地震エネルギーのTNT換算

(TNT換算,本震は前震の16倍)

熊本地震の前震,本震の強度差についての印象は人それぞれである.そこでトリニトロン (TNT) 火薬の質量に換算してみた.

地震が発するエネルギーの大きさ (E) とマグニチュード( M )の間には,次の関係がある.

log10E = 4.8 + 1.5M Eの単位はジュール(J)である.

熊本地震のMは,以下のとおりである.

前震,M=6.5

本震,M=7.3

それぞれについて関数電卓でEを求めると

前震 pow(10,14.55) = 354813389233576.06 J

本震 pow(10,15.75) = 5623413251903491 J

本震は前震の15.85倍のエネルギーであることが判る.

5623413252÷354813389 = 15.85 倍

TNTに換算すると,

354813389233576.06÷4184000 = 84802435 kg → 8.5万トン

5623413251903491÷4184000 = 1344028024 kg → 134万トン

前震では8.5万トン,本震では134万トンのTNT火薬が破裂したということになる.

これまでの地下核実験によって起きた最大の地震のMは7.0と云われている.

ついでに

熊本大学教育学部の研究室が草千里からライブ中継している阿蘇中岳の中継画像は,2016年4月16日午前1時23分00秒の画像のままである(画面左上隅).現在のところ,草千里へ行く道はすべて封鎖されている(くまにちコム記事参照).

本来なら下のような画像を配信しているはずである.