「クローン病 免疫で治す~途中経過」
32歳 男性 2016年2月7日
32歳 男性 2016年2月7日
最初に調子が悪いなと思ったのは2011年の6月頃でした。体の不調の原因が分からず、いくつかの病院で調べたところ「潰瘍性大腸炎」と診断されました。昔からお腹が弱く、体の不調の原因がお腹付近にあることは予想していました。この病気についてもある程度知っていて、怖い病気になってしまったなと思いましたが、そこまでの酷い症状ではなく、病院で安倍総理も使っているというアサコールを処方してもらい、一か月ほど薬を服用していました。
しかし、その時は病院へ行くのが面倒になったのと、体の不調が回復していたことから、特に深い考えもなく薬を服用するのを止めてしまいました。そのあとは何年も調子は悪くならなかったので、もう治ったのかと勝手に思っていましたが、私生活でのストレスもたまっていた2014年の4月頃に「痔」になりました。病院で治してもらえば良いだろと思っていましたが、実際に診察を受けて内視鏡を受けた所、クローン病であると診断されました。
この時は潰瘍性大腸炎と診断されたときと違い、結構なショックを受けました。ネットなどで調べた限り(潰瘍性大腸炎もですが)一生ものの病気であり、一生薬を服用しながら、しかもステロイドなどの弊害が大きい薬を使わなければ生活をしていけないという様な記事がほとんどだったからです。ただ、同時に松本漢方クリニックのHPでの手記なども目にする事が出来たため、「こういう方法もあるのか!」という事実を知り、嬉しかったのを覚えています。そしてHPで手記や、松本先生の治療方針などを知り、“治すならこの方法しかないかな”と思いました。『免疫は万能薬』という言葉が凄くしっくりきたからです。
更に松本漢方クリニックに行くことを決めた決定的な出来事があります。それは、痔の手術を受けた後の診察で、医者に「漢方で治していきたいと思っています。」と言ったところ、その瞬間から医者は露骨にイラついた表情を見せ、「僕も色々と知っているけど、漢方では治らないよ。漢方では免疫を下げる事が出来ないからね。」と言われた事です。「ああ、やっぱり免疫を下げる方向の治療しか提示してくれないのか。」と思い、“免疫を下げる方向での治療は、根本の解決にはならず対症療法に過ぎない”と考えていた私は、その病院でお世話になるという考えを排除し、松本漢方クリニックへ行くことを決心しました。
松本漢方クリニックでの治療は基本的に『患者の免疫力で患者自身が治す。医者はその手伝いをするだけ』というようなものでした。私はこの考えに僭越ながら非常に感銘を受けまして、『病気が身体を蝕んでいるのではなく、身体の異変を解消しようとする事から起こる現象である』という考え方にも目から鱗が落ちる思いでした。身体が頑張って治そうとしているところを、免疫を抑えて見かけ上の症状をとるというのが西洋医学における一般的な治療法であり、やはりそれでは完治は見込めないなということを再確認することができました。
2014年10月頃に初めて松本漢方クリニックを訪れ、松本先生の力強い握手とともに漢方による治療が始まりました。処方された漢方は、断痢湯と排膿散及湯に漢方風呂。基本的にこの三種類は変わらず、お腹が張るときにはフラジールなども服薬していました。
もともと、クローン病と診断される前も後もそこまでの酷い症状はありませんでしたが、現在、数値上の鉄分とCRPが高い以外は普通の生活ができています。ただ下痢だけは中々改善せず、アトピーも出たり入ったりという状態が続いています。下痢の状態が良くならない事には、例え生活が普通に出来ていたとしても不安はありますし、便秘に近づく事が完治への目安であるという松本先生のお言葉もありましたので、なんとか下痢の改善をしていきたいと思っています。以前は食べても下痢で体から栄養が流れ出てしまい、カロリーのあるものを食べても体重が減っていく一方でしたが、最近は食べた分が体に吸収される為に体重がかなり増えているという、嬉しいような悲しいような状態にあります。これは“腸の機能が回復しているということなのだ”と、私は考えております。依然として下痢の症状はありますが、怠さもほぼ無くなり、確実に体の状態は良くなっていると感じます。今後は運動などもして、仕事などのストレスと上手に付き合い、身体の免疫力向上に気を配りながら、もうしばらく松本先生にお世話になり、そして卒業したいと考えております。