安芸冠山     広島県吉和地域のシンボル

広島県  1,339m  2013年11月3日

中国百名山

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名山一人旅

私の登る山には名山と呼べない山もあるだろう。だが、登っているときに心ときめくものがあれば、それは私にとって名山だ。

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秋の道を行くと、沢筋や登山道沿いに広葉樹の黄色、赤色が美しい。

沢沿いの道から急坂を尾根に上がると、クルソン岩が聳えている。力強い大きな岩は、見る位置によって姿が変わるようだ。

いったん下り、緩い九十九折を登り、安芸冠山の頂上に着く。一等三角点に頂上標識三つ。歩きやすいが変化に富む、楽しい散策路。

沢沿いの道に下る前に、登ってくるパーティ2組に会う。戻ってきた駐車地点には更に2台が停めてあり、車道を戻ると更に何台も道端に駐車。これから出かけようとする人もいた。やっぱり人気の山なのだ。

 沢沿いの道から急坂を尾根に上がると、クルソン岩が聳えている。力強い大きな岩は、見る位置によって姿が変わるようだ。
 広葉樹の黄色、赤色が美しい(ハウチワカエデ?)
 木の橋
 一等三角点
三倉岳から見る安芸冠山(2018年11月24日):
額々山から見る安芸冠山(2020年11月11日)
中国道から見る安芸冠山(2024年5月29日)
  6:28 駐車地点発  7:39 分岐1  7:57 クルソン岩  8:13 分岐3  8:58 安芸冠山・・・・・・・・・・登り2時間30分  9:11 安芸冠山発  9:37 分岐3  9:47 分岐110:23 駐車地点着・・・・・・・・合計3時間55分

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 真っ暗なうちに起き、ホットレモンを2個買ってテルモスに入れ、NFLを見ながら朝食を食べ、5時半に道の駅を出発。夜明けは6時過ぎだろうが、ヘッドランプで出発する計画。潮原温泉のところを左折して山に向かう道に入るが、案内表示はなし。すぐに細い林道となり、工事中で通行止めのところに橋があり、そこに「冠山登山道」の表示を発見。暗いので、土手からタイヤを外さないよう、外に出て確かめ、車をバックで駐車し、出発。

最初、ヘッドランプで準備開始したが、出かけるときにはもういらなくなっていた。よっしゃ、今日は晴れそうだ。橋を渡ったところに登山道案内があり、安芸冠山は吉和冠山ともいう、コースは3つあるが、整備しているのはここの汐谷コースのみ、汐谷コースは登り3時間・下り2時間半、とある。「国体コース」という表示があり、クロスカントリーかトレイルランニングのために整備されたのかもしれない。沢沿いの歩きやすい道の両側は植林されており、木の橋を左岸、右岸に渡りながら上流に進み、3度目の橋を渡って右岸の斜面を登る道となり、沢を離れる。秋の道を行くと、沢筋や登山道沿いに広葉樹の黄色、赤色が美しい。

すっかり広葉樹林蒂まで登ると分岐がある。左は「岩場近道」「狗留孫近道」の表示があり、右はトラバース路らしい。左の急な登りの道に入る。この斜面は非常に急で、大変だった。沢沿いの道から急坂を尾根に上がると、クルソン岩が聳えている。力強い大きな岩は、見る位置によって姿が変わるようだ。尾根の上に大きな岩が並んでいるのが見えてくる。ここにはクルソン岩と蝋燭岩というのがあるとガイドにあったので、最初は蝋燭岩かなと思う。登山道は並んでいる右側の大岩の真下に出た。大きな特徴のある岩で、標識が無かったが、それがクルソン岩だった。岩の上に登れることを後で知ったが、このときは知らず、登らなかった。残念。仏岩はその奥にあったはずだが、案内も無かったので行かず。尾根道が西に続いており、それを辿ると「狗留孫仏岩」*の表示があった。尾根のマイナーピークの先でいったん下りとなる。

*クルソン(倶留孫)は仏典の過去七仏の一人、倶留尊仏を指し、その化身として崇められたのがクルソン岩らしい。(wikipedia)

コルは林の中の広場になっており、右からのトラバース路と合流し、左へ頂上への道がある。「一般登山道(国体エスケープルート)」「国体コース帰路」という標識もあり、国体では往路がトラバース路、復路がクロソン岩コースだったのだろう。細い広葉樹の中の落ち葉の積もった緩い九十九折を登る。軽いアップダウンの道の先に冠山の頂上が見えてくる。道は西から北に向きを変え、頂上の東側から南、西、北と回り込みながら登り、安芸冠山の頂上に着く。一等三角点に頂上標識三つ。吉和冠山という標識が二つ。頂上を北に少し下ったところに展望所がある。雲で霞んでいてほとんど見えていない。頂上は冷たい風が吹いていて寒く、座って休憩せず、テルモスを飲んで帰路につく。遠景を楽しめなかったのは残念だが、黄葉の景色が美しく、歩きやすいが変化に富む、楽しい散策路。

頂上から下っているときに雨がパラつきだし、ついに降り出す。ザックを下ろし、レインウェアを着こみ、ザックカバーを二つとりだしてザックとウェストバッグに掛け、カメラをタフに持ち替える。沢沿いの道に下る前に、登ってくるパーティ2組に会う。沢沿いの道では更に単独もしくはパーティの人たちが登ってくる。10時半前に駐車地点到着。結局、登りに2時間半、下りは1時間半弱、合計4時間は計画通りだった。戻ってきた駐車地点には更に2台が停めてあり、車道を戻ると更に何台も道端に駐車。これから出かけようとする人もいた。やっぱり人気の山なのだ。

明るくなってきた空

登山道マップ

木の橋

紅葉(ウリハダカエデ?)

分岐表示1

紅葉(イロハモミジとブナ?)

見えてきたクルソン岩

クルソン岩

クルソン岩

尾根道

分岐表示2

コルの広場

分岐表示3

樹間の安芸冠山

紅葉(ハウチワカエデ)

落ち葉の九十九折

紅葉(ニシキギ?)

安芸冠山頂上

安芸冠山頂上標識

一等三角点

もう一つの頂上標識

北の展望所

額々山から見る安芸冠山(2020年11月11日)

中国道から見る安芸冠山(2024年5月29日)