最近の古本の扱い
歳を重ねてくるといやでも本がたまってくる。
愛着がある本もいつまでも置いておくわけにいかず、さりとて捨てるには忍びない本が多い。
手近かなところで処分しようと思うと近頃出てきたブックオフ他の店が目に付く。
ところがこの種の店は著者を含めて作品の内容は一切関係なく例えばバーコードがない本(製本時期が古いということ)は無価値と決めている。
本の事は何も知らない店員でも扱えるようにルールを定めたのだと思う。
本の価値は内容でなく古いか新しいか外見がきれいか否かで決められている。
これでは我々が愛しているような本はドンドン消えていくばかりではなかろうか。
それを嘆くなら神保町に行けばよいという人もおられるだろう。
そのとおりである。
ただこのような古本の扱いが広まっていくと本当の意味の古本市場は先細りになるのではと懸念している。
いろいろ御託を並べたが現実の小生は古本屋と称している店で不愉快な思いをするよりはと、ゴミ収集車が来る古紙古布回収の日に泣く泣く古本を処分することにしている。
28年6月13日 新海嗣哉
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新海兄
森
早速の投稿有難うございます!
貴兄は33Q会の年2回開催を提案されていますが、ネット33Qがあれば、年1回でも我慢できますね ?
半年ほど前、東武日光線の浅草松屋デパート入口で古本の良い買物をしました。
出久根達郎の「作家の値段」が250円でした。
帯に下記の文字が踊っていました。
『文学の本当の価値は、値段でわかる。古本屋は知っている。本当に残るべき文学、消えていく文学とは?「古本の市場原理」から文学の歴史と今を斬る――古書を知り尽くした筆者が初めて書いたホンネ中のホンネの文学論。』
【目次】司馬遼太郎 三島由紀夫 山本周五郎 川端康成 太宰治 寺山修司 宮澤賢治 永井荷風 江戸川乱歩 樋口一葉 夏目漱石 直木三十五 野村胡堂 泉鏡花 横溝正史 石川啄木 深沢七郎 坂口安吾 火野葦平 立原道造 森鷗外 吉屋信子 吉川英治 梶井基次郎
どうですか。1冊の本でこんなに楽しめるなんて!
啄木の秘話を、何度も何度も読み返しました。 森 2016.6.13(月)
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