「クローン病手記」
匿名希望 39歳 2013年4月13日
匿名希望 39歳 2013年4月13日
私が「クローン病」を発病したのは、今から約22年前の17歳の時でした。 突然下痢が止まらなくなり、しばらくするとお尻から下血するようになりました。普段滅多に病院に行かなかった私は、それでも病院に行かず放置していました。しかし、さすがに激しい腹痛と貧血に耐えられず観念して、近くの胃腸科に行きました。そこでの診断は「盲腸」との事でした。 しかもすぐに手術した方が良いとの事で、そのまま救急車で大きい病院に移されました。着くと腹部の検査をされ、聞いた病名は「クローン病」でした。 しかも、「難病で治せず一生付き合っていくしかない」と言われ、目の前が真っ白になりました。それから、あまりにも長い入院生活が始まったのでした。
しばらくは、「ステロイド」を大量に飲み、点滴される毎日が続きました。 その時の自分の顔を今でもハッキリ覚えていますが、薬の副作用で吹き出物だらけ、とても人に見せられる顔ではありませんでした。 それでも、他に治療方法が無いと聞かされていたので、我慢して続けました。 しかし、一向に良くなる気配は無く、当時70キロあった体重は50キロまで落ちていました。
そして、ちょうど1年がたとうしていた頃、医者が「手術をして悪い所をとりましょう」と言い出しました。私は今の治療にかなり疲弊していたので、了承しました。18歳になったばかりの正月、私は生まれて初めての手術する事になりました。手術は簡単な物だったので、1時間位で終わったそうです。
その後、今までの苦しみが嘘だったかのように、私はみるみる回復して行きました。体重も65キロまで戻り、元気そのものでした。手術後1か月程で、退院し2年位は調子も良く、病気の事などすっかり忘れていました。しかし徐々に、体調が悪くなって行き、とうとう入院してしまいました。またお決まりの「ステロイド」治療をして、良くなったら退院。そんな事を、何年もずっと繰り返しました。
当然決まった仕事にも就けず、アルバイトみたいな事をずっとやりました。それでも、仕事はしないとマズイ…。私は考えた結果自分でお店をやる決心をし、ラーメン屋を始めました。まあ、何とか食べる位は稼げるようになり、体調が悪い日は休む。そんな風にだましだましやっていました。
そして、去年の6月たまたま「松本医院」のホームページを見つけました。 世の中に「クローン病」を、こんなに治している人がいるなんて…。 正直驚きでした。それで半信半疑でしたが、とりあえず行ってみようと思いました。最初は松本先生のキャラの強さにかなり戸惑いましたが、その言葉は的確で、とても説得力のあるものでした。
「リンサンコデイン」と言う、半分麻薬のような薬を長期間飲まされていた事。 その薬のせいで、この後想像を絶するリバウンドが来るという事。 正直最後まで治療できるかわからないという事。 でも私はやってみようと思いました。それほど松本先生の言葉は説得力のあるものでした。それから今まで飲んでいた薬を断ち、松本医院でもらった漢方薬だけをのむようにしました。
しかし1か月程して、言われていた通り、言葉に言い表せない程の苦しみが襲って来ました。凄まじい腹痛、吐き気、熱も出ました。それでも、ひたすら耐えました。生きてきて、この時が一番辛かったように思います。そんな日々をしばらく過ごしていたのですが、ずっと食事がほとんど取れていなかったので、とうとう栄養失調で動けなくなり、入院しないとマズイと言う事になりました。しかし、病院で薬を使われてしまっては、今までの努力が水の泡です。私はずっとお世話になっていた病院に事情を話し、「点滴だけをしてください。」とお願いしました。すると、快く引き受けてくださり、私はその病院に救急車で運ばれました。それから、点滴してもらいながら漢方を飲み続けました。
その後、少しずつ元気になり症状も前ほど酷く無くなりました。2カ月弱で退院して、自宅での療養に切り替えました。その間も漢方を飲みながら、鍼灸院に通い、現在に至ります。まだ前の様には行きませんが、少しずつ良くなって行っているような気はします。これからも、松本先生を信じて治療して行こうと思っています!
以上、途中経過ですが報告まで。