P2・510m)から大きく下り、最後の急斜面に出る。古い踏跡あり。たどり着いた林の頂上は縦長で、奥に赤テープがあったが、そこには三角点はなし。草ヤブの中を探し、手前で倒れていたマツの近くで大きな一等三角点を発見。木柱が折れて転がっており、マツに倒されたのだろう。よし、高森の一等三角点に到達した。満足して休憩。二つ目のバナナを食べる。一等三角点の回りの草を抜き、写真を何枚も撮る。私が去ると、次に人が訪れるのはいつだろう。

一等三角点

頂上から下るとき、吊尾根を探して左へ左へ斜面を下りすぎてしまう。途中でタフで確認し、北に行き過ぎていると気付いて右に戻り、急斜面起点に着く。そこの上に登る踏跡には見覚えがあった。ところが、そこからの下るとき、頂上尾根と吊尾根がダイレクトに繋がっておらず、吊尾根の北側に下っているのに途中で気付く。右上に吊尾根が見えており、登り返す。調子にのって下っていたら大変だった。この間、何度もタフで方角を確認するが、林の中の斜面なので、GPSでは正しい方角が得られなかった。やっぱりコンパスが必要だ。P2に達するが、P1との見分けがつかないので、イクシーで写したP1画面を出して現場の情景と比較。違うようなので東に向かう。P1でも同様にしたが、やはり違うような気がして更に東に向かうが、主稜線はそこから大きく下りになっており、作業道が北についているので、その作業道を北に下る。

赤ツツジ

作業道はすぐに分からなくなったが、斜面は細尾根となり、下り切ったコルで目印のコンビニ袋を発見する。一安心して休憩をとる。北尾根にはコルから更に北に向かう踏跡があったが、往路の作業道に下る。作業道を下り切ったところは「右手の沢」の源頭で、わずかに左岸に道のなごりらしきもの。倒木で極めて歩きにくい沢を、ステイックを出して下り、尾根取付点に到達。沢の中には、本流にもあった古くて曲がった細いレールがあり、ここには昔、鉱山があったのかもしれない。

駐車地点に戻ると、工事はやっていなかった。鳳凰山に行っても良かったが、だいぶ歩いて疲れたので、着替えて温泉に行くことにする。先週と同じく、清風荘に寄る。こんなに晴れているのに、携帯天気予報によると、明日は雨。大館に行ってスーパーと家電に寄るが、イクシー12倍は新機種になっており、バッテリーが違い、サイズも大きい。様子をみよう。大館市内は気温31度。弘前も28度だった。

高森(羽保屋山より)

高森(大舘南インター付近より)