P戸松孝夫2017.9.24
企業が社員向けに定年後のライフプラン研修をしてくれるとは面白い。
我々の時代は、退職金と年金証書と健康保険証を渡してそれで終わりというのが企業の姿勢で、ライフプランの研修などは考えてもくれなかったが、現代では増加する定年齢到達者にスムースに辞めてもらえるよう、この種の研修も必要になったのだろうか。
この研修ではなかなか良いことを教えてくれるようだが、本投稿文の筆者も指摘しているように「この4点を実行したからといって{幸せな第2の人生}が過ごせるわけではない、やはり人との繋がり、社会との繋がりとかで自分の居場所をつくること」という重要なAdviceが抜けているように思われる。
この点筆者は第2の人生で
①大学院に入学して難しい学問を志し
②70歳を越してから新たな趣味(サキソフォーンの演奏)に挑戦する等に依り、人と社会との繋がりを積極的に開発し、「日々気持ちよくいい顔で」僕らに付き合ってくれている点に感心している。
筆者は普通のサラリーマン定年後も経営者として企業に残り、第2の人生スタートは相当遅れていたと記憶するが、このように自ら努力して、「サラリーマン人生を超エリートで過ごした人ほど、定年後の着地が難しい」と言われていた鉄則を見事に克服したようである。
一方僕の場合は、定年と同時に岡山県の山間地に移り住み宮沢賢治のイーハトブ生活を楽しんでいる為、人や社会との密度の濃い繋がりがない。
周りには「他愛のない話」だけしか出来ない連中ばかりなので、「他愛のない話には充分慣れて」きた。
しかし天気とゴルフの話しかしないと、イギリス人が言っているように、「魅力に乏しい教養のない男として敬遠される」ことになりかねず如水会員として恥ずかしいから、そうならないよう一生懸命「燦々P&Qネッ」トを読んで話題の質の向上に努めている次第である。
もしも僕が現役時代に定年後人生の研修を受けていたら、異なった20年になっていたかも知れないが、研修会のない時代だから、他者に相談することもなく「第2の人生は外国で」の目標を達成することしか考えていなかった。
定年後の軟着陸を目指して、サラリーマン最後の勤務地として、言葉が通じる米国を選んだが、米国駐在中にアメリカの移民法が大きく改正され、簡単に永住権が取得できなくなり、計画が完全に狂ってしまった。
結局のところ「日本でも外国と同じように精神的に楽で快適な生活が出来る」スポットとして現在住んでいる場所に落ち着いたわけである。
以上
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戸松兄
「言葉が通じる米国」とは羨ましい。
以前、米国でショッピングできなくて往生した経験があります。
今、英語が話せたら即IT講師を辞めて日光へ観光通訳の出稼ぎに行きます。
さぞ面白く楽しくワクワクの毎日かと想像します。
森 正之 2017.9.24
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