P戸松孝夫 2017.8.27
紹介された「世界史をつくった海賊」を構成する5章の題目が面白そうなので、僕も全文読んでみることにした。街から本屋が消えた自治体が全国で2割にもなるそうで、おらが街もその例外ではないが、今の時代 本屋がなくても不便はない。ネットで簡単に買える。僅か¥842で本書を僻地の我家に配達してくれる。到着が楽しみ。
僕は仕事柄、世界のいろんな地域で生活し、それぞれの国で文化の異なった人々と接触したが、その中で特に英国は紳士・淑女の国であり、英国人(最近どっと押しかけてきた移民を除き)は高いモラル、倫理観、道徳観を備えた国民だとの印象を持っていた。流石は世界をまたにかけた大英帝国の子孫だと敬意も払っていたのだが、今回のエッセイでは彼等の祖先は「海」を舞台に強盗を行っていた犯罪者であり、その国では海賊行為が合法化・正当化されていたとの歴史的事実が強調されている。海賊たちの子孫と現在の紳士との繋がりが、僕の頭の中で混乱してしまった。現在の世界的な大企業Lloydsや Twiningsも海賊の末裔だということは、今の英国紳士は仮面を被った姿であり、根は海賊なのだろうか。
I氏からのコメントでイギリスの印度植民地搾取のすさまじさについて述べられているが、イギリスはインドの独立後,それに対してどのような謝罪をしたのだろうか? 韓国が日本に対して今なお歴史認識に文句をつけているように、インドは旧宗主国に対し、ことあるごとに因縁をつけているのだろうか。アジア・アフリカに広大な植民地を持っていた欧州列強(英・仏・蘭・白・伊等)は、第2次大戦後に独立したそれら旧植民地に対して今も、日本政府の如き屈辱的外交を強いられているのだろうか? 僕の実体験では、宗主国のお蔭で経済は発展し、文化は高度化したとの良い印象を持っている旧植民地が多いようだし、韓国もその点は判っている筈だが。
最後に、「お互いの“ココロの交流”深化のために、自分の意思を相手に繋げる気持ちを込めたメールによる相互の意思疎通」の重要性が述べられているが、メールという便利な武器が誰とでも使えるわけではないという問題がある。我々の親しい大切な仲間P組Q組同窓生は100人居た。うち3割が物故者としても、70人の同僚が健在の筈だが、P&Qネットの加入者はアドレス帳から判断する限り40人しか居ない。P組のクラス会が10月に予定されている。その連絡をメールで済ますことが出来ないかと幹事はいろいろ苦労していたようだが、結局全員往復ハガキでという前世紀の通信手段を使わざるを得なくなったようだ。 以上
***感想 Q 森 正之 2017.8.27*************************
泥を掴んで歩こうと
傷を背負うて歩こうと
歩いた道に悔いは無い
俺の歩いた人生だ
生きてく道は 生きてく道は
ああ 一人だけ
杉良太郎 男の人生
なぜか、この歌を思い出しました。
過去の傷は、先祖の犯した罪は多々あるが、自分が歩いた道に悔いはなく、将来も悔いなき道を歩く決意。