大塔山     紀南地方の最高峰

和歌山県  大塔山1,122m、一ノ森1,058m、足郷山889m  2014年8月13日

(大塔山)関西百名山

29

名山一人旅

私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。

 📻📻📻📻📻

大塔山にはいくつものルートがあり、12通りを登ったという報告もあった。私は南東尾根を登り、南の沢沿いの道を下った。

長い南東尾根の最後に鹿除けネットに沿って登り、大きな三等三角点の大塔山頂上に到達。更に、双耳の一ノ森まで足を延ばす。

帰りの沢筋は荒れていて、ルートを何度か見失い、苦労。小尾根を乗越した先で見たハリオの滝は見事だった。

五大尊岳の登路から見た大塔山。その右のピークが双耳の一ノ森と思われる。
モミ・ツガ・ブナ?の尾根を行く
大塔山頂上
ハリオの滝
  7:27 トンネル東口発  8:09 舟見峠(地蔵尊)  8:37 足郷山11:07 赤倉辻(赤倉岳分岐表示)12:16 大塔山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り3時間39分12:59 一ノ森14:08 大塔山発17:04 尾根乗越18:39 大塔橋19:47 トンネル東口・・・・・・・・・・・・・・・・・・合計12時間20分(一ノ森に行かず、南東尾根を往復していれば7時間程度)

********

南東尾根の基部にあるトンネル東口ゲート前に駐車。林道を北西に少し進むと左に登山道入り口がある。そこに入って少し登り、地蔵尊があるところが舟見峠。雲間にうっすらと山が見えている。植林帯の中を北に進み、稜線付近で分岐があり、それを南東に少し登ると足郷山だった。植林の中に二等三角点とふくろう標識。

この先、稜線のピークの左右をトラバースしたり、ピークに登ったりしながら進む。赤倉岳への分岐標識があったが、そこが赤倉辻だろうか。北東方向にある赤倉岳までは5km弱。道は健在なのだろうか。マイナーピークはまだまだ続き、今度こそ、と思ったピークの先がまだ続く。行く手はガスでぼんやりとしか見えない。

そして防護ネットが現われ、その防護ネット沿いを登った先が大塔山の頂上だった。頂上のすぐ下に防護ネットの出入り口があり、ロープを外して中に入る。鹿除けだ。頂上は草原で、中央に大きな三等三角点、頂上標識がたくさんある。

双耳峰*になっている隣の一ノ森に行ってみると、林の中に小さな頂上標識があった。展望は得られなかったが、紀南の主峰、大塔山の二つの頂上に登れて満足。苦労はその代償。

帰りは沢沿いのルートを下降。台風のためか道は荒れ、ルートを探しながら下り、水量のある沢を高巻きや幅跳び渡渉で進む。支流が3本分かれる四ツ辻で小尾根を乗越し、岸に下ったところでハリオの滝を見る。更に沢沿いを下り、大塔橋に上がったところが登山口。そこから車道を歩いてトンネルをくぐり、駐車地点に戻る。

2~3時間で下れるだろうと思ったのは甘く、ルートは荒れていて分かりにくく、ルート・ファインディングや高巻き、挙句に道を間違えたりで、5時間半強もかかってしまった。沢ルートは下りには使用しないほうが賢明かも知れません。

メモ(*)

 トンネル登山口

 足郷山頂上

モミ・ツガ・ブナ?の尾根を行く

 大塔山頂上直前の鹿ネット

 大塔山頂上

大塔山の山頂保全について

・・・・国では大正12年に「大塔山モミ・ツガ・ブナ植物群落保護林」に指定して以来、大切に保護管理してきました・・・・当面幼木をシカの食害などから山を守る防護フェンスを設置し、併せて保護林内に風が吹き込み乾燥化するのを防ぐため、防風ネットも張ることとしました・・・・・

 一ノ森頂上

 

 ハリオの滝