雷電山     ニセコ連峰西端の雪尾根

北海道・道央  1,212m  2016年3月21日 

北海道百名山

90

雷電山の頂上は、飛行場とまではいかないが、競技場くらいの広い雪原で、奥に向かって進むと、黒い小さな標識がぽつんとある。文字はなかったが、そのすぐ近くが三角点だった。

雷電山頂上で写真を撮っていると、東に目国内岳と岩内岳が見えてきた。ずいぶん近くに見える。目国内岳の頂上から雷電を見たのは2012年だった。ようやく雷電山に登れ感激。青空も見えてきた。ちょっぴりだがニセコアンヌプリと羊蹄山の姿も見ることができた。もうすっかり温くなったホットレモンを味わう。酸っぱくてうまい。

シールを外して滑走開始。傾斜はないがアイスバーンの上の軽い新雪なのでよく滑る。頂上雪原の端からは、南東のオープン斜面を滑走。上は少し雪がついていたが、すぐにアイスバーンのガリガリ滑走となる。ショートターンは刻めない。コルから横登りでP2まで登る。

P3からはかなりの急傾斜のアイスバーン斜面だが、ここを滑らない手はない。思い切って滑り込み、大きくターンを刻む。デコボコでスキーが弾かれそうになるのでスピードが出過ぎる前にターン。雪面を拾ってコルまで滑走。このP3南東斜面滑走が今回のハイライトであることは間違いない

P6からもオープン斜面になっている南東側を滑走。このあたりから薄い新雪滑りとなり、快適なショートターンを刻む。P6から雪庇地形の下あたりまでが快適滑走ゾーンで、青空に滑走トレースがきれいに写っている。

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奈落の底を見下ろし

静かに、断崖絶壁の縁から滑り込む

パウダースノーを巻き上げ、アイスバーンに鋭く切り込み

軽やかに、風を切る

(ダウンヒル)

南側から見る雷電山(2019年1月14日)。左の尾根を登り、途中のコルに下り、登り返す。帰りは長大なダウンヒル滑走
 雷電山の南西斜面。P3南西斜面ほどの急傾斜ではないが、アイスバーンになっていた
 P3の迫力満点のアイスバーン急斜面滑走。広くて比較的滑らかだったので、大きくターンを切って滑る。振動でヒザがビリビリする
P6下からの快適滑走・・・・・・・・アイスバーンの上に薄く新雪が積もったとても滑りやすい状態となり、オープンバーンを探して連続ショートターンを繰り返す
雷電山の頂上は、飛行場とまではいかないが、競技場くらいの広い雪原で、奥に向かって進むと、黒い小さな標識がぽつんとある。文字はなかったが、そのすぐ近くが三角点だった。
尾根取付き点(コックリ湖表示2)・・・・・・・・・右手の尾根に上がる
 そしてその右に連なる尾根の先に雷電が見えてきた。やれやれあれか。
  6:32 駐車地点発(コックリ湖表示1)(標高30m)  7:57 尾根取付き(コックリ湖表示2)  9:54 森林限界(雪庇地形)10:55 P6・1,046m峰12:01 P3・1,161m峰12:32 雷電山1,211m・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り6時間0分12:58 雷電山発、滑走開始13:20 P3・1,161m峰13:33 コル、シートラーゲン13:44 P4・1,050m峰、滑走再開14:00 P6・1,046m峰14:15 林に入る(雪庇地形)14:35 林道(コックリ湖表示2)14:48 駐車地点(コックリ湖表示1)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下り1時間50分                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復(含休憩)8時間16分
往路9.1㎞、標高差1,264m、速度1.5㎞/h、211m/h帰路9.2㎞、標高差74m、速度5.0㎞/h

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翌朝、携帯天気予報は曇時々晴。しかし小雪が降っている。一日干して乾いたシールをスキーに貼り、道の駅を出発。小雪が降っているので、イクシーをしまい、タフを出す。コックリ湖への道は除雪されておらず、車道の路肩に駐車して出発。小雪なのでタフにスキーウェア。ネックウォーマーとスキーグローブをもっていく。バナナを持っていったが、結局食べず。林道には踏み跡にスキートレースが多数残っており、心強い。雪が止んで青空も見えてきたので、スキーウェアをレインウェアに替え、イクシーに持ち替える。

沢沿いの途中にある二つ目のコックリ湖表示のところで尾根に上がる。踏み跡とスキートレースも尾根に上がっている。緩い傾斜の林を登っていくと、雪が融けて地面が露出している場所がある。地熱のためだろうか。この頃は青空が広がり、手袋も外していた。最初はシラカバだったがミズナラのような林となる。

新雪の下はアイスバーンのようなので、早めにスキーアイゼンを出して付けておく。その後、冷たい風が吹いてきたので、スキーウェアをレインウェアの上に着込み、サングラスをゴーグルに替え、手袋をスキーグローブに替える。これらはどれも正解だった。林が切れた雪斜面が増えてきて、やがて細尾根の右手が雪庇のような斜面になっている地形に出る。ここも帰りには滑走最適の場所だった。背後には海岸と川沿いの風景が広がっている。森林限界を抜け、ダケカンバのような小さな木がまばらに生えた斜面となる。風は更に強くなり、時々小雪交じり。ガスで視界も悪くなる。

そしてP6・1046m峰に到達。ハイマツの上に雪が降り積もったような地形。視界が悪いが、行く手にごつい二つの尾根が見える。どちらも手ごわそうだ。奥のが雷電だとすると、距離もまだだいぶあるが、だいぶ西にあるから岩内岳だろうと思ったが、それは雷電の西尾根続きの前雷電1,204m峰だった。

P6・1,046m峰から広い尾根の緩い下りとなるが、P3との間にピークが二つある。どちらも小さなコブで、P4・1050m峰はてっぺんに岩が出ていたが、その先はコース中最大の急なギャップになっていて、雪のついている東側の斜面を巻いて、何度もキックターンしながら慎重にコルまで滑り降りる。スキーアイゼンをつけているとアイスバーンでは滑らないが、雪の上は滑れる。往路のときはひどい強風とガスで視界が悪い。最低の気分だったが、こういう環境を何度も経験しているためか、雪の状態や斜面の状況などに集中していた。コスモス2は足の指が痛まず、ウェアも最適だったのも、問題なく先に進めた原因だろう。

P3・1,161m峰への登りは難関で、右手(東)にオープン斜面があったが、アイスバーンの急斜面は登れないだろう。正面のハイマツが出ている斜面をキックターンで登っていくが、凍りついた斜面の登りで何度も左スキーが外れる。中央からやや左の谷沿いに登り、今度は正面右まで斜めに登り、また方向転換して左に登るときにスキーが外れ、仕方ないので両手でスキーを持って歩いて登る。アイゼンを履いてシートラーゲンすべきだったが、ブーツでも蹴りこめるくらいの堅さだった。右スキーが外れやすくなっていたのは、ビンディングが回転していたためだったので、正しい位置に戻す。左スキーが外れるのは左足の踏み方が良くないのが原因のようだ。まっすぐ上から踏みこんでいれば外れることはないが、それでスキーがうまく雪面に密着もしくはエッジを利かせられるかということだろう。平らなところまで登り切ったところでスキーを置き、座り込んで少し休憩。

だだっ広い雪原に出るが頂上まではまだ数百メートルある。雪原の中央に岩峰が二つほどあり、それがP3・1161m峰だろう。P3・1161m峰を過ぎるあたりで、少し視界が良くなってくる。P3からP2はほとんど高低差なしの広い尾根。P2の先が下りとなり、滑り降りて振り返ると、P2が鋭鋒になって見えている。ここも登り返しがたいへんそうだ。行く手に西尾根の前雷電1204m峰が白く光っている。そしてその右に連なる尾根の先に雷電が見えてきた。やれやれあれか。

雷電山への最後の登りは、P3ほどではないが、かなりの急斜面。スキーが外れぬよう、左足の踏み方に気を付けて登る。ここも右側(東側)にオープン斜面があったが、ハイマツのある中央を登る。雷電山の頂上は、飛行場とまではいかないが、競技場くらいの広い雪原で、奥に向かって進むと、黒い小さな標識がぽつんとある。文字はなかったが、そのすぐ近くが三角点だった。

雷電山頂上で写真を撮っていると、東に目国内岳と岩内岳が見えてきた。ずいぶん近くに見える。目国内岳の頂上から雷電を見たのは2012年だった。ようやく雷電山に登れ感激。青空も見えてきた。ちょっぴりだがニセコアンヌプリと羊蹄山の姿も見ることができた。もうすっかり温くなったホットレモンを味わう。酸っぱくてうまい。

シールを外して滑走開始。傾斜はないがアイスバーンの上の軽い新雪なのでよく滑る。頂上雪原の端からは、南東のオープン斜面を滑走。上は少し雪がついていたが、すぐにアイスバーンのガリガリ滑走となる。ショートターンは刻めない。コルから横登りでP2まで登る。広い尾根をP3まで滑って登り、P3からの滑走斜面を探る。最初に右(西)に行ってみたが尾根の西側まで落ちる谷になっていて無理。やはり往路で見た東側のオープン斜面に向かう。

かなりの急傾斜のアイスバーン斜面だが、ここを滑らない手はない。思い切って滑り込み、大きくターンを刻む。デコボコでスキーが弾かれそうになるのでスピードが出過ぎる前にターン。大きく右(西)に回り込み、雪面を拾ってコルまで滑走。アイスバーンを斜めに滑走するとき、山側に一度倒れてしまうが、これは谷側に重心をもっていくべきなのだろう。ともかく、このP3南東斜面滑走が今回のハイライトであることは間違いない。迫力満点のアイスバーン急斜面滑走。広くて比較的滑らかだったので、大きくターンを切って滑る。振動でヒザがビリビリする。

さて、P4への登り返しはスキーの横登りとはいかないので、シートラーゲンして歩いて登る。アイゼンはなし。何度か立ち止まるが、割と元気にP4頂上に到達。P4頂上でスキーを履き、滑走再開。岩峰のP5脇を通過し、P6で今回最後となる背後の情景を見るが、またややガスが出てきて霞んでいた。

アイスバーンの上に薄く新雪が積もったとても滑りやすい状態となり、オープンバーンを探して連続ショートターンを繰り返す。P6からもオープン斜面になっている南東側を滑走。このあたりから薄い新雪滑りとなり、快適なショートターンを刻む。P6から雪庇地形の下あたりまでが快適滑走ゾーンで、青空に滑走トレースがきれいに写っている。その下では雪が悪くなりだし、青空もなくなり、滑りも写りも悪くなっている。雪庇地形の下あたりからは登りトレースを追えるようになり、林の中で細かくターンを刻みながら滑り、少し右に滑り降りると、そこはコックリ湖の標識2だった。

林道の雪は滑らず、汚れがつきそうなので、登りトレースの上を忠実に滑っていく。スピードが出たときに一度ターンを切ったが、突然ブレーキがかかって転びそうになる。ヒザが疲れるが我慢して動かずまっすぐに滑り、駐車地点に帰着する。近くで木材の切り出し作業をやっていた。スキーの汚れをワックスで落としたが、前々日の黒い汚れはすっかり落ちていて、スキーの一番前に白い汚れがついていた。それが林道でのブレーキの原因なのだろうか。もう15時になっていたので、ウォークマンの充電等は後回しにして出発。西に向かうと海の向こうに狩場山が見える。

駐車地点の林道入口(コックリ湖表示1)

翌朝、携帯天気予報は曇時々晴。しかし小雪が降っている。一日干して乾いたシールをスキーに貼り、道の駅を出発。小雪が降っているので、イクシーをしまい、タフを出す。コックリ湖への道は除雪されておらず、車道の路肩に駐車して出発。小雪なのでタフにスキーウェア。ネックウォーマーとスキーグローブをもっていく。バナナを持っていったが、結局食べず。林道には踏み跡にスキートレースが多数残っており、心強い。雪が止んで青空も見えてきたので、スキーウェアをレインウェアに替え、イクシーに持ち替える。

尾根取付き点(コックリ湖表示2)・・・・・・・・・右手の尾根に上がる

沢沿いの途中にある二つ目のコックリ湖表示のところで尾根に上がる。踏み跡とスキートレースも尾根に上がっている。緩い傾斜の林を登っていくと、雪が融けて地面が露出している場所がある。地熱のためだろうか。

広い尾根を登る・・・・・・・・・・背後に海岸が見えていた

この頃は青空が広がり、手袋も外していた。最初はシラカバだったがミズナラのような林となる。

新雪の下はアイスバーンのようなので、早めにスキーアイゼンを出して付けておく。その後、冷たい風が吹いてきたので、スキーウェアをレインウェアの上に着込み、サングラスをゴーグルに替え、手袋をスキーグローブに替える。これらはどれも正解だった。

林を抜ける・・・・・・・・・・・・森林限界。左側が雪庇になっていた

林が切れた雪斜面が増えてきて、やがて細尾根の右手が雪庇のような斜面になっている地形に出る。ここも帰りには滑走最適の場所だった。背後には海岸と川沿いの風景が広がっている。森林限界を抜け、ダケカンバのような小さな木がまばらに生えた斜面となる。風は更に強くなり、時々小雪交じり。ガスで視界も悪くなる。

P6付近から見るP3・・・・・・・・・奥の広くて丸いのがP3。左手前の黒く見える鋭鋒がP4でその先に最大ギャップのコルがある。雷電山はP3の更に奥にある。

そしてP6・1046m峰に到達。ハイマツの上に雪が降り積もったような地形。視界が悪いが、行く手にごつい二つの尾根が見える。どちらも手ごわそうだ。奥のが雷電だとすると、距離もまだだいぶあるが、だいぶ西にあるから岩内岳だろうと思ったが、それは雷電の西尾根続きの前雷電1,204m峰だった。

P4からのシール滑走・・・・・往路では中央斜面をキックターンを何度も切りながらシール・スキーで降りる。

P6・1,046m峰から広い尾根の緩い下りとなるが、P3との間にピークが二つある。どちらも小さなコブで、P4・1050m峰はてっぺんに岩が出ていたが、その先はコース中最大の急なギャップになっていて、雪のついている東側の斜面を巻いて、何度もキックターンしながら慎重にコルまで滑り降りる。スキーアイゼンをつけているとアイスバーンでは滑らないが、雪の上は滑れる。往路のときはひどい強風とガスで視界が悪い。最低の気分だったが、こういう環境を何度も経験しているためか、雪の状態や斜面の状況などに集中していた。コスモス2は足の指が痛まず、ウェアも最適だったのも、問題なく先に進めた原因だろう。

P3への登り・・・・・背景はP6とP4

P3・1,161m峰への登りは難関で、右手(東)にオープン斜面があったが、アイスバーンの急斜面は登れないだろう。正面のハイマツが出ている斜面をキックターンで登っていくが、凍りついた斜面の登りで何度も左スキーが外れる。中央からやや左の谷沿いに登り、今度は正面右まで斜めに登り、また方向転換して左に登るときにスキーが外れ、仕方ないので両手でスキーを持って歩いて登る。アイゼンを履いてシートラーゲンすべきだったが、ブーツでも蹴りこめるくらいの堅さだった。右スキーが外れやすくなっていたのは、ビンディングが回転していたためだったので、正しい位置に戻す。左スキーが外れるのは左足の踏み方が良くないのが原因のようだ。まっすぐ上から踏みこんでいれば外れることはないが、それでスキーがうまく雪面に密着もしくはエッジを利かせられるかということだろう。平らなところまで登り切ったところでスキーを置き、座り込んで少し休憩している。

P3頂上の岩峰

だだっ広い雪原に出るが頂上まではまだ数百メートルある。雪原の中央に岩峰が二つほどあり、それがP3・1161m峰だろう。行く手に西尾根・前雷電1204m峰が白く光っている。そしてその右に連なる尾根の先に雷電が見えてきた。やれやれあれか。

P2コブ

P3・1161m峰を過ぎるあたりで、少し視界が良くなってくる。P3からP2はほとんど高低差なしの広い尾根。P2の先が下りとなり、滑り降りて振り返ると、P2が鋭鋒になって見えている。ここも登り返しがたいへんそうだ。

前雷電・・・・・・・・・・・・雷電山の西尾根に前雷電1,204mがあり、夏道はここを通っている。今回は南西尾根を登ったので、前雷電には寄らず。

雷電山

行く手に西尾根の前雷電1204m峰が白く光っている。そしてその右に連なる尾根の先に雷電が見えてきた。やれやれあれか。

雷電山頂上・・・・・・・・・・・・左手前が黒い標識(文字はなし)。奥に見える三つのピークの右が目国内岳、左が岩内岳

雷電山への最後の登りは、P3ほどではないが、かなりの急斜面。スキーが外れぬよう、左足の踏み方に気を付けて登る。ここも右側(東側)にオープン斜面があったが、ハイマツのある中央を登る。雷電山の頂上は、飛行場とまではいかないが、競技場くらいの広い雪原で、奥に向かって進むと、黒い小さな標識がぽつんとある。文字はなかったが、そのすぐ近くが三角点だった。

これは4年前、目国内岳から見た雷電山・・・・・・・・・・・広くて分かりにくいが、やや右側の一番高いところが雷電山頂上、中央奥はP2あるいはP3、左奥の尾根が今回登った尾根と思われる(2012年映像)

冬の太陽・・・・・・・・・・・・雷電山頂上にて

雷電山頂上の黒い標識・・・・・・・・・・・・・文字はなし、頂上であることはGPSで確認

目国内岳

雷電山頂上で写真を撮っていると、東に目国内岳と岩内岳が見えてきた。ずいぶん近くに見える。

岩内岳

ニセコアンヌプリと羊蹄山

雷電山頂上で写真を撮っていると、東に目国内岳と岩内岳が見えてきた。ずいぶん近くに見える。目国内岳の頂上から雷電を見たのは2012年だった。ようやく雷電山に登れ感激。青空も見えてきた。ちょっぴりだがニセコアンヌプリと羊蹄山の姿も見ることができた。もうすっかり温くなったホットレモンを味わう。酸っぱくてうまい。

滑走尾根を見下ろす

シールを外して滑走開始。傾斜はないがアイスバーンの上の軽い新雪なのでよく滑る。

雷電山からの滑走

頂上雪原の端からは、南東のオープン斜面を滑走。上は少し雪がついていたが、すぐにアイスバーンのガリガリ滑走となる。ショートターンは刻めない。コルから横登りでP2まで登る。

P2、P3

広い尾根をP3まで滑って登り、P3からの滑走斜面を探る。最初に右(西)に行ってみたが尾根の西側まで落ちる谷になっていて無理。やはり往路で見た東側のオープン斜面に向かう。

雷電山・南西斜面

P3南西斜面の滑走

かなりの急傾斜のアイスバーン斜面だが、ここを滑らない手はない。思い切って滑り込み、大きくターンを刻む。デコボコでスキーが弾かれそうになるのでスピードが出過ぎる前にターン。大きく右(西)に回り込み、雪面を拾ってコルまで滑走。アイスバーンを斜めに滑走するとき、山側に一度倒れてしまうが、これは谷側に重心をもっていくべきなのだろう。ともかく、このP3南東斜面滑走が今回のハイライトであることは間違いない。

P3南西斜面・・・・・・・・・・・・・迫力満点のアイスバーン急斜面滑走。広くて比較的滑らかだったので、大きくターンを切って滑る。振動でヒザがビリビリする。

コルから見上げるP4・・・・・・・・・・・・復路ではシートラーゲンで右側のブッシュ斜面を登る。

さて、P4への登り返しはスキーの横登りとはいかないので、シートラーゲンして歩いて登る。アイゼンはなし。何度か立ち止まるが、割と元気にP4頂上に到達。P4頂上でスキーを履き、滑走再開。岩峰のP5脇を通過し、P6で今回最後となる背後の情景を見るが、またややガスが出てきて霞んでいた。

二国内582mと海岸・・・・・・・・・・・・・二国内は今回登った南西尾根の西側にあり、今回は登っていない。海岸の河口の手前に道の駅がある。

三国内970m・・・・・東隣の尾根にある

P3、P4からの登り返し

P5の岩稜、左側を登り返す

P6

P6下からの快適滑走・・・・・・・・・・・・・アイスバーンの上に薄く新雪が積もったとても滑りやすい状態となり、オープンバーンを探して連続ショートターンを繰り返す。

P6からもオープン斜面になっている南東側を滑走。このあたりから薄い新雪滑りとなり、快適なショートターンを刻む。P6から雪庇地形の下あたりまでが快適滑走ゾーンで、青空に滑走トレースがきれいに写っている。その下では雪が悪くなりだし、青空もなくなり、滑りも写りも悪くなっている。雪庇地形の下あたりからは登りトレースを追えるようになり、林の中で細かくターンを刻みながら滑り、少し右に滑り降りると、そこはコックリ湖の標識2だった。

P6からの滑走2

森林限界付近の滑走・・・・・・・・・・・・・中央奥が雪庇になっている尾根の上を快適に滑走

森林限界付近の滑走2

林の滑走

林道の滑走

林道の雪は滑らず、汚れがつきそうなので、登りトレースの上を忠実に滑っていく。スピードが出たときに一度ターンを切ったが、突然ブレーキがかかって転びそうになる。ヒザが疲れるが我慢して動かずまっすぐに滑り、駐車地点に帰着する。近くで木材の切り出し作業をやっていた。スキーの汚れをワックスで落としたが、前々日の黒い汚れはすっかり落ちていて、スキーの一番前に白い汚れがついていた。それが林道でのブレーキの原因なのだろうか。もう15時になっていたので、ウォークマンの充電等は後回しにして出発。西に向かうと海の向こうに狩場山が見える。