森兄のご尽力によりリニューアルされた「33Qネット」。投稿多数の賑わいに触発され、再度「枯れ木も山の賑わい」的投稿。テーマは、本日東京都総務委員会で集中審議された舛添都知事に関する緊急コメント 坂本
緊急話題:「舛添知事は日本の恥だ」-汚れた「東京の顔」への退場勧告(文芸春秋7月号)
・文春H28年7月号には上記タイトルで片山善博氏などが3人の論客による座談会が掲載されている。その座談会の項目は、①湯河原「別荘通い」は異様②美術品購入は「業務上横領」の疑い③政治資金は「バブル状態」③保育所や介護施設の視察はゼロ④都議会は「学芸会」⑤TOKYOのプレゼンスなどである。いずれもTVで連日繰り返し報じられている疑惑の数々であるから、ここで改めてコメントする必要はないだろう。
感想(坂本):
・一連の舛添知事(以下氏と記す)追求の報道で小生が最も本質的な問題だと思っているのは、氏の人間性に絡む度し難い「偏見・思い込み・思い上がり」という人間性の問題ではなかろうかと思うのである。以下その私見を述べたい。
<フランシス・ベーコンのいうイドラとは>
・フランシス・ベーコン(以下彼と記す)は、このような人間の持つ「偏見・人間の思い込み・思い上がり」(以下原則的には偏見と記す)に関して既に17世紀に“イドラ”という言葉を使って、成程と頷けるような素晴らしい分析を行っている。彼によるとその“イドラ”には、①種族のイドラ②洞窟のイドラ③市場のイドラ④劇場のイドラという4種類のイドラがあると分析している。
① 種族のイドラとは、人間がある種族に属していることから生まれる偏見である。(我らの種族は優秀なのだという偏見)
② 洞窟のイドラとは、自分のうけた教育や他人との交わりによって形成される偏見である。狭い洞窟の中から世界を見ているかのような、各個人がもつ過てる偏見・優越感であり、それぞれの個人の性癖、習慣、教育や狭い経験などによって自分の“ものの見方”がゆがめられることを指し、「井の中の蛙」はその典型である。
③ 市場のイドラ(伝聞によるイドラ)とは「人間相互の接触と交際」から生ずる偏見で、伝聞などで聴く言葉が自分の思考に及ぼす影響などから生じる偏見のことである。社会生活や他者との交わりから生じ、言葉の不正確ないし不適当な規定や使用によって引き起こされる偏見を指し、噂などはこれに含まれる。
④ 劇場のイドラとは、哲学のさまざまな学説から、そしてまた証明のまちがった法則から人びとの心にはいってきた偏見だとし、思想家たちの思想や学説によって生じた誤り、ないし、権威や伝統を無批判に信じることから生じる偏見のことである。人々が思想家たちの舞台の上のドラマに眩惑され、事実を見誤ってしまうこと。中世において圧倒的な権威であったカトリック教会が唱えてきた天動説的な宇宙観は、ニコラウス・コペルニクスなどによる天文学上の諸発見によって覆されたのである。
<舛添知事にみるイドラ>
・イドラ:偏見・思い込みとはザックリ言うと、「自分は偉いのだ、だから人の話など聞く必要などさらさらないのだ」という、言うならば自分勝手な選民思想のような考え方である。
今連日マスコミで報じ られている舛添知事のケースもイドラに陥ったことの喜劇であろう。「自分は知事として都民の幸福を願って懸命に頑張っているのだ。「少々の金に使い方に不都合があるからと言って、ごちゃごちゃぬかすな」というのが彼の口には出さないながらも心の奥深くにある本音ではなかろうか、と推察するのである。これは間違いなく一種の過てる選民思想であり、そこを只今みんなに責め立てられているのである。
・ 氏には、自分は「東大出身のエリートだ」という、上記②の洞窟のイドラ(東大という洞窟の仲間はみんな優秀で偉いのだという意識)が抜きがたい意識として内在しているのではなかろうかと思うのである。
金に汚いだけでなく、離婚したかっての妻の子供と同時期の愛人との間の子供が同年齢という誠に道徳的にも乱れた女性関係を持つ男であるということにも、彼の桁外れの過てる選民思想を感じるのである。
・本日開催の東京都総務委員会での集中審議で、氏は自分の傲慢さを認める発言を行った。氏に望むことは、自分のその傲慢さのベースにある偏見・思い上がりを是正して、氏が陥っている“洞窟のイドラ”から脱却し、最早かなり難しいこととはいえ、それによって周りからの信頼を回復する努力を行うことではなかろうか。(H27.6.13 記す)
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2016.6.15㈬ am11:00 森
昨日は高輪中学のクラス会で友人にのっけから「舛添知事を追及した公明党都議会議員は迫力あったね!彼女は弁護士かい?」と言われ驚きました。参院選直前でもあり、公明党の話をこちらから話しにくいのに冒頭から良い雰囲気。
今兵庫県で弁護士の伊藤たかえさんが公明党から立候補しています。
彼女は1995年阪神淡路大震災の年に司法試験に見事合格し、弁護士として経験を積んできました。
兵庫県の国会議員には全党を通じて、女性も弁護士も居ないそうです。ひとりで二人分の価値と働き!!
弁護士は法と人と正義を守るのが当然の責務。かつ清潔な女性議員に期待したい。
舛添氏は高価な中国服を官費で購入したといわれるが、こういう輩はギロチン宮刑に処すべきである。宮刑は中国服にいちばん良く似合う。
また舛添氏は東大法学部出身である。法律学科でなく政治学科であるが、政治学科であろうとも、法律の番人であらねばならぬ。ましてや税金で教育を受けた身である。「血」税を着服したのだから、自らの「血」で贖わせるため、最終的には切腹を仰せつける。
蒐集品、マンション、別荘、本宅は没収競売に付し、収益を東京五輪経費に充当する。
朝刊には「舛添氏不信任案可決、都議会解散か」と出ていた。
このマスコミは不謹慎である。そんな手は絶対使わせぬという天意と民意を尊ぶなら、あってはならないことを書くべきではない。そういうマスゴミは焚書にすべきであろうか。 以上
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羽島兄 2016.6.16
「33Qネット」の写真素晴らしいですね。先般頂いた写真集と併せ、貴兄のプロ級の写真技術やその感覚に感嘆しています。
われわれの「33Qネット」に映像で見る大輪の薔薇が咲いたような感じです。
特に1~18の写真はどうしたらこんな写真が写せるのだろうか、と思うほどの出来栄えですね。次の投稿をも期待しています。
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坂本様 2016.6.16
小生の近作をご覧いただきありがとうございました。
森君もご苦労様です。
舛添事件のレベルの低さには驚きと憤りを感じました。
昔、渡辺昇一氏が「山形の片田舎で育ち、大した学歴もなかった母は、市井の出来事に関する判断は常に正しかった。大東亜戦争の時もその初期段階で敗戦を予告していた。そこで考えるに、人間はintelligentであることよりintellectualであらねばならぬ。」 と言っていました。
知識よりも知恵をということです。世渡りの知恵、世知が軽んじられるのは「世間」が消えつつあるからなのでしょうか?
以前、民主党政権が発足した際、年1回発行される母校都立小石川高校の同窓会誌に同窓生の小沢一郎と鳩山由紀夫の特集をしたいとして、エピソード等を募集したことがあった。早速小生は、このような政治性を帯びた記事は同窓会誌に馴染まない、また、民主党政権は短期に消滅するとして、編集部に異議を申し出た。発刊された同窓会誌の編集後記には 会員から政治がらみの話は取り上げるべきでない旨の異議があり特集は取りやめたと記されていた。
今や、両氏は話題にすらならない存在となった。
舛添事件の類の政治性を帯びた投稿は、33QHPに面白おかしく取り上げるのは良いが、政治的な立ち位置を強く表現する主張などは控えるのが良いでしょう。以上 羽島
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