2016.6.11㈯・・・「坂本・真栄城対話」へ
坂本兄
雑事に追われて返事が遅れ、申し訳ございません。
貴兄の評論文に対する小生の意見如何にということですが、立ち入った点には触れませんので、簡単に私見を申し上げます。
1.知の明日を築く:米スタンフォード大「dスクール」
様々な分野から選ばれた学生の少数精鋭のクラスで、オリジナリティと実学を強調しているのですね。
アメリカでは、大学間の競争が激しく、夫々にユニークなプログラムを作るのに苦労しています。
物が溢れている現代は、実在するニーヅに応えるのではなく、社会的に望ましいニーヅを作り上げることが大事だと思います。
dスクールのような試みが成功するアメリカの基盤には、優秀な人材を世界中から誘致出来る開かれた移民社会としての受け皿があります。
恐らく、dスクールには、優秀な中国人やインド人が多数入っているでしょう。
「アメリカ人が作っているものとアメリカが作っているものは同じではない」ということです。
2.METライブビューイング
私の友人も当地で観ていますが、これは、若い人達のオペラを含むクラッシク音楽離れを食い止めるための一策ではないでしょうか。小生も、当地に来てから、Steinberg, Previn, Maazel, Janson, Honek の指揮で ピッツバーグシンホニーオーケスラを聴いて参りましたが、若い人達の客層が極端に減っています。
3.オバマ大統領のスピーチ
アメリカでは、地方紙を含めて多くの新聞が取り上げていました。
スピーチの全文を掲載したのは、ニューヨーク・タイムズだけだと思います。
小生も全文読みまして、貴兄同様に感動いたしました。
残念ながら、一般のアメリカ人大多数は、未だに原爆は、戦争を終わらせるのに必要だったと信じています。
長い歴史の中で虐げられた祖先を持ち、その足枷から逃れない現状に不満を持つ若者たちの怒りと苦しみを、どのように解消したらいいのかに思いを馳せる今日この頃です。
(微小ながら、United Negro College FundとAmerican Indian College Fundに毎年寄付しています。)
長らくお待たせした後に、素っ気無い返事で申し訳ございません。
真榮城 拝 Sent from Mail for Windows 10
From: Asatoshi Maeshiro Sent: Saturday, June 11, 2016 5:20 AM To: qskmt33@spice.ocn.ne.jp Subject: 話題のコラム
「坂本・真栄城対話」へ
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ピッツバーグから駆けつけた真栄城朝敏君が卒業50周年総会で乾杯の音頭を取った。
アーミッシュ村にて(Photo by M.Mori 2004.10.21)