P 戸松 孝夫 2017.2.5
坂本兄の労作を読ませて頂き
(1)日本語の美しさを改めて認識し、
(2)日本人には素晴らしい造語能力があり、文学作品等で使用されている単語数はダントツの世界一である事実を誇らしく思い、
(3)日本人の誰もが馴染みある多くの大事な漢字塾語は西周が創ったものであることを初めて知った。
西周が今生きていたら、アイデンティティー、トラウマ、アクセス、インフオームドコンセント等に相当する判り易い美しい日本語を造ってくれたであろうと思うにつけ、西周に続く日本語造語の達人が輩出しないのは残念だ。
それにしても、輸入の外国語をそのまま得意げにカタカナで使い、それが世の中に氾濫している嘆かわしい我国の現状は、現代メディアの責任ではないか。その多くがアメリカからの輸入だが、英語では2シラブル以上の単語にはアクセントを付けない限り、外国人には伝わらない。教養がある日本人が、(入学試験勉強で覚えた筈のアクセントの位置を忘れ)マスコミ世界に溢れる輸入語を間違ったアクセントで使う為、海外では全く通じないという悲劇が起きている。
それどころか、最近の日本人は立派な日本語までもをカタカナに置き換えて使用している。例えば劇場や野球場に入る「入場券」という便利で簡単な日本語が今やチケットというカタカナ語に替わってしまったようだ。Ticketという単語がアメリカで日常に使われているのは、「交通違反の切符」のことであり、ここでもカタカナ日本語が誤解を生む原因になっている。
---------P戸松兄の本稿を頂いて----------Q森 正之 2017.2.6-----------------------------------------
チケットがアメリカでは交通違反チケットだけに限定されるとは全く知りませんでした。
エチケットも範囲限定語でしょうか。
ナイーブを一つの日本語に訳して下さい。
壊れやすいという意味で使われた例があるのですが。
最近よく、レジリエンスという言葉を聞きます。
なぜか日本語で回復力というより、もっとバネがあるように響きます。
生命力+回復力みたいな力を感じます。
サバイバルと言った方が、生き残りよりピンとくる。
もっと生々しく激しくぎりぎりの努力。ふつう人では死んでしまうような力や経験が必要。
シンギュラリティはAIが人智を超える技術的特異点だそうですが、まだ普通語にはなっていないと思います。AI爆発という感じで迫って来ます。本当にそんなものがあるのかしら。
略語はまた別の話ですがiPSは素晴らしい。
これで、老化せず、あと20年くらい生きたいものです。
せめて皆さまと60周年はぜったいに超えたい。
-----------更に 戸松さんから 2017.2.7---------------------------------------------------------------
森兄
拙文を皆様に流して頂き有難う。
Ticketに関し、僕の書き方が舌足らずで誤解を招いたようですが、交通違反チケットだけに限定される範囲限定語 ということではなく、巷の会話で日常よく耳にするのは「交通違反罰金請求書」といことであり、勿論日本と同様入場券にも使われていると思います。
ナイーブは僕は「繊細な」と解釈しています。
レジレンスという心理学用語は僕は使ったことがなく、文章に出てきても読み飛ばしていました。
戸松
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