「クローン病手記」
匿名希望 22 歳 2014 年 7 月 22 日
匿名希望 22 歳 2014 年 7 月 22 日
私は今、2014年3月現在、大学の卒業を間近に控え、そして 4 月からは入社が決まっている大学 4 年生の学生です。大学4年生、2013年6月頃からクローン病の症状が表れ、8 月に松本漢方クリニックを受診してから、松本先生の治療法に従って、クローン病と闘ってきました。そして、半年以上経った今、症状はほとんど無くなり、血液検査においても異常なしの状態まで回復するに至りました。ここに私がクローン病を発症するまでの経緯と、松本先生の治療法のもとで完治に向かってきた経過を記したいと思います。
1.発症まで
もともと私は、生まれつきのアレルギー体質でした。赤ちゃんの時はアレルギーで母乳を飲むことが出来ず、小学生の時には、気管支炎や結膜炎を患いました。また、花粉症にはずっと悩まされています。これに加え、私は中学校からバスケットボールを始め、高校・大学と続けてきました。高校・大学生の時は、共に全国大会出場を目標とするチームに属し、ハードな練習環境に身を置いていました。毎日の厳しい練習や土日の試合で、心身を酷使する学生時代を過ごしました。また、真面目に努力することを大事にしてきたこともあり、多少のことなら無理してでも頑張ることが当たり前の生活を送っていました。勉強もおろそかにしたくないということで、高校は進学クラスに進学し、部活と学業の両立に励んできました。大学 3 年生の時には、就職活動を経験し、面接・テストなどプレッシャーのかかる大変な時期を過ごしました。部活で目に見えないプレッシャーを受け続け、部活だけでなく、勉強や受験、就職活動という、将来の大事な選択が迫られる時期を緊張しながら過ごしていました。こういう生活を長く過ごすうちに、副腎皮質ホルモンが分泌され、免疫の力を弱くしていたのではないかと思います。残念なことに自分で自分の体を、病気と闘っていけない体にしていました。そして、クローン病の症状が始めて出たのは、大学4年生の 6 月頃、就職活動が終わって少し経った時でした。
2.発症
最初の症状は、お腹の痛みでした。お腹を下した時のような痛みではなく、筋肉痛に似た痛みでした。右足の付け根の少し上くらいの辺りでした。その時は筋トレによる筋肉痛だと思い、すぐ治ると思っていましたが、いつまでも痛みが続くので、違和感を感じ始めました。同じ頃、下痢になることが多くなってきたので、家の近くの病院に行くことにしました。近くの病院では、腹痛、下痢の原因を見つけるために、様々な検査を行いました。CT 撮影、超音波、内視鏡検査。だがどの検査でも、具体的な原因を見つけることが出来ず、結局、別の大きな病院で他の検査を行って下さいと言われました。近くの病院に通い始めてから 1 ヶ月が経つ頃、下血も始まりました。下血と言っても、トイレットペーパーに付くくらいの量でしたが、その時になにか大きな病気になったのではと思いました。不安になって、たまたま実家に住む親に連絡してみました。
話を聞いた親は、インターネットでいろいろ調べ始め、クローン病の症状と似ていることから、クローン病なのではないかと心配になっていました。そして、その時に偶然、松本漢方クリニックのホームページを見つけ、ここに行こうということになりました。正直、クローン病も松本漢方クリニックについても半信半疑でしたが、翌日親が実家から飛んできて、親に連れて行かれる形で松本漢方クリニックへ行きました。
3.松本先生との対面
初めての受診で、松本先生に症状を伝えると、すぐにクローン病と診断されました。そして、この病気を作ったのはあなた。治すのは先生じゃない。治すのもあなた自身、あなたの免疫だと言われました。それから、心の持ちようについて、指導もされました。私の場合、原因はストレス。ストレスというより、そのストレスを溜めた僕に問題があると言われました。長年、頑張る生活を続けてきた中で、副腎皮質ホルモンを作り続け、免疫を落としていると言われ、真面目すぎず、頑張りすぎず、常に穏やかな気持ちでいるようにしなさいと言われました。まさかの精神論?と思う部分もありましたが、ストレスを溜めない生活と心の持ち方をするように決心しました。(ただ、正直なことを言いますと、最初は自分で病気を作ったということは受け入れられませんでしたし、今まで頑張ってきたことが、否定されたような感覚になったことは覚えています。)最後に、治らない病気はない、と先生は繰り返し言われ、私たち親子はその言葉に安心しました。
その日から、食前後の漢方、抗ヘルペス剤、寝る前に免疫を上げるお灸を毎日することになりました。とても苦い漢方を毎日飲むと、すぐに下血は無くなり、それを先生に知らせると、新しい別の漢方をくれました。下痢もだんだん良くなり、普通の便になりつつありましたが、腹痛がなかなか治りませんでした。特に、僕はスポーツをしていたので、スポーツ中の腹痛は大きな障害でした。抗ヘルペス剤を飲み続けましたが、結局、部活を引退する12月までに腹痛がよくなることはありませんでした。12月で部活を引退して、それこそストレスフリーな生活を送っているうちに、腹痛は消え、下痢はだんだん便秘ぎみになり、症状はほぼなくなり、完治に近い状態になりました。
4.最後に
私の場合は、完治に至るまでが非常に短いケースだったと思います。それも幸福なことに、母親がすぐにホームページを見つけ病院に連れて行ってくれたからです。もし親がホームページを見つけず、私が近くにの病院に通い続けていたらどうなっていたのだろうと考えます。何の医学知識を学ぼうともせず、ただ医者のいいなりになっていたと思います。一般医学ではよしとされているステロイド治療を受け、免疫もどんどん落とし続けさせられるステロイド漬けの生活を送っていたことを想像するとゾッとします。多くの患者さんがホームページを見つけることを祈っています。
4 月から社会人になりますが、ストレスを耐えるのではなく、受ける。怒り、嫉妬、不平不満をなくし、他人の幸せを喜ぶ、感謝の心を持ち続ける、再発することがないように気をつけながら、社会人になりたいです。松本先生を始めとする松本漢方クリニックの皆様には本当に感謝しています。短い治療期間でしたが、だんだんよくなることを実感しました。クローン病の患者の皆様には、治らない病気はないと再認識して欲しいです。そして、ステロイド治療を受けられている、日本中のクローン病の皆様には、ぜひ松本漢方クリニックに行かれ、松本先生のもとで治療を受けられることを願っています。
今までの文章は 2014 年3月時点での私でした。4ヶ月後の私は、過去にクローン病を患っていたことを忘れてしまうくらいに、平穏な生活を過ごしています。ストレスを溜めない、それを意識しながら、社会人生活を送っています。