「クローン病発症から 10 年後、松本漢方クリニック
を受診 (途中経過)」
匿名希望 男性 34 歳
2015 年 12 月 11 日
匿名希望 男性 34 歳
2015 年 12 月 11 日
<発症>
私は、20歳でデザイナーとして就職し、毎日帰宅するのが夜中や朝方、時には3日間会社で寝泊まり、食事はコンビニ弁当という不健康な生活を送っていました。また、締め切りに追われストレスを感じる毎日でした。
22歳くらいの頃から、気がつくとお腹を下すようになりました。その後、お尻に違和感を覚えたので病院へ行くと、痔瘻と診断されました。
痔瘻の診断からしばらくしたある日、いつもの様に朝方まで仕事をしていると、お腹をくだした時のような腹痛がありトイレに駆け込むと、大量の血便が出ました。デスクへ戻り先輩へ事情を話し病院へ直行すると、即入院で大腸カメラで検査を行いました。
担当医曰く、「採血結果から考えると1.5リットルくらいの出血だったと思います。酷い貧血状態です」と言われました。翌日、担当医から「検査の結果について大事な話があるので両親を呼んでください」と言われ、両親と一緒に担当医の話を聞きました。担当医からは「クローン病という若者に多い難病だと思います。完治は難しく、繰り返し炎症を起こす病気です。食事制限が必要です」と言われました。完治は難しいという言葉と食事制限という言葉がショックで、それからどのような話があったかは思い出せませんが、症状が落ち着くまで入院し、退院後に消化器系疾患の患者の多い総合病院へ転院、月1回の通院を行いました。そこでの治療方針は、エレンタールによる栄養摂取と、厳しい食事制限を行い、ペンタサを服薬し、寛解期をできるだけ長く維持するというものでした。小腸と大腸の繋ぎ目に狭窄があるので、注意しながら経過観察という感じでした。
<経過>
当時の会社の社長やスタッフには、この病気を理解して頂き、就業時間や食事面でのサポートを受け、しばらく寛解期を維持することができました。しかし、そんな中でも治る見込みがない飲み薬を飲み続けることには、両親も本人も疑問を感じており「このまま薬を飲み続けると、自己免疫が機能しなくなるのでは」と考え、クローン病と診断されてから半年か1年経った頃には、基本的にペンタサの服用をやめて、食事に気をつけ、昼食はエレンタール3本摂取という方法に切り替えました。ある程度、体調も良かったので病院には「薬は飲み忘れでまだ残っているので、処方しなくて良い」と伝えました。しかし担当医からは、「少しでも悪化したらステロイドとか、ヒュミラとか、レミケードの投薬になるよ」と何度も何度も言われ続けました。
そんな感じで診断後10年、時々軽い腸閉塞っぽい症状はありましたが、それ以外は下痢や発熱などの症状はほとんど無く、入院することもなく過ごしていました。(松本理論から考えると、薬の服用をやめていたのが良かったのかも知れません。ただ、狭窄部は徐々に狭くなっていたのかも知れません)
<悪化>
診断から10年経過した頃、突然の発熱がありました。その頃から、腸の流れが悪くなっているという自覚症状がありました。病院では長期入院をして検査を受け、その結果次第では手術も選択肢に入れるべきと言われましたが、長期間の入院はしたくなかったので、大腸カメラやダブルバルーン、CTなどの検査のために1週間程度入院しました。結果、腸管が数か所で狭窄をおこし、その影響で狭窄部の手前が膨らみ、腸管の癒着・破裂の危険があり、事態が進めば命を落とす危険もあります。早いうちに手術で病変部位を取り除かないと大変危ない状況です。と強く勧められました。
しかし「手術をしても再発する可能性はある」、「手術後はレミケード・ヒュミラなどを投薬し、ある程度食事などの選択肢が広げ、質の高い生活が送れるようにしましょう」と言われたので、本当に悩みました。知人から「レミケードを数年投薬してきたが、効き目がなくなってきている」という話を聞いていたからです。
そこでようやく、クローン病を「完治」させたいと強く思い「クローン病 完治」とインターネットで検索し松本漢方クリニックのホームページにたどり着きました。
<松本漢方クリニックにて>
ホームページで松本先生の理論を何度も読むと、“薬は免疫を低下させる。免疫を上げると病気は治る”などと記されておりました。やっぱり自己免疫ってすごいんだ、この先生に会ってみたい、これしかないと思い、家族に自分の気持ちを告げ、漢方を煎じたりする必要があること、保険が適用されず負担が大きくなることを理解してもらい、大阪へ行きました。
先生からは、「よう来たな、きみは賢い。クローン病もアトピーもアレルギーも一緒、自分の免疫が病気を治すんだ。免疫を上げるために漢方を飲むんだ。今飲んでいる薬は免疫を下げるから飲むな。病気がなくなれば医者は困る。だから次々に病気を作るんだ」と言われ、さらに、「好きな物食べていい。ただし糖質は控えろ、食いすぎには注意しろ。1日2食で十分や。コンビニ弁当、ファストフードはやめておけ。」と言われました。
松本先生に自分の腸の状態と手術を勧められていることを伝えると「腸管の狭窄は治らないから、痛んだり辛かったりするなら切除して、その後は漢方で免疫を上げれば、再発のことは心配いらん。病気を治すのは君の免疫や、病気は治る」この様な事を言われ、手術を受けることと、漢方を飲み免疫を上げて完治を目指すことを決断しました。
<術後・漢方を飲む>
手術前は食事もまともに取れない状態で仕事をし、53kgあった体重が44kgまで落ち、体力は低下し顔面蒼白、血便ありでフラフラでした。
術後は漢方を飲みながら、ある程度食事を自由に摂ると(特に蛋白源のお肉を食べました)体重が2か月でみるみる増え、元通りになりました。
それと同時に免疫とヘルペスとの戦いが始まり、眩暈と耳鳴り(メニエール症状)が起きましたが、先生に抗ヘルペス薬(アシクロビル)を処方してもらい続けました。他にも膝の痛みや採血結果からヘルペス性肝炎と言われたり、ヘルペスとの戦いが続きましたが、しばらく抗ヘルペス薬の服用を続けるとその症状も改善していきました。また、目のかゆみや目ヤニが出ることもありましたが、松本先生から目薬を処方してもらうと、こちらも改善していきました。
<現在>
まもなく手術から1年が経過しますが、2週間~1ヵ月に一度、電話による診察を受けて漢方を処方してもらい、数か月に一度、通院するという生活を送っています。手術を受けた病院で数回採血を受け、松本先生に報告したいるのですが、「リンパ球の数値[%]が徐々に回復して、免疫が上がってきている」と言われました。
症状としては、アトピーのような皮膚炎が一部で出ていますが、上記のようなヘルペスの影響はほとんど出ていません。時々、軟便になることがありますが、長引くことはほとんどありません。
1日2食(学生時代から 2 食なので慣れてます)、糖分を控えた食生活を心がけ、なんでも食べられ、家族で美味しい物を一緒に食べたり飲んだり、自由に生活できて本当に充実した毎日を送っています。普通の生活がこんなにも素晴らしいとは思いませんでした。
クローン病で医者からレミケードやヒュミラなどによる治療を勧められ悩んでいる方やご家族、難病で苦しんでいる方などに、是非とも完治の可能性があることを知ってもらいたいです。その為に私は、知人などへこの経験を伝えていきます。
薬は免疫を下げ、症状を抑えることはできても、治ることはないということ、熱、めまい、耳鳴りなど病気の症状は、免疫があがっているから起こる症状であり、症状=病気ではないということを理解してもらいたいです。その他いろいろな病気の方が薬漬けになるのではなく、漢方での治療を当たり前に(保険で)受け、完治を目指せる世の中になれば良いなと思います。