赤城山 上州の名山、秋の三峰周遊
群馬県 1,828m 2009年10月24日
(黒檜山1,828m、駒ヶ岳1,685m、地蔵岳1,673m、鈴ヶ岳1,565m)
日本百名山
(黒檜山、駒ヶ岳、地蔵岳、鈴ヶ岳)群馬百名山
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名山一人旅
私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。
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深田久弥は日本百名山の中で、「山には、きびしさをもって我々に対するものと、暖かく我々を包容してくれるものと、二種類ある。赤城山はその後者のよい代表である」と記している。
秋の日、私は大沼(おの)のまわりに鼎(かなえ)の形に立っている赤城山の三つの峰、黒檜山、地蔵岳、鈴ヶ岳を順に巡った。
草紅葉と紅葉の駒ヶ岳、大沼と地蔵岳のツーショット、古い石塔と黒檜山、ちょっと離れたコブ尾根の先の鈴ヶ岳。赤義山は大勢の人たちを温かく包容していた。
黒檜山と地蔵岳は満員状態だったが、鈴ヶ岳だけは静かで誰もいなかった。
たまたま私にとって最後の百名山だったが、一人静かに祝いたかったので、三番目に登った鈴ヶ岳の頂上で記念撮影。万歳。
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前橋市内に入り、赤い大鳥居をくぐって赤城山に向かう。曇り空ながら、右手に荒山、鍋割山が見えている。まわりは紅葉。
地蔵岳のスキー場の前を通り、覚満淵という池の近くの駐車場に止め、木道を一周してから駒ヶ岳の登山口に向かう。キツネ色の草紅葉。駒ヶ岳の頂上は狭く、そこに大勢が座り込んでいる。尾根を進むと重厚な黒檜岳が見えてきて、背後の駒ヶ岳はやや小ぶりに見える。高度が上がると大沼と地蔵岳のツーショット。その向こうに小沼と長七郎山が見えてくる。小沼というのはずいぶん高いところにあるのが分かる。
鳥居のある黒檜山神社に着く。岩が重なっているところに、御黒檜大神と彫った大岩などの石標や古い祠がたくさん立っている。鳥居から少し歩いた先に黒檜山の頂上があった。広い頂上広場になっていて、大勢が休んでいる。二等三角点に簡素な頂上標識。ここが赤城山の最高地点1,828m。私にとって日本百名山完登達成の瞬間。
地蔵岳の登山口は「句碑めぐり遊歩道」の入口にもなっていて、句碑は車道沿いに五つほどあるようだが、知らない名前ばかり。登山道を登り、高度が上がると背後に黒檜岳と大沼が見えてくる。主稜線まで上がると、北西方向に鈴ヶ岳が見える。コブ尾根の先の低いが印象的な姿。地蔵岳の頂上にはたくさんの小地蔵や石塔やらがあり、大きな一等三角点に文字の消えかけた頂上標識。団体さんに単独や二人連れの人たちが広い頂上を歩き回っていた。古い石塔の向こうの黒檜山。
鈴ヶ岳には、白樺牧場の近くの観光案内所の駐車場に停めて歩き出す。小さなアップダウンの尾根を行くと、降りてくる人たちに何組か会う。ようやく樹間に見えてきた鈴ヶ岳は、鋭角の堂々とした姿。手前のコルまで駆け下り、そこから登り返して、狭いがモニュメントがたくさんある鈴ヶ岳の頂上に着く。誰もいない一人の頂上。大小の石標に三等三角点と簡素な頂上標識。。一人静かに祝いたかったので、ここで百名山完登の記念写真を撮る。万歳。
最後の百名山、赤城は古色蒼然、見所も多いのに、道路や施設が完備されていて、歩きやすくアクセスが容易で、大勢の人たちが登りに来ていた。軽装の人もたくさん。まさに赤城山は、暖かく人々を包容していた。何度も来たい魅力のある山。
赤い大鳥居・・・・・前橋市内のこの大鳥居をくぐり、赤城山に向かう
覚満淵・・・・・キツネ色の草紅葉。ここから駒ケ岳に登る
駒ケ岳の黄葉
駒ヶ岳1,685m・・・・・頂上は登山者でいっぱい
高度が上がると大沼と地蔵岳のツーショット。
小沼と長七郎山(左ピーク)・・・・・小沼というのはずいぶん高いところにあるのが分かる
御黒檜大神と彫った大岩
黒檜山大神の鳥居
黒檜岳頂上1,828m・・・・・ここも人でいっぱい
地蔵岳登山口付近にあった句碑めぐり遊歩道案内・・・・・この遊歩道は今回は歩かず
地蔵岳頂上1,674m・・・・・ここは普段着姿の人もたくさん
鈴ヶ岳・・・・・コブ尾根の先の低いが印象的な姿(地蔵岳登路より)
樹間に見えてきた鈴ヶ岳は、鋭角の堂々とした姿
鈴ヶ岳頂上のモニュメント
鈴ヶ岳頂上1,565m・・・・・ここでただ一人、祝う
位置