ブーメラン型台風

熊本市内の屋根に被せられたブルーシートは風化でボロボロになってきている.秋にかけてもっとも心配なのは台風である.

その台風,今年は何かおかしい.まるで日本が熱帯に移動したのかと錯覚するような発生状況である.

日本近海で発生した3個の台風が,北海道をたて続けに襲い,甚大な被害が発生している.

一方,予報官泣かせの台風10号(ライオンロック)が日本近海で出現し,現在北上中である.一度南下した後,Uターンして台風に変化した地点に戻るかのような動きをしながら,本州に上陸するというから始末が悪い.

専門家も見たことのない動きとのことであるが,過去にも同様の例があると指摘している人もいる.

早速,以前紹介した米軍の進路予想図(27日深夜時点)を見てみた.上陸地点は気象庁の予想より北に寄っているように見える.東側の進路をとると,また北海道に,西側の進路をとると首都圏近くに上陸する可能性がある.

28日午前6時の台風(中心気圧 945 hPa)の位置は北緯25度を越えた地点にあり,時速15キロの速度で北東へ向かっている.この後,さらに発達するとのことである.30日3時に銚子沖南東320キロメートルの地点に達するとのことである.

同じものだが,気象庁のホームページには以下の図が掲載されている.