二上山(にじょうさん)     ダイヤモンド・トレール北端の旅

大阪府  517m  2011年11月26日 

(二上山・雄岳517m、雌岳474m、岩橋山659m、屯鶴峯154m)

(二上山)関西百名山

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名山一人旅

私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。

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秋空に浮かぶ二つのやさしい峰。左の雄岳には森閑とした神社、右の雌岳には大きな日時計。そして詠み人知らずの万葉の歌碑

ダイヤモンド・トレールを歩けば、マスコット・キャラクターのイノシシとかわいい娘の連花ちゃんが語りかける

まだ緑に覆われた岩橋山では食事中の旅人二人。家族連れが集う道を二上山に登ると赤いサザンカ

奈良市街の上に立つダイヤモンド・トレールの稜線から北に下ると、夕日で金色に輝く草木。

まだ賑やかな夜の奈良の街を通り、静寂の神社の駐車場に戻る。

 南阪奈道路・西側から見る二上山。秋空に浮かぶ二つのやさしい峰
 雄岳の森閑とした神社
 夕日に金色に輝く草木
 赤いサザンカ
屯鶴峯入口
  9:42 浄願寺駐車場発  9:57 分岐(右折に気付かず、直進して植林尾根を登る)11:24 ダイトレ登山道12:28 岩橋山14:21 竹内峠(幹線道路)15:27 二上山・雌岳15:49 二上山・雄岳17:15 穴虫峠17:36 屯鶴峯18:24 二上山駅(→タクシー)・・・・・・・・・・・合計8時間42分19:16 浄願寺駐車場

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ダイヤモンドトレールの北端、岩橋山から二上山、屯鶴峯まで歩く計画で、東側にある浄願寺の駐車場に停めて歩き始める。

防火貯水池の先の動物侵入防止ゲートがあり、イノシシのマンガが語りかける、「必ず、扉は占めてください」。ここから植林の深い林に入る。分岐表示「布施城跡」を右折するのに気付かず、道を直進して植林尾根を登り、1時間半弱でようやくダイヤモンドトレールに出る。

現在位置の地図とマスコットキャラクターの蓮花ちゃんが数百メートル毎に現れ、現在位置を知らせてくれる。何度も語りかけられている感じ。10分弱歩いて持尾辻に着く。大きなダイヤモンドトレール持尾辻の石標がある。ベンチで最初の休憩をとっていると、旅人が通り過ぎていく。整備された階段を下り、植林を抜けて西側の視界が開け、大阪の市街地が見える。コルのあたりで布施城跡分岐に着き、そこから登り返しとなり、12時過ぎに岩橋峠に着く。

きつい登り返しで、林の中の岩橋山頂上に着く。食事中の旅人が二人。石板の頂上標識に欠けた二等三角点。そこから植林の中の急な坂を整備された階段で下り、下り切ったところが平岩峠。林道やらが交錯したところで、標識をたよりにダイヤモンドトレールを辿ると、突然、古い舗装路に出る。その古い舗装路を進んで交通量の多い車道の脇に出る。

車道に沿って少し左に歩き、車道を北に渡ったところで登山道を見つけ、林の中を登る。史跡・岩屋のあたりに集う家族連れ。アップダウンの先の下りでようやく二上山が見える。九十九折の道を登っていくと、途中に赤い大きなサザンカ。背後の視界が開け、南に連なるダイヤモンドトレールの稜線が東の奈良市街の上に立っている。

そしてだだっぴろい二上山雌岳の頂上に着く。15時半だが旅人や家族連れで賑やか。山頂の中央にあるのは大きな日時計。そしてその周りに所狭しとたくさんの記念碑や標識がある。日時計の向こう側にひっそりと大きな新品の三等三角点があった。北側には木々の向こうに雄岳が見えている。詠み人知らずの万葉の歌碑。

「馬の背」に向かって下り、雄岳への九十九折を登り返す。雄岳の頂上には神社があり、雌岳とは対照的に森閑としていた。それは二上(ふたがみ)神社で、古い建物と石標が地味に立っている。その先を少し下ると、大津皇子御陵があった。古い石標がいくつか立っており、柵で囲われている。雄岳から馬の背に戻ると、紅葉が夕日に映えていた。

馬の背から南西に下ったところにある分岐を右折し、屯鶴峯に向かう。16時20分。もう夕日。金色に輝く草木。ダイヤモンドトレールは竹の内峠駐車場から雌岳を通ってその分岐に至り、雄岳には向かわずに右折して屯鶴峯に向かうようだ。その道はやや荒れていて、鉄塔を二つ通過。二つ目の鉄塔からはもう遠くなった二上山の二つのピークが見えた。暗くなり、ヘッドランプを点ける。17時過ぎ。

穴虫峠の幹線道路に出て、その幹線道路を北に向かう。「奇勝どんづる峯」の大きな表示を見つけ、入ってみる。それは凝灰岩の岩峰で、侵食された石灰岩が緩い尾根になっていて、真っ暗な中をその尾根を登り、屯鶴峯のてっぺんまで歩く。ダイヤモンドトレールの起点石というのは暗くて分からず。屯鶴峯から幹線道路に戻り、まだ賑やかな二上山駅まで歩いて電車に乗り、高田市駅で降りて、タクシーで静寂の浄願寺まで戻る。

ダイヤモンドトレールは主として植林の中の静かで歩きやすい道。思ったよりも人通りは少なかった。二上山は古い史跡の宝庫で、賑やかな雌岳に対し、雄岳は森閑としていて、ずいぶん印象が違う。ダイヤモンドトレールを外れたところにも史跡や寺社がたくさんある。いつか再訪したい。

ゲートのイノシシ「必ず、とびらは閉めてください」

分岐・・・この右折標識に気付かずに直進。植林尾根を登るはめとなる

ダイヤモンドトレールの歩道・・・・・歩きやすい道

現在位置の地図とマスコットキャラクター連花ちゃん・・・・・数百メートル毎に語りかけてくる

まだ緑に覆われた岩橋山

ダイヤモンドトレール石柱

車道の案内標識

史跡・岩屋

史跡・岩屋のあたりに集う家族連れ

二上山に登ると赤いサザンカ

二上山への登りの途中から南に見るダイヤモンドトレール稜線・・・・・東(左)の奈良市街の上に立っている

二上山・雌岳474m頂上・・・・・旅人や家族連れで賑やか

大きな日時計

詠み人知らずの万葉の歌碑

大坂をわが越え来れば 二上に黄葉流る 時雨ふりつつ(作者不詳)

二上山・雄岳517m頂上の二上(ふたかみ)神社・・・・・森閑としていた

大津皇子御陵

紅葉(馬の背付近)

夕日で金色に輝く草木

 屯鶴峯入口

まだ賑やかな夜の奈良の街

奈良の夜景