鳴虫山 日光の根っこの縦走路

栃木県   1,104m  2015年8月1日

栃木百名山

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真夏の日光市内。北の憾満ヶ淵駐車場に行き、サングラスをかけ、MTBで出発。橋を渡るところにある赤い橋は世界遺産「神橋」とあるので、暑い日差しを我慢して写真を撮る。自然の造形に調和した緩く赤いアーチ。

鳴虫山に登る道は植林の「根っこ道」。市内は猛暑だったが、鳴虫山の縦走路は林で日が遮られ、実に歩きやすかった。

後から聞こえる鈴の音に追いつかれまいと、無意識のうちにペースが上がる。なんとも狭い心で情けないが、「追いつかれまいとがんばる」のは人間の向上心の反映であり、悪いことでもないらしい。

ともあれ、背後の鈴の音よりも先に二等三角点のある鳴虫山頂上に到達し、腰をおろして休憩。視界は無いが木立の日陰で休むのには良いところ。

憾満ヶ淵まで下ると、赤い頭巾の地蔵が並んでいる。ずいぶんたくさん並んでいるなあと思っていると、「このあたりに『並び地蔵』はありますか」と聞かれ、初めてそれらが並び地蔵だと知る。日光について何も知らないのはまずいと思い、翌日、日光東照宮に行ってみる。

その翌日、日光東照宮の近くにある外山に登ると、鳴虫山の稜線が市街地の上に現われた。それはまるで日光市街の上にかかる屋根のように見える。

北側にある外山から見る鳴虫山:それはまるで日光市街の上にかかる屋根のように見える。
「神橋」:自然の造形に調和した緩く赤いアーチ
根っこの縦走路:林で日が遮られ、実に歩きやすかった。
「このあたりに『並び地蔵』はありますか」と聞かれ、初めてそれらが並び地蔵だと知る
7:04 憾満ヶ淵駐車場発(MTB) 7:44 東登山口 8:28 神主山(こうのす)842m 9:54 鳴虫山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り(含むMTB)2時間50分10:02 鳴虫山発10:26 合峰1,084m11:04 独標925m11:50 車道11:55 憾満ヶ淵12:03 憾満ヶ淵駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周回4時間59分

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当初プランは滝ヶ原峠にMTBを置き、鳴虫山の南にある火戸尻山から登り、鳴虫山から滝ヶ原峠に下り、MTBで火戸尻山登山口まで下るというもの。しかし、滝ヶ原峠に着いたが、登山口が見当たらない。その先はぐんぐん下っており、登山口はありそうもない。土砂崩れで閉鎖になったのだろうか。月曜日にネットで調べると、もともと登山道はなく、尾根の踏み跡をたどる過激なルートであった。滝ヶ原峠に戻って調べた末、無理して登るのは止め、日光からの周回路を登ることにする。二つある登山口をMTBでつなげばいいだろう。北の憾満ヶ淵駐車場に行き、MTBをデポ。南の登山口に向かう。日光市内を走って南登山口に行くと駐車場がない。少し離れたところに有料駐車場があるが、憾満ヶ淵に駐車し、MTBで南登山口まで来ればよいと気付く。夫婦連れが登山口に歩いていく。

真夏の日光市内。北の憾満ヶ淵駐車場に行き、サングラスをかけ、MTBで出発。市内は最初は緩い下り、橋を渡ってから平たんなので楽。橋を渡るところにある赤い橋は世界遺産「神橋」とあるので、暑い日差しを我慢して写真を撮る。自然の造形に調和した緩く赤いアーチ。南登山口の先にMTBをデポし、歩き始める。そこには住宅が迫り、階段からいきなりのつづら折り。古い鳥居と祠があり、樹間に外山が見える。鳴虫山に登る道は植林の「根っこ道」。市内は猛暑だったが、鳴虫山の縦走路は林で日が遮られ、実に歩きやすかった。雑草のなかに古い石盤。神主山(こうのす)とトラバース路の分岐があり、神ノ主山に向かう。北側が開けていたが、もうガスが出ていて女峰山は見えなくなっていた。

神主山から下ったコルからは根っこ道の始まりで、マイナーピークをいくつか過ぎ、陽明山に着く。樹間に見えるのは鳴虫山らしい。更に続く根っこ道をのんびり登っていると、背後から微かに鈴の音が聞こえ、いつの間にかペースが上がっていた。ここまで来て先を越されたくないという無意識の行動なのだろうが、なんとも狭い心で情けない。しかし、「追いつかれまいとがんばる」のは人間の向上心の反映であり、悪いことでもないらしい。ともあれ、背後の鈴の音よりも先に二等三角点のある鳴虫山頂上に到達し、腰をおろして休憩。視界は無いが木立の日陰で休むのには良いところ。火戸尻山への道は、鳴虫山頂上から南に向かうルートだったようだが、このときは気付かず。やってきた鈴の音の主は若い男性で、頂上で食事を作り始めた。私はバナナとポカリで済ませ、先に進む。

鳴虫山から北への縦走路は急な下りで始まり、立派な階段があった。マイナーピークをいくつか越えた先に、滝ヶ原峠への分岐尾根の起点ピークがあった。侵入禁止のロープが掛けられていた。止めておいて正解だったとこのときは思う。祠のある峰に合峰1084mの標識。急な下りの後に登り返したところが独標925m。しかし石標はなし。先に鈴の音がしていて、降りていく人が見えたので、根っこの急坂の途中で休憩にする。どうやら南登山口で見た夫婦連れで、マイナーピークのベンチで休んでいるところで先に行く。だいぶ下ったところで林道を横断。その後も何度も林道を横断。鉄塔の脇を過ぎ、舗装車道の登山口標識に出る。それはやしおの湯から滝ヶ原峠に向かう車道だった。車道から遊歩道に入り、憾満ヶ淵まで下ると、赤い頭巾の地蔵が並んでいる。大きな岩の間を川が流れる奇勝が憾満ヶ淵。含満ヶ淵とも書かれるとある。スケールは大きくない。観光の老夫婦がいた。再び赤い頭巾の地蔵がたくさん並んでいて、ずいぶんたくさん並んでいるなあと思っていると、やがて寺の境内となり、慈雲寺の門を出る。駐車場の手前で夫婦連れに並び地蔵について聞かれ、「このあたりに『並び地蔵』はありますか」と聞かれ、初めてそれらが並び地蔵だと知る。日光について何も知らないのはまずいと思い、翌日、日光東照宮に行ってみる。

猛暑の駐車場に着き、車に乗って南登山口に向かい、近くの駐車スペースに停めてMTBを回収。MTBを使ったのはこのときだけだが、移動手段としては極めて有効。組み立てに時間がかかるのと、収納スペースが大きいのが難点だが、うまくやれないだろうか。市内は耐えられないほどの真夏の日差しの猛暑だったが、鳴虫山の縦走路は林で日が遮られ、実に歩きやすかった。

その翌日、日光東照宮の近くにある外山に登ると、鳴虫山の稜線が市街地の上に現われた。それはまるで日光市街の上にかかる屋根のように見える。

世界遺産、神橋

真夏の日光市内。北の憾満ヶ淵駐車場に行き、サングラスをかけ、MTBで出発。市内は最初は緩い下り、橋を渡ってから平たんなので楽。橋を渡るところにある赤い橋は世界遺産「神橋」とあるので、暑い日差しを我慢して写真を撮る。自然の造形に調和した緩く赤いアーチ。

樹間の外山・・・翌日はこの山から鳴虫山を見る

南登山口の先にMTBをデポし、出発。そこには住宅が迫り、階段からいきなりのつづら折り。古い鳥居と祠があり、樹間に外山が見える。雑草のなかに古い石盤。神主山とトラバース路の分岐があり、神ノ主山(こうのす)に向かう。北側が開けていたが、もうガスが出ていて女峰山は見えなくなっていた。

神主山(KONOSU)頂上

根っこ道

神主山から下ったコルからは根っこ道の始まりで、マイナーピークをいくつか過ぎ、陽明山に着く。樹間に見えるのは鳴虫山らしい。更に続く根っこ道をのんびり登っていると、背後から微かに鈴の音が聞こえ、いつの間にかペースが上がっていた。ここまで来て先を越されたくないという無意識の行動なのだろうが、なんとも狭い心で情けない。しかし、「追いつかれまいとがんばる」のは人間の向上心の反映であり、悪いことでもないらしい。

樹間の鳴虫山

鳴虫山頂上

ともあれ、背後の鈴の音よりも先に二等三角点のある鳴虫山頂上に到達し、腰をおろして休憩。やってきた鈴の音の主は若い男性で、頂上で食事を作り始めた。私はバナナとポカリで済ませ、先に進む。

独標(DOPPYO)

鳴虫山から北への縦走路は急な下りで始まり、立派な階段があった。祠のある峰に合峰1084mの標識。急な下りの後に登り返したところが独標925m。鉄塔の脇を過ぎ、舗装車道の登山口標識に出る。

並び地蔵

車道から遊歩道に入ると、赤い頭巾をかぶった地蔵がずらりと並んでおり、大きな岩の間を川が流れる奇勝、憾満ヶ淵(含満ヶ淵とも書かれるとある)がある。再び赤い頭巾の地蔵が並び、やがて寺の境内となり、慈雲寺の門を出る。ずいぶんたくさん並んでいると思ったが、駐車場の手前で夫婦連れに「この先に並び地蔵はありますか」と聞かれ、初めてそれらが「並び地蔵」と呼ばれているのを知った。情けない。(日光について少しは勉強しておこうと、翌日は日光東照宮に行ってみる。)

憾満ヶ淵

猛暑の駐車場に着き、車に乗って南登山口に向かい、近くの駐車スペースに停めてMTBを回収。

市内は耐えられないほどの真夏の日差しの猛暑だったが、鳴虫山の縦走路は林で日が遮られ、実に歩きやすかった。その翌日、日光東照宮の近くにある外山に登ると、鳴虫山の稜線が市街地の上に現われた。それはまるで日光市街の上にかかる屋根のように見える。