八甲田・大岳 噴火口の景観

青森県  1,585m  2016年3月5日

(八甲田山)日本百名山

97

そこは雪と樹氷の世界

凍りついた雪の彫刻と張りつめた冬の絶景

滑り降りて振り返れば

輝く白銀の八甲田

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八甲田・大岳には毎年冬に登っており、このところ、酸ヶ湯から地獄湯ノ沢を登り、仙人岱から頂上、頂上からスキーで北から西に滑走し、酸ヶ湯に戻る周回コースをとっている。

3月くらいまでは頂上はクラストしていることが多くアイゼンで登るが、今年は頂上までシール・スキーで登れた。

南東斜面を九十九折に登っていくと噴火口の縁に出て、目の前に大きな噴火口が現われた。

例年だと立っていられないほどの強風のことが多いが、今年は風もなく、絶景を楽しんだ。

ただし、雪質は最悪のモナカ雪で、頂上からの滑走は過去最低。私が滑走したのは頂上の北斜面だが、写真に見える噴火口の滑走トレースは早朝もしくは前日のものだと思う。

南東斜面を九十九折に登っていくと噴火口の縁に出て、目の前に大きな噴火口が現われた。
仙人岱に上がると冬の太陽
井戸岳のハート噴火口
平らなところまで滑走し、背後に真っ白な大岳を見る。
12:16 酸ヶ湯駐車場発12:59 地獄湯ノ沢13:41 仙人岱14:48 噴火口淵15:00 八甲田・大岳・・・・・・・登り2時間44分15:15 八甲田・大岳発15:29 スラローム斜面15:48 酸ヶ湯ゲレンデ上15:55 酸ヶ湯駐車場・・・・・・・周回3時間39分(含休憩)

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快晴なのに歯医者予約が10時。戻ってすぐに出発。八甲田の雪は2.3m。この週にだいぶ積もったようだ。跨線橋、茅野高原、酸ヶ湯から、真っ白な八甲田を見る。久しぶりの良い天気。ロープウェイは混んでいるようで、下の分岐点の国道路肩に数台が駐車していた。大岳にしてよかった。酸ヶ湯の駐車場も満車で、入口近くのスペースになんとか駐車して出発。一人戻ってきて、先に帰っていった。サングラスをかけるが、ネックウォーマーはなし、スキーグローブもザックに入れ、薄い手袋をはめる。アイポッドでロード・トゥ・レッドを最初から聞く。

横岳もくっきり見えている。地獄湯ノ沢に入る前に、下ってきたスキーヤー一人、スノーシュー・パーティに会う。地獄湯ノ沢の途中で下ってきた徒歩の人一人に会う。風邪の治りかけのためか、汗をかいているのだが、上着は脱がず。風はないが空気は冷たい。仙人岱に上がると冬の太陽、名無岳、小岳、仙人岱小屋が見え、大岳に登っていくと、硫黄岳、南八甲田が見えてくる。雪はクラストしておらず、東にトラバースするスキートレースをたどると、小岳の左奥に高田大岳が見えてくる。上から氷のかけらが数個落ちてきたが、たぶんスキーヤーだろう。登っているあたりに滑走トレースがあったが、もっと東を下ったようで、大岳環状を滑るスキーヤーが一人。その南に、名無岳手前の地獄湯ノ沢入口に徒歩のパーティがいて、休憩しているのが見える。

雲が流れてきて高田大岳を隠し、今度は大岳にもガスが流れてきて、噴火口の縁に着いたときは最初は噴火口は隠れていた。次第にガスが晴れ、巨大な噴火口が見えてくる。頂上から噴火口に下る滑走トレースがあった。噴火口の縁を回り、頂上直下でデコボコの夏道を避け、夏道の東側を登って頂上へ。頂上を囲う鎖が雪に埋まっておらず、それを乗り越えて頂上標識のところに到着。

例年だと立っていられないほどの強風のことが多いが、今年は風もなく、絶景を楽しんだ。北に見える大きな白いかたまりは井戸岳と赤倉岳。その左に田茂萢岳の二つの峰。

シールを外し、座ってホットレモンを飲む。サングラスを外してゴーグルをかけるが、手袋は薄手のまま。しかし、北側斜面の雪は悪く、硬めのモナカ雪。スキーも今季初のK2なので慎重に滑るが、モナカにスキーをとられて一回転転倒。うまく立ち上がれる姿勢になっていた。ケガをしなくてよかったが、ゴーグルにしておいてよかった。ますます慎重に進む。井戸岳のハート噴火口。大岳小屋が見えていたがそちらには向かわず、北西に逸れてから大岳環状コースに合流。井戸岳から赤倉に歩く人が一人。その他の人にはまったく会わず。田茂萢頂上にも人は見えず。大岳環状を慎重に滑り、スラローム斜面の上に到着。よし、と思ったが、雪は最低で、まったく意のままにならず、細かくジャンプターン動作をしてやっと曲がり、曲がった後でバランスが取れずに転びそうになる。後傾になってしまうのが良くないのか。平らなところまで滑走し、背後に真っ白な大岳を見る。

スピードの出るトレースを離れて新雪の上を滑るが、トラップがたくさんあり、次第に足が疲れてきて、止まろうとして転ぶことが多くなる。くせになるといやだったが、その後は転ばなくなったのは、前傾を保つようにしたためかもしれない。雪が少ないためか初めて見る雪の台地があったが、いつもなら雪で台地の手前のギャップが埋まっているのだろう。トレースをたどり、台地の左へ。思ったよりも早く急斜面に着き、慎重に滑走し、トレースを反対斜面に滑り込む。酸ヶ湯ゲレンデはかなりブッシュがでていて、その間を滑ろうと思ったが、まっすぐいくとスピードが出すぎ、ショートターンできないのでどうしても真横に長く滑ってしまう。ブッシュを抜け、トレースだらけの広い斜面に出てから無理やりジャンプターンで滑って終点に到着。やれやれ。スキーを担いで降りようとすると、ボーダー3人が登ってくる。今着いたばかりなのだろう。

酸ヶ湯の下の駐車場を歩いていると、酸ヶ湯ゲレンデをスキーパーティが下ってきた。たぶんロープウェイからだろう。ゲレンデを慎重に下っていた。駐車場について片付けていると、これからスキーを持ってでかけようとするパーティ。山小屋だろうか。ロープウェイの前を通ると、まだフォレストから戻ってくる人たちがいた。

今年の大岳は、素晴らしい天気だったが、雪は最低だった。透き通るような白と青、シールのままで頂上まで登れたのも久しぶり。霞が晴れて現われた噴火口は素晴らしかった。滑走は最低最悪のモナカ雪に苦しみ、ショートターンはまるでなし。K2で前掲姿勢を取れるまでは何度か転倒。しかし、八甲田の景色は最後まで素晴らしかった。

田茂萢岳(南峰とロープウェイ頂上駅のある北峰)

快晴なのに歯医者予約が10時。戻ってすぐに出発。八甲田の雪は2.3m。この週にだいぶ積もったようだ。跨線橋、茅野平、酸ヶ湯から、真っ白な八甲田を見る。久しぶりの良い天気。ロープウェイは混んでいるようで、下の分岐点の国道路肩に数台が駐車していた。大岳にしてよかった。酸ヶ湯の駐車場も満車で、入口近くのスペースになんとか駐車して出発。一人戻ってきて、先に帰っていった。サングラスをかけるが、ネックウォーマーはなし、スキーグローブもザックに入れ、薄い手袋をはめる。アイポッドでロード・トゥ・レッドを最初から聞く。

大岳(酸ヶ湯手前より)

酸ヶ湯奥から見る大岳

酸ヶ湯奥の車道脇の土手

横岳

横岳もくっきり見えている。地獄湯ノ沢に入る前に、下ってきたスキーヤー一人、スノーシュー・パーティに会う。地獄湯ノ沢の途中で下ってきた徒歩の人一人に会う。風邪の治りかけのためか、汗をかいているのだが、上着は脱がず。風はないが空気は冷たい。仙人岱に上がると冬の太陽、名無岳、小岳、仙人岱小屋が見え、大岳に登っていくと、硫黄岳、南八甲田が見えてくる。雪はクラストしておらず、東にトラバースするスキートレースをたどると、小岳の左奥に高田大岳が見えてくる。上から氷のかけらが数個落ちてきたが、たぶんスキーヤーだろう。登っているあたりに滑走トレースがあったが、もっと東を下ったようで、大岳環状を滑るスキーヤーが一人。その南に、名無岳手前の地獄湯ノ沢入口に徒歩のパーティがいて、休憩しているのが見える。

地獄湯ノ沢

冬の太陽

名無岳

小岳

仙人岱ヒュッテ

南八甲田: 赤倉岳と乗鞍岳、下に仙人岱ヒュッテ

南八甲田・櫛ヶ峰

大岳中腹から南の景観: 雛岳、高田大岳、小岳、南八甲田・赤倉岳、乗鞍岳、仙人岱ヒュッテ、硫黄岳、名無岳、駒ヶ峰、櫛ヶ峰、横岳

高田大岳(左奥)と小岳(右)・・・・・仙人岱から大岳の南斜面を登る途中より

大岳噴火口

噴火口の反対側

雲が流れてきて高田大岳を隠し、今度は大岳にもガスが流れてきて、噴火口の縁に着いたときは最初は噴火口は隠れていた。次第にガスが晴れ、巨大な噴火口が見えてくる。頂上から噴火口に下る滑走トレースがあった。噴火口の縁を回り、頂上直下でデコボコの夏道を避け、夏道の東側を登って頂上へ。頂上を囲う鎖が雪に埋まっておらず、それを乗り越えて頂上標識のところに到着。

高田大岳

大岳頂上

例年だと立っていられないほどの強風のことが多いが、今年は風もなく、絶景を楽しんだ。北に見える大きな白いかたまりは井戸岳と赤倉岳。その左に田茂萢岳の二つの峰。

大岳頂上から北の景観:ロープウェイ頂上駅、田茂萢岳・北峰、田茂萢岳・南峰、前岳、赤倉岳・北峰、井戸岳、赤倉岳・本峰、赤倉岳・東峰

井戸岳と赤倉岳

大岳避難小屋

大岳・北斜面の滑走

シールを外し、座ってホットレモンを飲む。サングラスを外してゴーグルをかけるが、手袋は薄手のまま。しかし、北側斜面の雪は悪く、硬めのモナカ雪。スキーも今季初のK2なので慎重に滑るが、モナカにスキーをとられて一回転転倒。うまく立ち上がれる姿勢になっていた。ケガをしなくてよかったが、ゴーグルにしておいてよかった。ますます慎重に進む。井戸岳のハート噴火口。大岳小屋が見えていたがそちらには向かわず、北西に逸れてから大岳環状コースに合流。井戸岳から赤倉に歩く人が一人。その他の人にはまったく会わず。田茂萢頂上にも人は見えず。大岳環状を慎重に滑り、スラローム斜面の上に到着。よし、と思ったが、雪は最低で、まったく意のままにならず、細かくジャンプターン動作をしてやっと曲がり、曲がった後でバランスが取れずに転びそうになる。後傾になってしまうのが良くないのか。平らなところまで滑走し、背後に真っ白な大岳を見る。

井戸岳のハート噴火口

スラローム斜面

大岳・・・・背後に大岳を見る。

スピードの出るトレースを離れて新雪の上を滑るが、トラップがたくさんあり、次第に足が疲れてきて、止まろうとして転ぶことが多くなる。くせになるといやだったが、その後は転ばなくなったのは、前傾を保つようにしたためかもしれない。雪が少ないためか初めて見る雪の台地があったが、いつもなら雪で台地の手前のギャップが埋まっているのだろう。トレースをたどり、台地の左へ。思ったよりも早く急斜面に着き、慎重に滑走し、トレースを反対斜面に滑り込む。酸ヶ湯ゲレンデはかなりブッシュがでていて、その間を滑ろうと思ったが、まっすぐいくとスピードが出すぎ、ショートターンできないのでどうしても真横に長く滑ってしまう。ブッシュを抜け、トレースだらけの広い斜面に出てから無理やりジャンプターンで滑って終点に到着。やれやれ。スキーを担いで降りようとすると、ボーダー3人が登ってくる。今着いたばかりなのだろう。

酸ヶ湯裏ゲレンデ

酸ヶ湯の下の駐車場を歩いていると、酸ヶ湯ゲレンデをスキーパーティが下ってきた。たぶんロープウェイからだろう。ゲレンデを慎重に下っていた。駐車場について片付けていると、これからスキーを持ってでかけようとするパーティ。山小屋だろうか。ロープウェイの前を通ると、まだフォレストから戻ってくる人たちがいた。

今年の大岳は、素晴らしい天気だったが、雪は最低だった。透き通るような白と青、シールのままで頂上まで登れたのも久しぶり。霞が晴れて現われた噴火口は素晴らしかった。滑走は最低最悪のモナカ雪に苦しみ、ショートターンはまるでなし。K2で前掲姿勢を取れるまでは何度か転倒。しかし、八甲田の景色は最後まで素晴らしかった。

問合せ・コメント等、メール宛先: kawabe.goro@meizan-hitoritabi.com