「クローン病中間報告」
24歳 男性 2016年10月4日
24歳 男性 2016年10月4日
【発症】
クローン病と診断されるより1年程前から症状がありました。病院に行くまで私は腹痛や発熱はただ単に疲労や風邪を引いているだけだろうと思っており、下血も座り仕事なのでこれは多分痔なのだろうと軽く流していました。そのうち治ると考え市販の薬を飲んで過ごしていましたが、その後症状が治まることは一向になく、腹痛や寒気、熱の頻度は次第に増えていきました。しかし、風邪くらいでは仕事は休めないと考えていた私は職場へ行き、仕事が終わる夕方頃には体調が悪化し寝込む状態がほぼ毎日続いていました。
心配した彼女が仕事終わりに救急の病院に連れていってくれましたが、検査は夜間ではできないからと熱冷ましと調整剤を貰って帰る事も度々ありました。1度検査をした方が良いと彼女は言ってくれていましたが、仕事も忙しい時期だからと体調の悪いまま仕事に行っていました。この時には腹痛が激しく、トイレに籠る時間も30分以上は当たり前でした。その後、仕事で夜勤が始まることになると急激に体調が悪化し、毎日40度近くの熱が続きました。この状態になりやっと病院に行く気になった私は、平日に休みを取って病院へ行き検査をしてもらいました。結果は腸炎が酷い状態だと言われそのまま入院になり、2週間点滴のみの絶食の後、大腸検査を行うということでした。
2週間後、診察を受け大腸検査を行った結果「潰瘍性大腸炎でほぼ間違いない、この病気は治ることがない。」と先生から告げられました。私はただの腸炎 だと思っていたので最初は頭の中が真っ白になり、どうすればよいのかわからなくなりました。ネットで調べても、食べるものは制限され悪化すると腸を切る手術をしないといけない、人工肛門になる可能性もある等、不安になる事しかどこを見ても書いていませんでした。先生からは、ここの病院ではこの病気の治療はできないと言われ大きな病院を紹介されました。言われるがまま紹介された病院に行き診察をしてもらうと、再検査を行うということになりました。検査結果は潰瘍性大腸炎ではなく「これはクローン病です。」と先生から告げられました。
【松本漢方クリニックに出会うまで】
紹介された病院での診察後、栄養士の方から今後の食生活についての話を聞き錠剤の薬を貰ってこの日は 帰宅しました。次回の来院時からは栄養剤や腹部注射による治療を始めていくことになっていました。帰宅後クローン病について調べましたが潰瘍性大腸炎よりもさらに悪い事が沢山書かれており、病院に通いながら今後はこの病気と一生付き合っていかなければならないんだなと心構えを少しずつしていきました。
そんな時、彼女の叔父がインターネットでクローン病の事について色々と調べ、漢方の治療はどうかと松本漢方クリニックを勧めてくださいました。最初はホームページを見て漢方で本当に大丈夫なのか、本当に効くのか等不安な気持ちもありましたが、同じ病気の方の手記を見てこの病気を治そうとしている人が沢山いることに驚きました。紹介された病院での先生方の話やネットで見たサイトでは、この病気は良い状態をどれだけ維持できるか、悪い状態を少しでも減らす治療を行うというものでした。しかし松本漢方クリニックでは「クローン病は治る。」と書かれており、なぜ完治できるのか説明までされていました。病院で治療をしていても今後一生治る事はない、それなら治る可能性がある漢方の治療を受けようと松本漢方クリニックに行く決心をしました。
【現在】
松本漢方クリニックで治療を始めて1年が経過しました。最初は苦い薬にも慣れず、お灸も熱くて最後までできませんでした。体調も一向に良くならないのでこのまま飲み続けても効果がないのではと心配になっていたのですが、その後も飲み続け治療を進めていると、少しずつですが体調が良くなっていることに気づきました。飲み始めた頃の自分を思い返しその時と体調を比べてみると、明らかにその時より今の方が体調が良いのです。そして、先月あたりからは急激に体調が良くなり、1年以上ずっと続いていた腹痛が今は極端に少なくなりました。少し食べれば腹痛でトイレに行っていた時期とは比べものにならないほどで、67キロから50キロまで減った体重が今月だけで5キロ戻り、便も固形のものが出るようになりました。
ここまで回復できたのも1番近くでいつも支えてくれている彼女や、心配し考えてくれている家族のサポート、松本先生の助けがあったからこそだと思っています。まだアトピーの症状が出ることも便秘になることもありませんが「病気を治すのは自分自身の免疫の遺伝子」だということを忘れずに、ストレスを貯めず自分の体と向き合い治していきたいと考えています。