「自分の病気について知ることが大切」
38歳 女性 2017年3月8日
38歳 女性 2017年3月8日
【クローン病診断まで】
2013年に行った健康診断の大腸検査で便潜血陽性が出ました。病院で大腸内視鏡検査を行ったところ炎症が見つかったため、病理検査に回されました。結果、ただの炎症とのことでした。潰瘍性大腸炎の疑いもあるが現段階ではただの炎症に留められ、ペンタサ1日6錠、ミヤBM1日3錠を服用するよう言われました。半年間薬を服用し、もう1度大腸内視鏡検査を行いましょうということになりました。投薬中に妊娠したため、検査は出産後に落ち着いてからすることになりましたが、その間も薬は飲み続けることになりました。妊娠中、出産後は特に体調に変化はありませんでした。
2015年9月に再度、大腸内視鏡検査を行いました。結果は前回と同様、炎症が見つかり、病理検査に回したところ潰瘍性大腸炎の疑いとのことでした。疑いから確定診断に至らないのは、「症状が似ているけれど確定診断までもっていくにはまだ決定打がないから疑いで留まっている」と言われ、やきもきしながらも薬は今までのように飲み続け、1年後に必ず大腸内視鏡検査を受けるように言われました。私は橋本病に罹患しており、通院している病院で定期的に血液検査を受けています。2016年8月に行った血液検査で肝機能の数値が高く、最初は気にしていなかったそうですが、あまりにも長く続いていることから大学病院で診てもらった方がいいということで紹介状をいただきました。大学病院で検査を行ったところ3年前から服用しているペンタサが原因ではないかと指摘され、それからペンタサの服用は中止となりました。その後、大腸内視鏡検査を行ったところ、縦走潰瘍が見つかり、クローン病を疑われました。その病院で紹介状をいただき、大学病院で診ていただいたところ、クローン病で間違いないとのことで、そこでクローン病の確定診断が下されました。
【松本漢方クリニックとの出会い】
大学病院ではサラゾピリンとミヤBMが処方されました。薬を飲み始めた半月後に発熱、あご下や後頭部のリンパが腫れてしまい、腕に発疹も出てしまいました。熱は2日くらいでおさまりましたが、発疹が全身に広がってしまったため、皮膚科を受診したところ中毒疹とのことでした。ミヤBMは以前から飲んでいたため、サラゾピリンが原因だと思い、それから服用をやめました。その時から色々なことに疑問を持ち始めるようになりました。今思えば、なんで今の今まで自分自身の病気のことを調べなかったのだろう。今まで飲んできた薬が体に良くないことや、これから行われるであろう治療(レミケード等)が体をダメにすることに気づきました。また、病気のことを調べていると松本漢方クリニックに行きつきました。松本先生の考え方や患者様の手記を読ませていただいたら、居ても立っても居られない状態となり、私は埼玉県に住んでいるのですが、主人と話し合い、すぐに松本漢方クリニックに向かいました。それが2016年10月のことです。
初めて行った松本漢方クリニックの印象は、他の方の手記で読んだ通り漢方薬の独特なにおいがする病院でした。松本先生の関西弁に圧倒された感じでしたが、私の今までの経過を話すと「それは大変だったな、でも必ず治る、頑張ろうな。」と励ましてくださり、それから遠隔治療が始まりました。お世辞にも漢方薬は決しておいしいとは言えませんが、すぐに慣れることができました。半月に1度、電話で先生に状態を伝え、漢方薬とその時々の体調に合わせ、薬の服用もしていただいています。以前は下痢が多かったのですが、最近では固形便が出るようになり、トイレに行く回数も減ってきたように思います。炎症反応を示すCRPの数値も大学病院での血液検査時で1.9だったのが、松本漢方クリニックに通い始めてから下がり始めて現在では0.35となっています。
【終わりに】
大学病院でクローン病と診断された時は、CRPを下げるために食事はエレンタールだけでもいいようなことを言われ、食べることが大好きな私にとってはこれ以上ないショックでした。今は暴飲暴食には気をつけていますが、食事を摂れています。大げさかもしれませんが、クローン病と診断された時に大学病院の先生に言われるがままの治療を受けていたら今の私はいないので、あの時に色々調べた中で松本漢方クリニックに出会えたことが私の大きな人生の分岐点になったのかなと思います。松本漢方クリニックのHPで目にとまったのは先生の考え方はもちろんですが、多くの患者様が書いた手記です。数多くの手記を読んだからこそ、松本漢方クリニックで治療を受けたいと思いました。同じように私が書いた手記が、同じ病気で悩んでいる方の背中を押してくれたら幸いと思っています。まだまだ道のり半ばではありますが、これからも完治に向けて頑張っていきたいと思っています。