大朝日岳 朝日連峰・南西縦走路

山形県  1,890m  2010年10月23日~24日(1泊)

(大朝日岳1,890m、祝瓶山1,417m)

(朝日岳)日本百名山

(祝瓶山)日本三百名山

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名山一人旅

南西縦走路を平岩山付近までまで登ると、大朝日岳が正面に大きく見える。丸みをおびて悠然としたその姿は優しくおおらかで、私たちみんなを受入れてくれるように思える。

5年ぶりの大朝日岳頂上には大きな古い一等三角点に真新しい石造りの頂上標識。変わらぬものに再会する喜び、そして新たな発見に新鮮な驚き。そのために人は山を旅する。

南西縦走路から見た袖朝日の荒々しい岸壁、左肩を張った祝瓶山の先鋒、その祝瓶から見た朝日連峰の主稜線。5年ぶりに訪れた朝日連峰は、5年前同様、雄大だった。

当時、年に何度も来て、一つづつ登ったなつかしい峰々。まだ知らぬ峰もあるが、私にとってそれは、昔なじみの故郷の一つの訪問だった。

南西尾根から登ると、西から見る丸みをおびた悠然とした大朝日が現われるが、東側から登るとY字雪渓のある姿、北の縦走路から見ると鋭角三角形、南からは肩を張ったいかつい大朝日を見ることができる。

南西尾根から登ると、西から見る丸みをおびた悠然とした大朝日岳が現われる
間近に見る祝瓶山
南西尾根を縦に見る
大朝日岳の新しい頂上標識
祝瓶山から見る朝日連峰・主稜線: 以東岳と相模山、袖朝日岳、西朝日岳、中岳、大朝日岳、平岩山、大玉山、御影森山、中沢峰、長井・葉山 (2003年8月14日)

四周から見る大朝日岳

西:おおらか
北:鋭鋒(2005年8月27日)
東:Y字雪渓(2005年8月28日)
南:肩を張る(2004年7月24日)
D1 6:18 小国駐車場発 6;26 赤屋根の小屋(杣小屋) 7:21 角楢小屋11:16 北大玉山11:59 平岩の清水12:28 テント設営14:03 平岩山15:22 大朝日岳・・・・・・・・・・登り9時間4分16:55 平岩の清水17:45 テント場・・・・・・・・・・1日目合計11時間27分
D2 7:16 テント場発 8:03 平岩の清水 8:49 北大玉山 9:59 大玉山11:05 赤鼻(コル)13:05 祝瓶山・・・・・・・・・・・登り5時間49分16:21 小国駐車場・・・・・・・2日目合計9時間5分

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(1日目)

小国登山口の駐車場から、広い荒川の右岸を行くと、行く手に吊橋らしきものが見える。えらく小さいので作業用だろう。近づいてみると細いパイプの骨組を針金で吊ったものである。まさかこれを渡るわけではあるまいと通り過ぎようとすると道がない。どうやらこのパイプ針金吊橋を渡らないといけないようだ。やれやれ。パイプの間に靴幅の板を渡してあり、そこを歩く。針金というよりは鉄線をつかみ、まあなんとか渡れそうだ。途中で写真をとる余裕もあり。下の川は白い川底が見える透き通った水。青空になりそうだ。対岸に渡ると、大朝日の道標あり。

赤い屋根が見えてくる。カクナラ小屋かと思ったが、私有の杣小屋(そま)であった。その先で道が右折するところに大朝日への右折表示。「朝日連峰登山口、至大朝日岳、祝瓶山」とある。しばらく歩き、二つ目の吊橋手前に祝瓶山(鈴振尾根)への分岐あり。大朝日へは直進だが、左折すると「潜り橋登山道」とある。どんな橋だったのだろう。行かなかったので分からずじまい。

針金吊橋を更に二つ渡り(3つ目は丸太を針金で吊ったもの)、カクナラ小屋に着く。手前に古いつぶれた小屋があり、奥に新しい小屋。といっても三角トタン屋根の手前に四角い玄関をくっつけた粗末なもの。屋根には煙突、入口の前にテーブルとベンチがある。「角楢小屋」の古い標識板の両側にスコップが掛けてある。入口に紙が貼ってあり、10月16日(先週だ)に祝瓶の帰りに道に迷い、小屋に泊まったとある。この道で一か所、道標がなくて分かりにくいところがあったが、迷ったのはそのあたりだったのだろうか。

4つ目の針金吊橋を渡った先で尾根登りとなる。マイナーピーク(979m)を過ぎたところで最初の休憩。歩き始めてから2時間半。そして袖朝日が見える。大朝日から見るのとはずいぶん違う姿だが、稜線近くまで沢筋がくいこむ荒々しい景観は忘れがたい。ここで見えていたのは袖朝日の西峰であり、特徴のある東峰はこの後に見えてくる。赤い紅葉。少し雲がわきはじめる。更に高度が上がり、背後(南西)に祝瓶山が姿を現す。左肩をいからせた鋭峰。これまた一度見たら忘れられない特徴のある姿。

北大玉山の手前で林間の尾根道からパノラマの稜線となり、四周を撮影しながらの楽しい歩きとなる。正面に北大玉山が現われ、その左奥に大朝日があるのだが、残念ながら雲をかぶっていた。

袖朝日の南壁に食い込む沢筋を眺める。こいつはすごい。かなり深く谷が削り取られており、あそこの下からは景色はほとんど見えないだろう。檜岩屋山の向こうの巣戸々山は3つのピークの姿になっている。そして北大玉山に到着。11時半前。大きな丸い岩に壊れた角棒。頂上標識ではなく、区域表示のようだ。7年前に来たときも頂上標識はなかった。あの時は男性が二人やってきて、ここで小さなフライパンをとりだして昼食を作り始めた。私は湯を沸かしてカップ麺を食べ、先に出発したが、「あの大玉山を越えてきたのかね」と言われた覚えがある。今回もここでザックを下したが、食べたのはバナナ。登山のスタイルもずいぶん変わってきた。

マイナーピークを二つ越えて平岩の清水の分岐に到着。平岩山をバックに平岩の清水の標識を写し、水場に向かう。ところが、水場に水がない。こいつは困った、手前にあった水場(蛇引の清水)で汲んでおくべきだった。水を求めて上流に登ってみるが、水はチョロチョロとしか出ていない。ザックが重いので水汲みを後回しにし、テント場を探しに右岸の白い草原を登る。

「山と高原地図」(昔のバージョン)に「平岩山を目の前にして、尾根の左下方に見るからに気持ち良さそうな柵上の草原が見える。風光に恵まれ幕営に適しているが、コースから少し外れており距離が遠い。緊急時のみの利用に限る。水場も不便で水筒が必携。」と紹介されている。今回テントを張ったのはそこではないが、まあ似たようなところである。

白い草原の上のドウダンツツジのヤブを反対側に下っているとき、ふと右手を見ると・・・なんと大朝日岳が見えている。ヤブ尾根を越えている間に雲が晴れたのだ。思わすヤブの中から見入る。5年ぶりに見る姿。

ドウダンツツジのヤブを下り、笹ヤブを抜けると、テントを張れそうな白い狭い草原がある。もう少し進んで二つ目の白い草原にテントを張る。後で平岩の清水のあのチョロチョロ水をなんとか汲むことにし、中身を抜いたザックをしょって大朝日に向かう。もう昼を過ぎてしまったので、大朝日まで往復すると、戻りは暗くなってしまうだろう。ここは大朝日に行くのは翌日にするか少し悩むが、結局、この日に往復した。

ドウダンツツジから登山道に戻り、マイナーピークまで登ると、そこからは大朝日が正面に大きく見える。東側から見るY字雪渓のある姿、北から見る鋭角三角形の姿と違い、西からは丸みをおびた悠然とした姿である。それは、私たちみんなを受入れてくれる、この山の優しい一面を見せているように思える。

平岩山の頂上に近づく。まず頂上標識のような標識があるが、これは分岐表示。平岩の頂上はそこから少し南東に進んだ所。そこには細い角棒が三本に三等三角点。頂上標識はない。南には御影森山、北には大朝日。東側が見えているが、中ツル尾根の陰になって小朝日は見えない。東尾根に見えているのは鳥原山だろうか。大朝日の南面には岩魚止沢と思われる沢が頂上付近まで突きあげている。

そしてついに大朝日の頂上に到達。5年ぶりの頂上には大きな古い一等三角点に真新しい石造りの頂上標識。変わらぬものに再会する喜び、そして新たな発見に新鮮な驚き。そのために人は山を旅するのだろう。頂上の東側には小朝日。大朝日小屋が見えているが、そのまわりに人は見えない。頂上では男性がひとり、携帯を一心不乱に見つめている。メールを発信してるのかな。写真を一枚撮ってもらう。

大朝日への最後の登りのあたりからガスが出てきて、東の空の月山は頭がわずかに見えているだけ。西朝日や祝瓶も見えないので、東のガンガラ沢のスラブ斜面などを写す。なかなかすさまじい。登山道が走る中ツル尾根の向こうには頭殿山。東斜面に林道らしき筋。もうひとり男性がやってきた(平岩方面からだったと思う)。最後に新しい頂上標識の方位盤を写し、帰路につく。15時半。平岩山に登り返している頃、夕日が大朝日を照らしていた。赤い大朝日。

平岩の清水に戻り、チョロチョロ水を苦労しで汲む(ペットボトルの蓋でチョロチョロ水を受け、数秒毎にペットボトルに水を入れる果てしの無い作業。3つのペットボトルを満タンにするのに30分)。水を汲み終わり、ヘッドランプを照らして沢筋から草原斜面を登り、ヤブ斜面を下って、ドンピシャリにテント場の小草原に降り立つ。いい勘。新調した小型のコッヘルとバーナーで湯を沸かし、夕食。ボンベも小型だが、スタンドがほしいところ。定番のドライフードに小カップ麺、そしてホットウイスキー。新調したバーナーはすさまじい火力で、このときか翌朝か忘れたが、テント入口の網目部分に穴をあけてしまう。大失敗。このテントは入口が上から垂れる仕組みなのはいいが、手を離すと火にかかってしまう。気をつけよう(この穴は後日、包帯と木工ダインとセロテープで補修する。

(2日目)

翌朝、5時前にアラームをかけていたと思うが、外はまだまっくら。前日がハードだったこともあってここは無理せずゆっくりして、6時前に起床。空が明るくなり、朝焼けが薄い雲にまだらに映えている。すぐ正面に赤いもみじ。湯をわかして(このときテントに穴を開けたのかもしれない)朝食をとり、テントを撤収したときはもう7時を回っていた。今朝は薄曇。テントを張った白い草地を出発し、下ってきたドウダンツツジの斜面を左に迂回していくと、正面に大朝日。斜面を登っていくと西朝日、袖朝日、それに巣戸々山が見えてくる。

最低コルから大玉山への登りは傾斜もきつくなかなか厳しい。何歩かづつ休みながら登る。振り返って尾根道を見ていると、男性が一人、こちらにやってくる。北大玉からも見えていた人だが、分岐で小国に行かずにこちらに来るようだ。距離が詰まっており、追いつかれそうだ。急いでもしかたないのでペースは維持する。高度が上がり、北大玉の上に大朝日が見えるようになり、次いで前方左に白く光る長井のダム湖(木地山ダム)が見えてくる。頂上稜線まで上がると、倒れた大玉山の頂上標識がある。そしてその少し先に三角点のある空地。登山道から笹ヤブの中に入ったところにあるその小さな空地にザックを下ろして休憩。三等三角点は傾いているが文字の部分は補修してあるようだ。中沢峰が眼下に大きく近く見えている。

大玉山から赤鼻に向かって駆け下る。途中で年配グループが休憩しているのに出会い、背後から来た若い男性が先に行く。赤鼻の分岐にも男性が一人休憩中。その先の最低コルで休憩をとる。

尾根を登ると再び視界が開け、祝瓶の頂上が間近にそびえる。背後には大玉前衛峰(1,319m)と大玉の頂上が並び、そのはるか向こうに大朝日。大玉の頂上は南側が出っ張っている。右手には御影森山、前御影に中沢峰。次第に急になる傾斜をじっくり登っていると、上から降りてくる人たちに何組かすれ違う。もう12時。北尾根のピーク(1,092m)で休憩5回目。最低コルから1時間。ちょうど中間。祝瓶の頂上は頭上にそびえ、北尾根の南の谷が頂上直下から眼下まで落ちている。水の枯れた沢筋が谷底に切れ込んでいる。鈴振尾根の分岐はもう間近に見えているが、見た目よりも遠くて時間がかかるのは経験で分かっている。鈴振尾根の西側はほぼ直立のスラブ。

そしてようやく祝瓶の頂上に到達。大きな二等三角点。登山記念の二つの頂上標識は前回は無かったと思う。一つは今年の8月、ひとつは2年前の7月、ずいぶん暑い時だな。今は風が強くて寒く、とても頂上で憩える状況ではない。とりあえず四周の眺め、朝日連峰の主稜線を写すが、どんより曇っているため、写りはいまいち。かつて登った中沢峰、御影森山、平岩に大朝日、西朝日に以東岳、いまいちどあの稜線をたどってみたい。中沢峰の向こうには平べったい葉山の山並が見えるが、どこが頂上なのか分からない。その右手にはダム湖(木地山ダム)と長井に通ずる川沿いの谷。北には低い双耳峰が見えているが、鷲ヶ巣山だろう。重なって見えているらしい以東岳と相模山を写したのを最後に祝瓶の頂上を発つ。

赤鼻への分岐を直進し、初めて辿る道(鈴振尾根)に入る。このあたりから見る祝瓶はやや丸い頭の鋭鋒で、なかなか立派。鈴振尾根は下から見えたあのスラブの上にあり、今度はそこから眼下のカクナラ沢を見下ろす。オーバーハング気味の尾根を下っていくと、赤鼻分岐のあるピーク(P2、1,350m)がそびえ立って祝瓶の頂上を隠す。そして前方にはスラブの上に立つP3(1,250m)が見えてくる。鈴振尾根にはたくさんピークがあったが、名前のついてる一の塔はP5(1,068m)でまだ先。P3は東側に少し出っ張っていて、背後にP2と並んで祝瓶頂上が見える。その下にはスラブの崖。アルプス的な眺め。

鈴振尾根の最後の部分を下り、角楢小屋への分岐に出る。16時半前。駐車場に戻ると車は一台のみだった(山で会った人たちは長井から来ていたのだろうか)。久しぶり、5年ぶりに訪れた朝日は5年前と同様、雄大だった。なつかしい峰々、まだ知らぬ山もあるが、昔なじみの故郷の一つを訪れたという感覚。数年に一回、いや一年に一回くらいは訪ねてみたい山である。

メモ: 四周から見る大朝日岳

    • 西から見る大朝日岳(今回2010年10月23日)・・・・・丸みをおびて悠然としたその姿は優しくおおらか

    • 北から見る大朝日岳(2005年8月27日映像)・・・・・中岳への縦走路より、鋭角三角形の大朝日

    • 南から見る大朝日岳(2004年7月24日映像)・・・・・御影森山付近より、肩を張ったいかつい大朝日

    • 東から見る大朝日岳(2005年8月28日映像)・・・・・小朝日岳頂上付近より。Y字雪渓の大朝日。右肩に大朝日小屋が見える。

(D1)

小国駐車場 ・・・・・針生(はんなり)平というところにある。車中泊して早朝に出発

最初の吊橋 ・・・・・広い川の右岸を行くと、行く手に吊り橋らしきものが見える。えらく小さいので作業用だろう。近づいてみると細いパイプの骨組を針金で吊ったものである。まさかこれを渡るわけではあるまいと通り過ぎようとすると道がない。どうやらこのパイプ針金吊橋を渡らないといけないようだ。やれやれ。パイプの間に靴幅の板を渡してあり、そこを歩く。針金というよりは鉄線をつかみ、まあなんとか渡れそうだ。途中で写真をとる余裕もあり。下の川は白い川底が見える透き通った水

赤い屋根の小屋(杣小屋)・・・・・赤い屋根が見えてくる。カクナラ小屋かと思ったが、私有の杣小屋であった。入口は登山道から見えない位置にあり、往路では寄らずに進む。帰りに寄ってみたが、焚き火の跡など使われている雰囲気だったが、小屋の名称表示はなかった。たぶんカギがかかっていたと思う。その先で道が右折するところに大朝日への右折表示。「朝日連峰登山口、至大朝日岳、祝瓶山」とある

吊橋2・・・・・今度は骨組みも踏み板分の幅しかない。荒川本流には背の低いダムがあり、そのすぐ上流側に渡してある。

吊橋3・・・・・お次は細い丸太を針金で吊った吊橋。足場が丸太なので両手で支えないとあぶないだろう。ウォーキング・スティックを収納して渡る。やれやれ。

角楢小屋 ・・・・・手前に古いつぶれた小屋があり、奥に新しい小屋。といっても三角トタン屋根の手前に四角い玄関をくっつけた粗末なもの。屋根には煙突、入口の前にテーブルとベンチがある。「角楢小屋」の古い標識板の両側にスコップが掛けてある。入口に紙が貼ってあり、10月16日(先週だ)に祝瓶の帰りに道に迷い、小屋に泊まったとある。この道で一か所、道標がなくて分かりにくいところがあったが、そのあたりだったのだろうか。

吊橋4・・・・・四つ目の吊橋は三つ目と同じ構造。ただし、支流のすぐ上流が爆流帯になっており、下の眺めはすさまじい。渡った先で尾根の取り付きとなる。

紅葉1 (ウルシ)・・・・最初の休憩をとったマイナーピーク(979m)前付近。

袖朝日岳・西峰 ・・・・・歩き始めてから2時間半。そして袖朝日が見える。大朝日から見るのとはずいぶん違う形。ここで見えていたのは袖朝日の西峰であり、特徴のある東峰はこの後に見えてくる。

袖朝日岳・・・・・中央左が三角点のある西峰1,666m、中央右が東峰1,667m。右端は西朝日岳(2003年8月14日映像)

袖朝日岳と南壁に食い込む沢筋





祝瓶山 ・・・・・更に高度が上がり、背後(南西)に祝瓶山が姿を現す。左肩をいからせた先鋒

巣戸々山と檜岩屋山


北大玉山 ・・・・・北大玉山の手前で林間の尾根道からパノラマの稜線となり、四周を撮影しながらの楽しい歩きとなる。正面に北大玉山が現われ、その左奥に大朝日があるのだが、残念ながら雲をかぶっていた。(左奥に見えるのは中岳)


平岩の清水標識と平岩山 ・・・・・マイナーピークを二つ越えて平岩の清水の分岐に到着。平岩山をバックに平岩の清水の標識を写し、水場に向かう。(水場は左下)

草原と袖朝日岳 ・・・・・

「山と高原地図」(昔のバージョン)に「平岩山を目の前にして、尾根の左下方に見るからに気持ち良さそうな柵上の草原が見える。風光に恵まれ幕営に適しているが、コースから少し外れており距離が遠い。緊急時のみの利用に限る。水場も不便で水筒が必携。」と紹介されている。今回テントを張ったのはそこではないが、まあ似たようなところである。

大朝日岳 ・・・・・白い草原の上のドウダンツツジのヤブを反対側に下っているとき、ふと右手を見ると・・・なんと大朝日岳が見えている。ヤブ尾根を越えている間に雲が晴れたのだ。思わすヤブの中から見入る。5年ぶりに見る姿。

赤い大朝日岳 ・・・・・大朝日岳からの帰路、平岩山に登り返している頃、夕日が大朝日を照らしていた。赤い大朝日。


北から見る大朝日岳(2005年8月27日映像)・・・・・中岳への縦走路より、鋭角三角形の大朝日


南から見る大朝日岳(2004年7月24日映像)・・・・・御影森山付近より。肩を張ったいかつい姿


東から見る大朝日岳(2005年8月28日映像)・・・・・小朝日岳頂上付近より。Y字雪渓の大朝日。右肩に大朝日小屋が見える。


平岩山頂上 ・・・・・平岩の頂上には細い角棒が三本に三等三角点。頂上標識はない。(奥に御影森山、右奥に中沢峰が見える)

御影森山 ・・・・・大朝日岳に登る途上より

平岩山から東の情景・・・・・左の紅葉ピークは鳥原山、その手前に中ツル尾根、中央奥は頭殿山

平岩山 ・・・・・大朝日岳に登る途上より

大朝日岳頂上 ・・・・・ケルンと三角点

新しい頂上標識

小朝日岳、鳥原山、頭殿山

南西縦走路(2005年8月27日映像)

テント

(D2)

朝焼け

大玉山 ・・・・・最低コルから大玉山への登りは傾斜もきつくなかなか厳しい。何歩かづつ休みながら登る。

傾いた大玉山の三角点・・・・・三等三角点は傾いているが文字の部分は補修してあるようだ。

中沢峰が眼下に大きく近く見えている。・・・・・葉山から御影森山への登山道が通っている

木地山ダム(2003年8月映像)

紅葉2(ウルシ?)

紅葉3(オオキレハカエデ?)

紅葉4(ブナ?)

紅葉5(ブナ?)

紅葉6(クロモジ?)

祝瓶の頂上は頭上にそびえ、北尾根の南の谷が頂上直下から眼下まで落ちている。水の枯れた沢筋が谷底に切れ込んでいる。

鈴振尾根の西側はほぼ直立のスラブ。

祝瓶山・・・・・尾根を登ると再び視界が開け、祝瓶の頂上が間近にそびえる

青空の祝瓶山(2003年8月映像)

祝瓶山頂上・・・・・そしてようやく祝瓶の頂上に到達。大きな二等三角点。登山記念の二つの頂上標識は前回は無かったと思う。一つは今年の8月、ひとつは2年前の7月、ずいぶん暑い時だな。今は風が強くて寒く、とても頂上で憩える状況ではない。とりあえず四周の眺めを写すが、どんより曇っているため、写りはいまいち

祝瓶山から見る朝日連峰・主稜線(1)・以東岳(左端奥)・袖朝日岳(中央左)・西朝日岳(中央右)・中岳・大朝日岳(右端)

(2003年8月映像)

祝瓶山から見る朝日連峰・主稜線(2)・中岳(左端)・大朝日岳(左から二つ目)・平岩山(中央右)・御影森山(右端)中央手前は南西尾根の大玉山

(2003年8月映像)

御影森山、中沢峰、葉山(2003年8月映像)

鷲ヶ巣山(2003年8月映像)

鈴振尾根

紅葉7

問合せ・コメント等、メール宛先: kawabe.goro@meizan-hitoritabi.com