「クローン病、完治に近い途中経過」
21 歳 女性
2018 年 7 月 27 日
21 歳 女性
2018 年 7 月 27 日
クローン病と診断されるまでと、現在に至るまでの経過を綴っていきたいと思います。
私の体に症状が出始めたのは、平成29年1月頃でした。小さい頃から便秘体質で、お腹が痛くなっていてガスでお腹が張ることがよくありましたが特に気にすることなく過ごしていました。ですが、症状が出始めた1月頃、腹痛があり回数は少ないですが下痢をしていました。私自身、特に気にしていなかったのですが、母が「下痢が続くのはおかしいから病院に行った方がいい」と言った為、平成29年の3月に近所の病院(この病院を病院Aとします)を受診しました。その頃私は、会社の先輩に理不尽に注意をされるようになりストレスを抱えていました。そのことをお医者さんに伝えると「ただのストレスだから様子をみましょう。」と言われ、整腸剤などの薬をもらいその時は終わりました。
薬を飲んでいる数日間は、お腹の調子が少しよかったのですが、薬を飲まなくなると腹痛があり下病をするといった状態でした。下痢はしているものの病院に行く時間がなく、5月まで放っていました。
最初の受診から2ヶ月経っても下痢が治らず、唇の内側と舌に10個以上の口内炎と喉に違和感があつた為、別の病院(この病院を病院Bとします)を受診しました。
その頃、食欲が全然なく朝食は小さな菓子パン1つ、昼間は小さなおにぎり2個、夕食はご飯もおかずも少量でした。毎日体がだるく、仕事から帰って来てもすぐに横になっていました。
病院Bで受診した際は、病院Aと変わらずストレスによるものと言われ、また整腸剤をもらい飲んでいました。この時、血液検査をし、1週間後にまた受診することになりました。
その頃、左足に虫にさされたような腫れが3か所出来ていましたが、ただの虫刺されだろうと思い様子をみることにしました。ですが、その腫れが次第に大きくなり4か所・5か所と徐々に増えていき、内くるぶしから足の甲まで腫れ上がり関節が痛くなってきた為、皮膚科と整形外科に行き診てもらいました。
皮膚科では、「特に原因がない“結節性紅斑“だろう」と言われ、塗り薬をもらいました。整形外科では、「特に骨には異常ない為、痛みの原因が分からない。皮膚が腫れているのだろう」と言われ鎮痛剤や湿布をもらいました。
徐々に腫れと痛みがひどくなり、立ち座りや歩くことも難しくなっていました。
血液検査から1週間が経った為、病院Bへ行きましたが特に検査結果で引っかかるところはなかったのですが、下痢が続き、体重が減少し、結節性紅斑もあった為、別の消化管内科を受診してみては?ということで別の病院(この病院を病院Cとします)を受診しました。
病院Cでは、大腸検査をした方がいいということで平成29年7月13日に大腸検査を受けました。結果は、“ベーチェット病”ではないかと診断され大学病院で詳しく検査した方がいいと言われました。
大学病院の予約がなかなか出来ず、7月21日に予約をとり、それまでは仕事を休んではいけないと思い、足が腫れ歩くのも難しかったもののタクシーを使って通勤をしていました。
いよいよ大学病院での検査の日。検査結果は、やはり“ベーチェット病”の可能性が高いと診断され、入院し詳しく検査をするようにと言われました。それまで仕事をしていた為、入院するまで仕事を休んだ方がいいと言われ、診断書を書いてもらいその日から休職しました。
自宅安静している時も足の痛みや関節痛はひどくほとんど座ったまま過ごしていました。やつとのことで、入院日が決まり8月9日から入院することになりました。
人院後、皮膚生検、胃の内視鏡検査、CT検査、大腸の内視鏡検査を行いました。すると検査結果は、“ベーチェット病“ではなく“クローン病”だったということで病棟が変わり検査項目が増えました。
小腸X線造影検査、小腸カプセルカメラ、大腸の内視鏡検査、注腸X線造影検査を行いました。
クローン病は縦走潰瘍や関節痛、体重減少などの症状があり、私は縦走潰瘍、関節痛、体重減少の症状があつた為、クローン病と確定されました。
クローン病と診断され平成29年8月26日からペンタサを服用し、食事だけでは栄養が足りていなかつた為、エレンタールを朝夕飲んでいました。この頃、検査が続いていたこともあり、体重は60kgから45kgになっていました。
先生からクローン病についての説明や治療方法について説明を受けました。治療方法は、ペンタサやステラーラ(生物学的製剤)などを使用した治療をするというものでした。ステラーラの治療法は、効き目がなくなれば次の薬。また効かなくなれば次の薬。といつたようにどんどん変わっていき腸も切除しなければいけなくなるという説明でした。
父が色々と治療方法などについても調べてくれて、私も病気について調べてみました。症状がひどい方は潰瘍があるところが狭窄になって、腸を切除した方がいたり痔瘻が出来たりしているとネットに書いてありました。
それを見て父は、「1mmたりとも腸を切らせたくない。」という思いから何か他に治る治療はないのかと沢山調べてくれました。すると、症状がなくなったという患者さんの手記見つけました。
父は、「1mmたりとも陽を切らせたくないから漢方試してみない?」と言ってきました。私も腸を切りたくないし、普通に好きなものを食べたいと思っていたので、少しでも治る可能性があるなら漢方を試してみたいと思いました。
その話を大学病院の先生に話し、あまり納得していなかつたようですが、「ステラーラに入る前に、漢方治療をしてみたい。」と伝え退院を了承してもらいました。
退院が9月8日で松本漢方クリニックの初受診は9月12日でした。
沢山の方の手記に書いてあつた通り、松本漢方クリニックに入った瞬間から漢方の独特の匂いがすごく、続けられるかどうか少し不安になりました。
しばらくして、名前を呼ばれ先生のとこに行くと症状を聞かれ、「病気になった原因は何?」と言われました。「職場が変わり、先輩から色々言われだしてから症状が出たのでストレスだと思う」と伝えると「そんな会社辞めなさい。」と言われました。そして「病気は誰が治すの?」と問かれました。この質問は、他の方の手記に書いてあつた為、「自分の免疫です」と答えると「そう!!」と言われ握手をしました。「この病気を作ったのはあなた。治すのは俺じゃない。治すのもあなた自身、あなたの免疫だ」と言われました。
大学病院に入院した時は完治しないと諦めかけていてこれからやっていけるのか不安でしたが、治らない病気はないと松本先生に何度も言っていただき、少し不安が和らぎました。
診察後、鍼灸をしました。お腹や背中、肩などにお灸や鍼をしてもらいました。鍼灸をすると体が楽になるという方もいるようですが、私はあまり感じられませんでしたが、免疫を高める為に市販でお灸を購入しました。
松本漢方クリニックを受診したその翌日から、毎日、食前食間食後に漢方薬を飲むのとお灸の治療を始めました。処方された漢方は、断痢湯(食前)と治打撲一方湯(食後)、治頭瘡一方湯(食問)を煎じて服用し、アシクロビルは1回4錠を朝昼晩、服用しました。初めて漢方を飲んだ時は、泣きながら飲んでいました。その時父からは「覚悟決めたんやろ?治したいんやないとや!!」と怒られてしまいました。飲むことが苦痛で、魚中心の食生活で、好きなお肉は食べられず幸い思いをしました。
ですが、治す為に毎日頑張って漢方を飲んでいました。食前、食間、食後の繰り返しで、エレンタールも朝夕と飲んでいた為、お腹は水分で常に満腹になりご飯があまり入らないようになっていました。ご飯も入らず、下痢も続いていた為、体重はあまり変わっていませんでした。
飲み始めてから3週間くらい経った頃、1日5回ほど下痢をしていたのが、2~3口に減ってきていました。
薬は、福岡から大阪へ頻繁には行けなかった為、2週間に1回電話診療をして処方してもらい郵送で送ってもらっていますが、2ヶ月に1回は大阪へ行き、直接松本先生の診療を受診しています。
それからは特に症状が変わりませんでしたが、10月頃に食間の漢方が処方されなくなってからは水分でのお満腹感が減った為、少しは食事の量も増えてきていました。
薬を飲み始めて2ヶ月断ったあたりから便が下痢から軟便に変わっていきました。軟便の時は、1日2~3回は出ていました。徐々にガスによるお腹の張りも関節痛もなくなっていっていました。
平成30年1月末には、便が軟便から普通便になりました。それからは、栄養が吸収されるようになったからなのか体重も増えてきて、まだ完全に体力が戻ったわけではないですが、それなりに動けるようにもなっていました。
3月中旬頃から漢方の種類が断痢湯から黄芩加半夏生姜湯に変わり、以前の漢方より少し飲みやすくなりました。
月1回は大学病院へ血液検査の為、通院していて血液検査結果としてはとても良くなっているというわけではないですが、腹痛や下痢、痔瘻などもなかった為、何も言われませんでした。
クラススイッチは、肘や膝の裏が痒くなったり、目が痒くなったりしましたが、それほどひどく出ることはありませんでした。
症状は、悪くなることもなく体重も増え続けているので、この調子であれば仕事復帰が出来ると言われ、もう一度大腸の内視鏡検査をして結果次第で復帰しましょうとのことでした。
平成30年6月15日、大腸の内視鏡検査の日。ドキドキしながらも検査を受けました。
結果は、縦走潰瘍があったところも口内炎のような小さなものになって、私が画像を見る限りかなりの回復だと思いました。
ですが、まだ潰瘍はあるし血液検査の数値もとても良いわけではなかつた為、完治とはいきませんでしたが、これほどまでに治っていたことに家族みんな驚きました。
クローン病と分かったのが早かったのと、ステラーラなどを使わずに漢方治療を受けられたことが、早く治って要因だと私は思います。
松本漢方クリニックの治療方法を見つけてくれた父と、「治すのは私じゃない。自分の免疫が治すんや」といつも言って病気を治してくれた松本先生にとても感謝しています。
まだまだ完治ではない為、漢方治療も続けなければなりませんが、1日でも早く治し好きなものが食べられるようにしたいと思います!!
平成30年8月に仕事復帰することになりましたが、悪化することがないようストレスを溜めず、少し不真面目に頑張っていこうと思います!!