阿部館山     伝説の山にスキーで登る

岩手県  1,221m(三角点1,218m)  2015年4月18日

岩手の山150

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名山一人旅

私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。

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岩手の山150里山スケッチで紹介されている阿部館山にスキーで登る。里山スケッチでは北側の沢を登っているが(これだと頂上まで2㎞弱)、ブログで見つけた県道171号から雪の稜線を6km歩くルートを登る。

広く緩い稜線歩きだが、枝尾根もあり、GPSで方角を定める。この近くにある青松葉山と同じく、緩い雪斜面の逍遥や周辺諸峰の眺望を楽しめる山である。天気が良ければ迫力の早池峰を見れたと思うが、この日は早池峰は霞んでいた。

緩やかな雪の稜線を5km歩いてようやく阿部館山が見えてくる。安倍一族の居城伝説があるが、砦が建っていても似合いそうな山だ。

里山スケッチで初めて知った山だが、昔から語り継がれ、登られてきた山らしい。登山道はないが、頂上の三角点の近くには、頂上標識が二つあった。最高点1,221mは少し北の笹ヤブの丘。

豪快に滑走できる斜面はほとんどないが、シールで歩くにはよいコース。のんびり歩いていると、小雪が降ってきた。往復6時間半で駐車地点の牧場ゲート前に戻ると、とうとう雨になった。本降りだ。朝早く出てよかった。

 緩やかな雪尾根を5km歩いてようやく阿部館山が見えてくる。安倍一族の居城伝説があるが、砦が建っていても似合いそうな山だ。(登路南側のM5・1,222m付近から見た阿部館山)
 緩やかな雪の稜線
 迫力の早池峰(2006年4月、青松葉山に登った時)
 頂上標識が二つあった
夕方の岩手山
  7:22 牧場ゲート前発(県道171号沿い)  7:29 シール  8:58 M3・1,261m  9:42 M5・1,222m  9:58 コル1,108m10:31 阿部館山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り3時間9分10:52 阿部館山発11:05 コル1,108m、シール11:44 M5・1,222m、滑走12:17 シール12:43 M3・1,261m・滑走13:44 滑走終了13:52 牧場ゲート前・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下り3時間、合計6時間30分

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岩手の山150里山スケッチで紹介されている阿部館山にスキーで登る。里山スケッチでは北側の沢を登っているが(これだと頂上まで2㎞弱)、ブログで見つけた県道171号から雪の稜線を6km歩くルートを登る。

岩手山SAにはもう雪はなく、明け方まで暖房を点けず。ファーマーのリバーワールド未読後半4冊を買ったので、前半を読み始める。ホットレモンを作り、早めにSA出発。快晴。岩手山が美しい。頂上付近は風が強そうだ。

盛岡南インターを降りて東に向かう。鬼ヶ瀬山への登山口付近。区界牧場に入り、兜明神山を見る。2006年に青松葉山に登った時に通ったはずの林道に左折。あれからもう9年。開いていたゲートには、冬季閉鎖12月5日~4月10日とある。林道は高度を上げ、残雪が両側を覆うようになる。先行2台がいた青松葉山登山口を通過。やや下っていく。だいぶ下ったためか残雪が少なく、予定した斜面は登れそうもない。少し手前の牧場ゲートから牧場の舗装路を雪のあるところまで登ることにする。今回からスキーウェアを止め、ジャージ下にレインウェア上下。春はこれがよいが、ポケットにジップがほしい。

スキーを担いで舗装路を歩き、雪のつながっているあたりでスキーを下してシールで登る。牧場の中で一回スキー外すが、笹ヤブの出ているところをスキーで越えてからは雪べったりになる。先行トレースは全くなし。GPSを見ながら広い雪尾根を進む。最初のマイナーピーク認定。やや下る。本日もジェフベックを聞きながら歩く。次のマイナーピーク(M1・1,153m?)からやや下りとなり、次のM2・1,190mに登り返す。周囲に似たような平坦な山。どれが青松葉だろう。このあたりの木々はブナでなく、シラカバではなかろうか。

次が本コースの最高地点M3・1,261m。ここで方角は南西に変わる。広く緩い稜線歩きだが、枝尾根もあり、GPSで方角を定める。M3・1,261mからは大きく下り、だらだらと登り返していく。スノーモービルの古いトレース多数。南に霞んだ早池峰が見える。この近くにある青松葉山と同じく、緩い雪斜面の逍遥や周辺諸峰の眺望を楽しめる山である。天気が良ければ迫力の早池峰を見れたと思うが、この日は早池峰は霞んでいた。登り返してM4・1,198m。M3・1,261m峰とM5・1,222mの中間あたり。

緩やかな雪の稜線を5km歩いてようやく阿部館山が見えてくる。安倍一族の居城伝説があるが、砦が建っていても似合いそうな山だ。M5・1,222mに着き、北西に方角変更。ピンクリボン。下る途中のM5肩で樹木が切れ、阿部館山の全容が見える。広いコル1,108mから登り返し。高度が上がると、背後に早池峰が見えるが、やはり霞んでいる。

阿部館山頂上に到達。里山スケッチで初めて知った山だが、昔から語り継がれ、登られてきた山らしい。登山道はないが、頂上の三角点の近くには、頂上標識が二つあった。最高点1,221mは少し北の笹ヤブの丘。ヤブの最高点には手前までしか行かなかったが、東側から回り込めば雪はつながっていたかもしれない。阿部館頂上は風が強かった。

シールを外してコルまで滑走し、コルでシールを貼って登り返す。M5肩でまた阿部館を映すが、いつの間にか空が曇っている。シール歩行に疲れてきてM5で休憩し、ホットレモンを飲む。もう熱くなくなっていた。M5でシールを外して滑走再開したが、これは大失敗だった。すぐに滑らなくなり、ビンディングを回してかかとが外れるようにして歩く。行く手に低く見えていたM4はトラバースしたと思う。結局、M3・1,261m手前でシールを貼りなおす。豪快に滑走できる斜面はほとんどないが、シールで歩くにはよいコース。だが、空気に湿り気が感じられ、雨が降ってきそうだ。天気予報「晴時々雨」が当たりそうだ。のんびり歩いていると、小雪が降ってきた。雪解け部分にM3・1,261mの三角点があるかもと思ったが、三角点の位置は少し離れた地点で、雪に覆われていた。再びシールを外す。最初の急斜面は良かったが、平坦な尾根になってしばらく歩く。似たようなコブ多数。M2はトラバース。

M1はトラバースしにくく、横登りで登り返し。この先で往路では気付かなかったピンクリボンを見る。笹ヤブを越えて牧場に下ったが、東側に来すぎていて、いったんスキーを外して沢を渡り、西側に移る。牧場の雪を拾い、最後の急傾斜を下り、シール歩行開始した舗装路の地点に滑りこんで滑走終了。往復6時間半で駐車地点の牧場ゲート前に戻ると、とうとう雨になった。本降りだ。朝早く出てよかった。駐車地点に車が一台いたが、北に下って行った。下見かな。

道の駅区界高原で休憩。6時間は思ったよりも長かった。このあたりに高速道路の長いトンネルを作っているらしい。市内の温泉(マース盛岡)に入って出てくると、雨が上がり、日が照っている。翌日の予報は晴。変な天気だ。

メモ

朝の岩手山

岩手の山150里山スケッチで紹介されている阿部館山にスキーで登る。里山スケッチでは北側の沢を登っているが(これだと頂上まで2㎞弱)、ブログで見つけた県道171号から雪の稜線を6km歩くルートを登る。

冬季ゲート

岩手山SAにはもう雪はなく、明け方まで暖房を点けず。ファーマーのリバーワールド未読後半4冊を買ったので、前半を読み始める。ホットレモンを作り、早めにSA出発。快晴。岩手山が美しい。頂上付近は風が強そうだ。

牧場ゲート前

盛岡南インターを降りて東に向かう。鬼ヶ瀬山への登山口付近。区界牧場に入り、兜明神山を見る。2006年に青松葉山に登った時に通ったはずの林道に左折。あれからもう9年。開いていたゲートには、冬季閉鎖12月5日~4月10日とある。林道は高度を上げ、残雪が両側を覆うようになる。先行2台がいた青松葉山登山口を通過。やや下っていく。だいぶ下ったためか残雪が少なく、予定した斜面は登れそうもない。少し手前の牧場ゲートから牧場の舗装路を雪のあるところまで登ることにする。今回からスキーウェアを止め、ジャージ下にレインウェア上下。春はこれがよいが、ポケットにジップがほしい。

シール歩行開始地点

スキーを担いで舗装路を歩き、雪のつながっているあたりでスキーを下してシールで登る。牧場の中で一回スキー外すが、笹ヤブの出ているところをスキーで越えてからは雪べったりになる。先行トレースは全くなし。GPSを見ながら広い雪尾根を進む。最初のマイナーピーク認定。やや下る。本日もジェフベックを聞きながら歩く。次のマイナーピーク(M1・1,153m?)からやや下りとなり、次のM2・1,190mに登り返す。周囲に似たような平坦な山。どれが青松葉だろう。このあたりの木々はブナでなく、シラカバではなかろうか。

緩い雪原

広い雪尾根

広い雪尾根

M3・1,261m付近

次が本コースの最高地点M3・1,261m。ここで方角は南西に変わる。広く緩い稜線歩きだが、枝尾根もあり、GPSで方角を定める。M3・1,261mからは大きく下り、だらだらと登り返していく。スノーモービルの古いトレース多数。南に霞んだ早池峰が見える。この近くにある青松葉山と同じく、緩い雪斜面の逍遥や周辺諸峰の眺望を楽しめる山である。天気が良ければ迫力の早池峰を見れたと思うが、この日は早池峰は霞んでいた。登り返してM4・1,198m。M3・1,261m峰とM5・1,222mの中間あたり。

霞む早池峰

2006年4月、青松葉山に登った時の早池峰

上を拡大した迫力の早池峰

ピンクリボン

阿部館山

緩やかな雪の稜線を5km歩いてようやく阿部館山が見えてくる。安倍一族の居城伝説があるが、砦が建っていても似合いそうな山だ。M5・1,222mに着き、北西に方角変更。ピンクリボン。下る途中のM5肩で樹木が切れ、阿部館山の全容が見える。広いコル1,108mから登り返し。高度が上がると、背後に早池峰が見えるが、やはり霞んでいる。

阿部館山

メモ

阿部館山の頂上付近

阿部館山頂上に到達。里山スケッチで初めて知った山だが、昔から語り継がれ、登られてきた山らしい。登山道はないが、頂上の三角点の近くには、頂上標識が二つあった。最高点1,221mは少し北の笹ヤブの丘。ヤブの最高点には手前までしか行かなかったが、東側から回り込めば雪はつながっていたかもしれない。阿部館頂上は風が強かった。

二つの頂上標識

三角点

阿部館山・最高点

シールを外してコルまで滑走し、コルでシールを貼って登り返す。M5肩でまた阿部館を映すが、いつの間にか空が曇っている。シール歩行に疲れてきてM5で休憩し、ホットレモンを飲む。もう熱くなくなっていた。M5でシールを外して滑走再開したが、これは大失敗だった。すぐに滑らなくなり、ビンディングを回してかかとが外れるようにして歩く。行く手に低く見えていたM4はトラバースしたと思う。結局、M3・1,261m手前でシールを貼りなおす。豪快に滑走できる斜面はほとんどないが、シールで歩くにはよいコース。だが、空気に湿り気が感じられ、雨が降ってきそうだ。天気予報「晴時々雨」が当たりそうだ。のんびり歩いていると、小雪が降ってきた。雪解け部分にM3・1,261mの三角点があるかもと思ったが、三角点の位置は少し離れた地点で、雪に覆われていた。再びシールを外す。最初の急斜面は良かったが、平坦な尾根になってしばらく歩く。似たようなコブ多数。M2はトラバース。

 三角点付近から東と南の景観: 阿部館山・最高点、M3・1,261m、M5・1,222m

滑走終了直前

M1はトラバースしにくく、横登りで登り返し。この先で往路では気付かなかったピンクリボンを見る。笹ヤブを越えて牧場に下ったが、東側に来すぎていて、いったんスキーを外して沢を渡り、西側に移る。牧場の雪を拾い、最後の急傾斜を下り、シール歩行開始した舗装路の地点に滑りこんで滑走終了。往復6時間半で駐車地点の牧場ゲート前に戻ると、とうとう雨になった。本降りだ。朝早く出てよかった。駐車地点に車が一台いたが、北に下って行った。下見かな。

夕方の岩手山

道の駅区界高原で休憩。6時間は思ったよりも長かった。このあたりに高速道路の長いトンネルを作っているらしい。市内の温泉(マース盛岡)に入って出てくると、雨が上がり、日が照っている。翌日の予報は晴。変な天気だ。

コメントはこちらに:kawabe.goro@meizan-hitoritabi.com