谷川岳 上越国境の名峰からの絶景
群馬県 オキの耳1,977m、トマの耳1,963m 2004年4月25日
日本百名山
93
どれが谷川岳だって?あの白いでっかいやつかい?すごいね。
ここから見ると、見渡す限りの雪の山!青い空を切り取っているオジカ沢ノ頭!
(春の詩・谷川岳)
🎶🎶🎶🎶🎶
天神平から細尾根を辿って雪原斜面に出ると、登っている人影が点々と見え、スキーの二人連れが滑り降りていく。この大斜面は気持ち良さそうだ。風が強いと思ったが、それほどでもなく、ものすごく良い天気。
雪原の上に達すると、山小屋と大きな道標があり、少し先にトマの耳が見える。山小屋には大勢の人たち。トマの耳にも何人かいる。トマの耳の手前で崖下を覗く。なかなかの眺め。
オキの耳への途中で振り返ったトマの耳はなかなかの姿。ガイドブックの写真にあった通りの迫力。頂上に人がいると迫力が増すようだ。
西には少し傾いた苗場山、谷川岳と尾根続きの万太郎山と仙ノ倉山、その左手前にオジカ沢ノ頭。東には巻機山に駒ヶ岳と中ノ岳、至仏の左に燧、武尊の左に奥白根が見えている。晴れていて本当に良かった。
なごり惜しみながらスキーで滑り降りる。南の大雪原にはいくつもスキーの跡が付いている。大きなターンを刻むと実に気持ちがいい。
いざ、小屋のところから沢斜面に降りていく。ハラハラ、ドキドキ、緊張したが、うまく滑れた!爽快!
ロープウェイが見えるところまで下り、スキー場の下山ルートと合流。ここはもう春。
++++++++++
下山後、大きな橋の上から谷川岳を見る。谷川岳の左手にはオジカ沢ノ頭と俎嵓。真っ白な谷川岳の連峰が黒い山並みの上からこちらを見下ろしている
🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶
(麓にて)
沼田から高速に乗り、水上で降りて山へ。雲で山は見えない。天神平のロープウェイは動いており、スキー客も山登りらしき人たちもいる。明日は晴れますように。
翌朝5時頃起床。天気予報は晴だが、寒気のため、山沿いは雪だという。外を見ていると雪がパラついてきた。今日もダメかな。かなり諦めムードとなり、少々出発を遅らせ、8時半頃旅館を出る。しかし、途中までいくと突然、谷川岳の双耳峰が見えた!これにはビックリ。雲はあるんだが、晴れそうだ。1,000円駐車場の屋上に車を止め、ロープウェイ駅まで歩き、5,000円のロープウェイ&リフト・セット券を買い(下山ルートが閉鎖されているので、下りもロープウェイに乗るつもりだった)ゴンドラに乗る。ゴンドラからくっきり谷川岳が見えている。
スキー場につき、リフトを一本まちがえ、天神岳頂上へのリフトに乗る。尾根づたいにスキー場のロープの外へ出ると、ここからはもうオキの耳は見えない。鞍部まで滑り降り、シールを着けて歩きはじめる。10時。新雪の上に踏み跡が続いている。スキーの跡もある。西には谷川連峰の尾根が続いており、東には朝日岳への尾根が見えている。尾根を一つ登り、岩場でスキーを外してロープを伝っており、次の尾根を登ると雪に埋もれた小屋がある。右手にはすごい沢の崖。雪崩が起きそう。
ここで上から降りてきた人に会う。この人は徒歩だったが、スキーで右手の沢を降りられるという。小屋のところから降りるんだという。その後、狭い急坂を2、3登り、岩場をスキーを担いで登ると、雪原斜面に出る。登っている人影が点々と見える。休み休みスキーの踏み跡を辿って登る。3/4くらい登ったところで、スキーの二人連れが滑り降りていく。この大斜面は気持ち良さそうだ。風が強いと思ったが、それほどでもなく、ものすごく良い天気。
(谷川岳の頂上へ)
雪原の上に達すると、山小屋と大きな道標があり、少し先にトマの耳が見える。山小屋には大勢の人たち。トマの耳にも何人かいる。トマの耳の手前で崖下を覗く。なかなかの眺め。東南には武尊が大きく、その左手に至仏、その左手に平ヶ岳。トマの耳に着き、スキーを外して徒歩でオキの耳へ向かう。新雪が積もっており、アイスバーンも融けているんで、アイゼンはいらないが、シールに雪がつく。トマの耳ではシールに着いた雪をストックの先でこすりとり、スキーを裏返しにして乾かしておく。(今は百円ショップで買ったミニ・モップを持ち歩き、シールの雪を落としている。必需品)
ザックをしょってオキの耳まで行ったが、スキーなしでの往復は身軽であった。やっぱりスキーは重いのだ。オキの耳への途中で振り返ったトマの耳はなかなかの姿。ガイドブックの写真にあった通りの迫力。頂上に人がいると迫力が増すようだ。オキの耳にも大きな頂上標識が立っており、谷川岳頂上(オキの耳)1,977mとある。更に向こうに踏み跡が続いており、一ノ倉岳が見えている。
西には少し傾いた苗場山、谷川岳と尾根続きの万太郎山と仙ノ倉山、その左手前にオジカ沢ノ頭。東には巻機山に駒ヶ岳と中ノ岳、至仏の左に燧、武尊の左に奥白根が見えている。南には赤城がシルエットになって見える。トマの耳とその左手の天神尾根、その先の天神平スキー場、その手前のマチガ沢の崖。晴れていて本当に良かった。
トマの耳に戻り、湯を沸かしてカップ麺を食べる。もう13時となっており、スキーの人が一人しか見えない。風が弱いためか湯はすぐに沸く。ビールもうまい。オキの耳は岩場だが、トマの耳には木が生えており、それに雪がついて美しい。トマの耳にも大きな頂上標識(谷川岳頂上(トマの耳)1,963m)があり、その横の+印の大きなコンクリートは三角点だろうか。
(滑走)
なごり惜しみながらスキーで滑り降りる。南の大雪原にはいくつもスキーの跡が付いている。大きなターンを刻むと実に気持ちがいい。
ガンガン滑り降り、立ち止まっては写真をとる。岩場まできて、スキーのままで岩場の下を滑り降りる。雪に割れ目がはいっていて危険だが、スキーの跡が付いているのでそこを通る。その下の登りルートに回り込むと、さっき山頂にいたスキーヤーがいた。スキーを外して岩場を降りるつもりらしい。やはり小屋のところから降りるという。こちらはできるだけスキーで進み、岩場のところだけスキーを外して降りる。その先は狭い急坂で、さっきの人はスキーをかついで降りていくが、私はスキーを履いて斜めに降りる。南側に降りすぎてしまい、ルートに戻る。
いざ、小屋のところから沢斜面に降りていく。降りた跡が付いているので、そのあとをついていこうとしたが、降りてみるとそれは徒歩の跡で、スキーの跡は今日のものではない。新雪を撒き散らしながらターンしていく。ハラハラ、ドキドキ、緊張したが、うまく滑れた!爽快!
左手に水が滝になってザアザア流れているところまで下り、下ってきた沢を振り返ると、誰かがゆるゆるとスキーで下ってくるのが見える。さっきの人だろうか、それとも別の人?土の出ているところを過ぎ、ロープウェイが見えるところまで下りる。ここでスキー場の下山ルートと合流。ここはもう春。
ところが、途中に沢が出ていて、徒渉しなければならない。踏み跡も徒渉しているようだが、水がずいぶん多いのと、岩の上を渡らなくてはならないのが危険。なんとか無事に渡り、下山ルートをゆるゆると下りるが、すぐに雪はなくなってしまう。ロープウェイで下りている人たちが見えるが、こちらはスキーをかついで歩いて下りる。途中、雪のあるところで一瞬スキーを履くが、すぐに雪は終る。圧雪車とショベル車のおいてあるところを過ぎると、ロープウェイ駅が見えてきた。ロープウェイ駅まで上がり、スキー、ボーダー客と一緒になって駐車場へ。
(下山後)
駐車場から谷川岳頂上は見えない。頂上から見えた赤い建物はここではなかったのだ。15時頃駐車場出発。河原のそばで谷川岳が良く見えるところあり。また、水上市街に入り、大きな橋の上からも見える。橋を渡った向こう側に車を止め、歩いて橋を戻って写真をとる。ここからは天神平を背中から見る位置になるが、オキの耳はわずかにトマの耳の右側に見えている。あの頂上斜面をさっき滑ってきたのだ。こうやってみるとかなりの急斜面。谷川岳の左手にはオジカ沢ノ頭と俎嵓。真っ白な谷川岳の連峰が黒い山並みの上からこちらを見下ろしている。
関越トンネルを越えると巻機山と越後三山が見える。快晴なので雪の山肌が美しい。PAに何度か止まり、写真にとる。ふとバックミラーをみると、谷川岳の連峰が後ろに大きく白く光っている。
メモ
「上越」・・・・・①上州(群馬)と越後(新潟)の他に、②新潟の3地域(上越、中越、下越)のうちの上越、の意もあるため、「上越国境」とした
「越」は今日の新潟県のうち本州部分である「越後国」の意味であるのは共通だが、「上」の意味が異なる。用途に関しては、1つは上越線と上越新幹線の鉄道路線(およびその沿線地域)の名称、もう1つは上越地方や上越市など地方地域の名称である。ともに新潟県が関係し、日常では近接して存在していることで両地域を一体化して捉えたり、所在を入れ違えたりすることがある。 上越地方にある上越市には2015年3月14日に北陸新幹線が開通し、市内に「上越妙高駅」が設置された結果、上越新幹線でないところに「上越」の付く新幹線の駅ができることとなった。(wikipedia)
麓にて
谷川岳ロープウェイ麓駅
沼田から高速に乗り、水上で降りて山へ。雲で山は見えない。天神平のロープウェイは動いており、スキー客も山登りらしき人たちもいる。明日は晴れますように。
天神平から見る谷川岳
翌朝5時頃起床。天気予報は晴だが、寒気のため、山沿いは雪だという。外を見ていると雪がパラついてきた。今日もダメかな。かなり諦めムードとなり、少々出発を遅らせ、8時半頃旅館を出る。しかし、途中までいくと突然、谷川岳の双耳峰が見えた!これにはビックリ。雲はあるんだが、晴れそうだ。1,000円駐車場の屋上に車を止め、ロープウェイ駅まで歩き、5,000円のロープウェイ&リフト・セット券を買い(下山ルートが閉鎖されているので、下りもロープウェイに乗るつもりだった)ゴンドラに乗る。ゴンドラからくっきり谷川岳が見えている。
天神平スキー場
スキー場につき、リフトを一本まちがえ、天神岳頂上へのリフトに乗る。尾根づたいにスキー場のロープの外へ出ると、ここからはもうオキの耳は見えない。鞍部まで滑り降り、シールを着けて歩きはじめる。10時。新雪の上に踏み跡が続いている。スキーの跡もある。
朝日岳への尾根
西には谷川連峰の尾根が続いており、東には朝日岳への尾根が見えている。
朝日岳
天神平スキー場と高倉山
熊穴沢小屋
尾根を一つ登り、岩場でスキーを外してロープを伝っており、次の尾根を登ると雪に埋もれた小屋がある。右手にはすごい沢の崖。雪崩が起きそう。
西黒沢
ここで上から降りてきた人に会う。この人は徒歩だったが、スキーで右手の沢を降りられるという。小屋のところから降りるんだという。
雪原斜面と登っている小さな人影
その後、狭い急坂を2、3登り、岩場をスキーを担いで登ると、雪原斜面に出る。登っている人影が点々と見える。休み休みスキーの踏み跡を辿って登る。3/4くらい登ったところで、スキーの二人連れが滑り降りていく。この大斜面は気持ち良さそうだ。風が強いと思ったが、それほどでもなく、ものすごく良い天気。
俎嵓
天神尾根で一番印象に残っているのはこの景観。幕岩ともいうらしいが、当時は呼び名がよくわからず、メモにも記載していない
俎嵓(その2)
この迫力はオジカ沢ノ頭や谷川岳本峰にも劣らない
谷川岳の頂上へ
肩の小屋
雪原の上に達すると、山小屋と大きな道標があり、少し先にトマの耳が見える。山小屋には大勢の人たち。トマの耳にも何人かいる。
標識
トマの耳と登山者たち
トマの耳の手前で崖下を覗く。なかなかの眺め。東南には武尊が大きく、その左手に至仏、その左手に平ヶ岳。トマの耳に着き、スキーを外して徒歩でオキの耳へ向かう。新雪が積もっており、アイスバーンも融けているんで、アイゼンはいらないが、シールに雪がつく。トマの耳ではシールに着いた雪をストックの先でこすりとり、スキーを裏返しにして乾かしておく。(今は百円ショップで買ったミニ・モップを持ち歩き、シールの雪を落としている。必需品)
マチガ沢を覗く
谷川岳頂上(トマの耳)
オキの耳
ザックをしょってオキの耳まで行ったが、スキーなしでの往復は身軽であった。やっぱりスキーは重いのだ。オキの耳への途中で振り返ったトマの耳はなかなかの姿。ガイドブックの写真にあった通りの迫力。頂上に人がいると迫力が増すようだ。オキの耳にも大きな頂上標識が立っており、谷川岳頂上(オキの耳)1,977mとある。更に向こうに踏み跡が続いており、一ノ倉岳が見えている。
西には少し傾いた苗場山、谷川岳と尾根続きの万太郎山と仙ノ倉山、その左手前にオジカ沢ノ頭。東には巻機山に駒ヶ岳と中ノ岳、至仏の左に燧、武尊の左に奥白根が見えている。南には赤城がシルエットになって見える。トマの耳とその左手の天神尾根、その先の天神平スキー場、その手前のマチガ沢の崖。晴れていて本当に良かった。
オキの耳の頂上標識
トマの耳の頂上標識
トマの耳に戻り、湯を沸かしてカップ麺を食べる。もう13時となっており、スキーの人が一人しか見えない。風が弱いためか湯はすぐに沸く。ビールもうまい。オキの耳は岩場だが、トマの耳には木が生えており、それに雪がついて美しい。トマの耳にも大きな頂上標識(谷川岳頂上(トマの耳)1,963m)があり、その横の+印の大きなコンクリートは三角点だろうか。
灌木の霧氷
三角点?
食事
(東の情景)
赤城山?のシルエット
武尊山
奥白根山と武尊山
燧岳、至仏山、笠ヶ岳
平ヶ岳と赤倉岳
湯檜曽川と朝日岳
駒ヶ岳と中ノ岳
巻機山
(西の情景)
茂倉岳と一ノ倉岳
苗場山
万太郎山、仙ノ倉山、平標山
俎嵓、オジカ沢ノ頭、万太郎山
オジカ沢ノ頭(その1)
オジカ沢ノ頭(その2)
俎嵓とオジカ沢ノ頭
(滑走)
南大斜面(その1)
なごり惜しみながらスキーで滑り降りる。南の大雪原にはいくつもスキーの跡が付いている。大きなターンを刻むと実に気持ちがいい。
ガンガン滑り降り、立ち止まっては写真をとる。岩場まできて、スキーのままで岩場の下を滑り降りる。雪に割れ目がはいっていて危険だが、スキーの跡が付いているのでそこを通る。その下の登りルートに回り込むと、さっき山頂にいたスキーヤーがいた。スキーを外して岩場を降りるつもりらしい。やはり小屋のところから降りるという。こちらはできるだけスキーで進み、岩場のところだけスキーを外して降りる。その先は狭い急坂で、さっきの人はスキーをかついで降りていくが、私はスキーを履いて斜めに降りる。南側に降りすぎてしまい、ルートに戻る。
南大斜面(その2)
南大斜面の滑走
西黒沢の滑走地点
いざ、小屋のところから沢斜面に降りていく。降りた跡が付いているので、そのあとをついていこうとしたが、降りてみるとそれは徒歩の跡で、スキーの跡は今日のものではない。
西黒沢の滑走(その1)
新雪を撒き散らしながらターンしていく。ハラハラ、ドキドキ、緊張したが、うまく滑れた!爽快!
西黒沢の滑走(その2)
左手に水が滝になってザアザア流れているところまで下り、下ってきた沢を振り返ると、誰かがゆるゆるとスキーで下ってくるのが見える。さっきの人だろうか、それとも別の人?
ロープウェイの下
土の出ているところを過ぎ、ロープウェイが見えるところまで下りる。ここでスキー場の下山ルートと合流。ここはもう春。
ところが、途中に沢が出ていて、徒渉しなければならない。踏み跡も徒渉しているようだが、水がずいぶん多いのと、岩の上を渡らなくてはならないのが危険。なんとか無事に渡り、下山ルートをゆるゆると下りるが、すぐに雪はなくなってしまう。ロープウェイで下りている人たちが見えるが、こちらはスキーをかついで歩いて下りる。途中、雪のあるところで一瞬スキーを履くが、すぐに雪は終る。圧雪車とショベル車のおいてあるところを過ぎると、ロープウェイ駅が見えてきた。ロープウェイ駅まで上がり、スキー、ボーダー客と一緒になって駐車場へ。
(下山後)
谷川岳(河原付近より)
駐車場から谷川岳頂上は見えない。頂上から見えた赤い建物はここではなかったのだ。15時頃駐車場出発。河原のそばで谷川岳が良く見えるところあり。
谷川岳(水上市内の橋より)
水上市街に入り、大きな橋の上から谷川岳を見る。橋を渡った向こう側に車を止め、歩いて橋を戻って写真をとる。ここからは天神平を背中から見る位置になるが、オキの耳はわずかにトマの耳の右側に見えている。あの頂上斜面をさっき滑ってきたのだ。こうやってみるとかなりの急斜面。谷川岳の左手にはオジカ沢ノ頭と俎嵓。真っ白な谷川岳の連峰が黒い山並みの上からこちらを見下ろしている
越後駒ヶ岳(六日町付近より)
越後三山(小出付近より)
関越トンネルを越えると巻機山と越後三山が見える。快晴なので雪の山肌が美しい。PAに何度か止まり、写真にとる。ふとバックミラーをみると、谷川岳の連峰が後ろに大きく白く光っている。
問合せ・コメント等、メール宛先: kawabe.goro@meizan-hitoritabi.com