大塔山 紀南地方の最高峰
和歌山県 大塔山1,122m、一ノ森1,058m、足郷山889m 2014年8月13日
(大塔山)関西百名山
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名山一人旅
私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。
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大塔山にはいくつものルートがあり、12通りを登ったという報告もあった。私は南東尾根を登り、南の沢沿いの道を下った。
長い南東尾根の最後に鹿除けネットに沿って登り、大きな三等三角点の大塔山頂上に到達。更に、双耳の一ノ森まで足を延ばす。
帰りの沢筋は荒れていて、ルートを何度か見失い、苦労。小尾根を乗越した先で見たハリオの滝は見事だった。
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南東尾根の基部にあるトンネル東口ゲート前に駐車。林道を北西に少し進むと左に登山道入り口がある。そこに入って少し登り、地蔵尊があるところが舟見峠。雲間にうっすらと山が見えている。植林帯の中を北に進み、稜線付近で分岐があり、それを南東に少し登ると足郷山だった。植林の中に二等三角点とふくろう標識。
この先、稜線のピークの左右をトラバースしたり、ピークに登ったりしながら進む。赤倉岳への分岐標識があったが、そこが赤倉辻だろうか。北東方向にある赤倉岳までは5km弱。道は健在なのだろうか。マイナーピークはまだまだ続き、今度こそ、と思ったピークの先がまだ続く。行く手はガスでぼんやりとしか見えない。
そして防護ネットが現われ、その防護ネット沿いを登った先が大塔山の頂上だった。頂上のすぐ下に防護ネットの出入り口があり、ロープを外して中に入る。鹿除けだ。頂上は草原で、中央に大きな三等三角点、頂上標識がたくさんある。
双耳峰*になっている隣の一ノ森に行ってみると、林の中に小さな頂上標識があった。展望は得られなかったが、紀南の主峰、大塔山の二つの頂上に登れて満足。苦労はその代償。
帰りは沢沿いのルートを下降。台風のためか道は荒れ、ルートを探しながら下り、水量のある沢を高巻きや幅跳び渡渉で進む。支流が3本分かれる四ツ辻で小尾根を乗越し、岸に下ったところでハリオの滝を見る。更に沢沿いを下り、大塔橋に上がったところが登山口。そこから車道を歩いてトンネルをくぐり、駐車地点に戻る。
2~3時間で下れるだろうと思ったのは甘く、ルートは荒れていて分かりにくく、ルート・ファインディングや高巻き、挙句に道を間違えたりで、5時間半強もかかってしまった。沢ルートは下りには使用しないほうが賢明かも知れません。
メモ(*)
大塔山は主峰・二ノ森と北側の一ノ森の双耳峰であり、この間が大きくたわんで吊尾根になっていることから、大なる多和(鞍部)と呼ばれ、大多和の峯が訛って大塔山になったと言われている。
トンネル登山口
足郷山頂上
大塔山頂上直前の鹿ネット
大塔山頂上
大塔山の山頂保全について
・・・・国では大正12年に「大塔山モミ・ツガ・ブナ植物群落保護林」に指定して以来、大切に保護管理してきました・・・・当面幼木をシカの食害などから山を守る防護フェンスを設置し、併せて保護林内に風が吹き込み乾燥化するのを防ぐため、防風ネットも張ることとしました・・・・・
一ノ森頂上
ハリオの滝