「クローン病手記」
匿名希望 22 歳 2014 年 6 月 4 日
匿名希望 22 歳 2014 年 6 月 4 日
【クローン病の発症】
クローン病の症状が出始めたのは、2013 年 5 月の末の頃でした。39 度近い高熱が出たので、私は近くの病院に行き風邪薬を処方してもらいました。薬を飲むとすぐに熱は下がりひと安心しましたが、その後も一週間程度の間隔で発熱を繰り返すようになりました。発熱を繰り返していくうちに腹痛、下痢、嘔吐感という症状も出始めてきたので、私は何かおかしいと思い少し離れた総合病院に行くことにしました。結局その病院でも明確な原因は分からず、おそらくウィルス性の胃腸炎であろうということで薬を処方してもらい、数週間その薬を飲みましたが症状は全く改善されませんでした。
そして、7 月になると症状は更に悪化しました。発熱、腹痛、下痢、嘔吐感に加えて口腔内カンジダを発症し、食事がほとんど取れない状態になりました。様々な検査を行ってきましたが、明確な原因は特定できず、8月には検査入院ということで 2 週間ほど入院しました。入院中も原因は特定を出来ませんでしたが、点滴と病院の油の少ないバランスの良い食事により症状は改善していきました。退院後は非常に体調が良く、私はもう病気は治ったものだと思っていました。
しかし、10 月に入ると再び以前のような症状が再発し、食事も取れず体調が悪くなっていきました。この頃からは、様々な検査が行えるという理由から、一番近くの大学病院に通院するようになりました。私は元々スポーツをやっていて体格も大きく、体重は 75〜80 キロ程度ありましたが、この頃は 58~60 キロしかありませんでした。精神的にも非常に辛く、いつになったら原因がわかり、そして治るのだろうかという不安な気持ちを抱えながら生活していました。
そして 12 月の頭に行った大腸カメラでついに原因がわかり、クローン病であるという診断をされました。その時は、小腸の一番後半部分に縦走潰瘍があるという状況で、今までの症状も全て残っているという状態でした。医者からは現代医学では治すことのできない病気である、これから一生付き合っていかなくてはいけない、将来手術をすることになる可能性が高いなどといったことを言われました。実際その時は、自分が病気にかかっているということに対して全く実感がわかず、何も考えることができませんでした。薬はペンタサとエレンタールが処方され、これからこの薬を飲んで生活していくのだなと思っていました。
【松本漢方クリニックとの出会い】
クローン病と診断された次の日、親から「松本漢方クリニックという病院に行ってみないか」ということを言われました。おそらくクローン病についていろいろ調べてくれていたのだと思います。本当に感謝しています。その後自分自身でも松本漢方クリニックのページや手記をたくさん読み、正直半信半疑でしたが行くことに決めました。初めて松本漢方クリニックへ行ったのは、診断された日からちょうど一週間後でした。中に入ると手記に書いてあったように漢方独特の匂いがし、さらに奥からは松本先生の大きな声が聞こえてきました。
いざ自分の診察が始まると、まず松本先生は「絶対に治したる」と言ってくれました。自分の病気についてはネガティブなことしか言われてこなかったので、私はこの言葉を聞いて非常に気分が楽になりました。その後松本先生からは、病気は自分の免疫で治すこと、クローン病の主な原因は科学物質とストレスであることなどを教えてもらい、その日は食前、食後の漢方、漢方風呂、お灸を処方してもらいました。もちろんこの日からペンタサを飲むことはやめました。
幸運なことに私はペンタサを飲んでいた時期が1週間と非常に短かったため、漢方、漢方風呂、お灸により症状は改善していき、多少の下痢と微熱はあったものの腹痛、嘔吐感はすぐになくなりました。何よりも一番嬉しかったことは、食事制限がなくなり、食事が楽しめるようになったことです。しかし、完全に治ったわけではなく、時々腹痛や嘔吐感などの症状が出ることもありましたが、以前とは比べものにならないほど生活が楽になりました。
【現在】
現在は食後の漢方、漢方風呂、お灸を引き続き行っています。症状としては何も問題なく、健康だった時と同じように過ごしています。運動も行っており、体重は 70 キロ程度まで戻りました。とにかく今はストレスを溜めないことに気をつけながら生活しています。元々様々なことを気にしやすい性格で、ストレスをためることが多かったので、今は良い意味で適当に、大雑把に過ごしています。これからも自分の体と免疫を信じて治療を続けていきたいと思います。
【最後に】
この手記を読まれた方で、松本漢方クリニックに行こうか悩んでいる方がいましたら一度行ってみることをおすすめします。その後どうするかは自分で判断すればいいと思います。ここまで読んでいただいてありがとうございました。