木地夜鷹山 沢歩きとスラブの景観
福島県 木地夜鷹山859m、夜鷹山816m、百戸沼620m 2015年7月11日
(木地夜鷹山、百戸沼)会津百名山
47
名山一人旅
私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。
+++++++
登山道のない会津の秘峰。
前半は沢沿い。沢靴に履き替え、夏の日差しの沢をじゃぶじゃぶ進む。暑い分、冷たい水が心地よい。楽しい沢歩き。
後半は尾根歩き。分かりづらいルートを探して百戸沼、踏み跡を歩いて木地夜鷹山、手強い細い岩尾根を辿って夜鷹山に到達。それらに到達するたびにそれぞれの感動がある。
夜鷹山の頂上を越え、細尾根をキツネ戻しの手前まで達するとスラブ谷の景観が広がる。それは緑の草木をまとった岩屏風。壮絶だが美しい。
まさに西会津の核心部。
-^^-^^-^^-^^-^^-^^-^^-^^-
林道を歩き、長谷川に出会ったところで沢靴に履き替え、百戸沢も沢通しでじゃぶじゃぶ進む。夏の日差しに快適な沢歩き。岸に踏み跡があり、長靴登山が主流らしいが、夏なので沢歩きを楽しむ。百戸沢の途中の赤テープが右岸に上がる目印だったが、なお沢を進む。本流が伏流になったところでルートが分からなくなるが、ヤブの右岸によじ登ると、予想通り踏み跡があった。
登山靴に履き替えて踏み跡を辿るが、途中でヤブをかき分けて百戸沼の南西側の岸に降りてみる。それは森の中にひっそりと隠れている大きな沼で(尾根の上からも見えなかった)、(イワナかヤマメ?の)幼魚がたくさん泳いでいた。小さな沢が流れ込んでいたが、流れ出る沢が見当たらない。伏流になっているようだ。
踏み跡に戻り、木地夜鷹山まではすんなり登る。それは倒れた石柱があるだけの狭い空き地で、樹間に黒男山やキツネ戻しのスラブ斜面が見えた。
そこから夜鷹山までは切り立った細尾根のアップダウンで、ブッシュを掴んで慎重に進む。その途中で見た夜鷹山は深い林に包まれたピークで、苦労してその頂上にたどり着いたときはうれしかった。夜鷹山の頂上を越えると、草木もない地表むきだしの細尾根、キツネ戻しとなり、左右にスラブの谷が広がる。左手に見えるスラブの急斜面は木地夜鷹山だと気付く。それは緑の草木をまとった岩屏風。壮絶だが美しい。そのキツネ戻しの手前まで行ってスラブの景観を眺める。見事。まさに西会津の核心部。
帰りは、百戸沼にもう一度寄り(南東の岸部でタニシを見る)、踏み跡終点から沢をじゃぶじゃぶ下る(右岸取り付き点に赤テープ、そこから左岸にも百戸沢出合まで踏み跡があるらしい)。
長谷川・・・穏やかな沢。沢沿いに踏み跡があるようだが、私は沢靴に履き替えて沢を歩いた
百戸沢・・・やや狭く急になり、小滝がある。右岸の赤テープが尾根取り付き点だったが、私は沢を直進。
やがて本流は伏流となり(水のある右沢は枝沢)、ヤブで進めず、右岸に上がると踏み跡があった。
尾根の踏跡・・・・・右岸には踏み跡があり、目印テープもあり。
復路ではこの踏み跡を辿り、赤テープのところで沢に下るが、その手前に激ヤブとなっている箇所あり
自然環境保護地域標識
左踏み跡・・・木地夜鷹山に続く。ここから急な登り
右ヤブ・・・百戸沼までは踏み跡がなく、ヤブをかき分けて行く
百戸沼
(イワナかヤマメ?)の幼魚がたくさん泳いでいた
蒜場山?・・・・北の情景。木地夜鷹山頂上付近より
木地夜鷹山頂上・・・境界石柱は倒れていた
夜鷹山・・・深い林に包まれたピーク。細尾根JP付近より
キツネ戻しとスラブ谷・・・西の景観。夜鷹山頂上の先、キツネ戻し手前より。林を抜け、地肌むきだしの細尾根になっている
北の大スラブと大倉山(右奥)・・・キツネ戻し手前より
黒男山・・・木地夜鷹山より(南の景観)
百戸沼のタニシ
花1:コメツツジ?・・・・・夜鷹山への細尾根
花2:青いヤマアジサイ・・・・・沢沿い