「クローン病手記」
匿名希望39歳 2013年11月19日
匿名希望39歳 2013年11月19日
お世話になります。手記が遅くなってすいませんでした。途中経過を送らせていただきます。
私が自分の体に異変を感じたのは、2012年の11月頃でした。軟便が毎日続いていたのですが、ケアマネージャーというストレスの溜まる仕事をしていたせいもあって、一時的なものだろうと思い、整腸剤を飲んで過ごしていました。しかし、年を明けても続き、一日の回数も2~3回と増えていきました。今思えば、時々熱が出たり寝汗をかいたりしていたので、炎症を起こしていたのだと思います。
2月に入ると食欲が無くなり、体重も減少してきたので、さすがにこれはおかしいと思い、近くの町医者に行きました。Drが私を診た瞬間、表情が曇り険しい表情になりました。「貧血が出てるな。ただの過敏性大腸炎だったらいいけど・・・」とDrはつぶやき、すぐに近くの大腸ファイバーでの検査が出来る胃腸科に繋いでもらいました。
1週間後に検査してもらったところ、検査結果は「クローン病の疑いがある。潰瘍性大腸炎ではないと思う。」との回答でした。CRPの値は5を超えていたと思います。
クローン病のことはほとんど知らなかったのですが、インターネットで調べているうちに、難病だと知り、エライことになってしまったな、とショックを受けました。
そして、職場の近くにある、大阪市内の某総合病院を紹介してもらいました。その頃から腹部に痛みも出始めていました。軟便や下痢の回数も増えていました。出血はほとんど無かったと思います。
病院では、一週間ごとに胃カメラ、小腸の造影検査等の検査が組まれることになったのですが、ある夜から痛みで眠ることが出来なくなり、仕事を休んで急遽外来受診をしました。痛みがひどいのなら入院して詰めて検査をした方がいい、とDrに言われ、仕事がその頃は忙しかったのですが、痛みがひどかったら仕事も出来ない、と思い、入院を決意しました。胃カメラの検査が終わった頃、担当のDrより、「全部の検査が終わっていないのでまだ診断は下せませんが、クローン病で間違いないでしょう」と言われ、愕然としたのを憶えています。
しばらくショックに明け暮れ、落ち込んでいたのですが、その時から、「一生薬を飲み続けるのは嫌だ。厳しい食事制限を続けるのは苦痛だ。クローン病は本当に治らないのか?」等と言った気持ちや、疑問がふつふつと沸いてきました。病院でインターネットを見ることが出来たので、「クローン病完治」と検索し調べました。そしたら「松本漢方クリニック」の名前が出てきて、どこにあるのかなと思ったらなんと高槻でした。私は島本町に住んでいて、近くなので、まずそれが自分にとってラッキーだなと思いました。
ホームページの他の人の手記や、松本先生の論文を読んでいるうちに、「もしかしたら治せるかも?」という希望が沸いてきて、明るい気持ちになりました。退院したら松本漢方クリニックに通うぞ、と決意しました。
幸い自分の症状はまだ軽かったせいか、1ヶ月ほどで退院出来ました。炎症反応も正常値近くまで下がり、下痢や腹痛等の症状も無くなりました。病院を変えることに関しては、知人に相談したところ反対する人もいたので、松本漢方クリニックの門を叩くのは勇気がいりましたが、退院して半月ほど経ってから、思い切って行ってみました。
松本先生は手記で読んでいたとおり、アクの強い(もとい個性の強い)熱意のある人で、「治すのは自分やで~!」の言葉に勇気付けられ、絶対に治すぞ、という気持ちが沸いてきました。そして毎日の漢方薬とお灸、週2回の漢方風呂の日々が始まりました。
漢方薬は最初は苦くて辛かったのですが直ぐに慣れました。
そして1ヶ月程してからの血液検査の数値が、私からすれば劇的に良くなっていたので、正直驚きました。先生も「早く来た人は治りが早い。早く来たもん勝ちや」と言っていました。僕は入院してからはペンタサ毎日8錠とヒミュラを2回ほど注射しましたが、服用期間が短かったので治りが早かったのだと思います。その後一時的に身体の痒みが強くなったぐらいで、好転反応らしきものはほとんど見られませんでした。
副産物的なことなのですが、漢方の治療を始めて3ヶ月ぐらいしてから、5年ほど悩まされてきた、首の後ろと左膝の後ろのアトピーっぽい痒みがほとんどなくなりました。今思えば、それもクローン病と関係があったのだな、と思います。
その後は、油断したのと、仕事のストレスと思うのですが、問題ない程度に数値はまた少し悪くなり、今は数値的には横ばい状態なのですが、自分としては完治に近づいていると実感しています。松本先生には本当に感謝をしています。