「クローン病途中経過体調良好」
匿名希望 34歳 2017年7月22日
匿名希望 34歳 2017年7月22日
私が初めてクローン病と診断されたのは22歳の時です。夜間に急な吐き気と下痢と腹痛でどうしようもなく、近くの病院を受診しました。検査の結果、小腸の終わりから大腸にかけてアフタがあることがわかり、組織検査の結果クローン病と断定されました。ここでの手記をいろいろ拝見させていただいても、クローン病特有の症状があってもなかなか断定されなかった人が多いようですが、私はあっさりと断定されました。聞き慣れない病名で、しかも難病と言われ不安でしたが、心配性な割には症状が治まってくると次第に不安も遠のき、ペンタサを2、3ヶ月飲み、特に悪い症状も無く、難病と言う事を忘れるくらい普通の生活を送れていました。
その数ヶ月後に妊娠がわかり、念の為大病院を紹介してもらって無事出産しました。その2年後にまた、夜中に冷や汗が出る程の腹痛で生まれて初めて救急車を呼びました。その後、下痢便が出るとだんだん痛みも治まって行きました。翌日、以前クローン病と診断された病院で大腸内視鏡の検査を受けましたが、全く異常がありませんでした。先生も首を傾げて不思議そうにしていました。「私はクローン病じゃないんですか?」と聞くとう~んと困った様子で「医学ではわからん事もある」とかそんな事を言われました。腑に落ちない感じでしたが、何ともないなら良かったと考える事にしました。
その後2人目も無事出産できたのですが、1年後くらいにまた体調が悪くなり、食事を摂るとお腹が痛くなり、下痢も続き、元々食べてもあまり太らない痩せ型ですが、1ヶ月で3キロくらい体重も落ちてしまいました。不安になり、再度病院で検査をしたら、以前よりアフタがいろんな箇所にできていました。
そこで、先生には「この先症状が進み、手術も必要になるかもしれない」とか、クローン病の人が辿っていくであろう、先の先まで聞きたくないことまで聞かされ、ひどく落ち込みました。何をしていても先が不安で笑う事もあまりできなくなっていきました。そこの病院で開かれるクローン病の教室にも行くよう勧められ、嫌々ですが参加しました。参加者のほとんどが、ヒュミラ、レミケードの治療をされているようで、さらに不安を煽られる状況になりました。
以前は難病でも下痢程度ならと軽く受け止めていたものが、この時には、小さい子供2人いるのに母親がこんな病気で、この先症状が進み治療や入院、手術と考えるとこの先どうなってしまうのかとか、治療に耐える自信も無く、毎日のように泣いていました。そんな毎日でしたが、インターネットをいろいろ見ていました。松本漢方クリニックも見つけ、手記も少しずつ読んでいました。1人の手記だけだと一歩踏み出せなかったと思いますが、何人か読んでいくにつれて少し光が見えたように希望が持ててきました。通っていた病院で「薬も飲みたくない」と伝えると、「それならもうここですることは無い」と言われました。検査などは定期的にとか、もしもの時はお世話になるかもしれないので、切りたくは無かったですが、その先生とは無理だと思いました。それで、主人と母親にも相談し松本漢方クリニックへ行ってみようと背中を押してもらえて、ようやく松本漢方クリニックに行く事ができました。それが2014年の7月でした。
食前食後の漢方の煎じ薬とフラジール、生理による貧血もひどかったのでフェルムカプセルをいただき、鍼灸治療も受けました。鍼灸院の入り口に貼ってある写真の針の数に驚き怖かったですが、私の場合は数カ所だけでした。
帰宅後、早速漢方を煎じて飲みましたが、食前の漢方は苦かったです。食後の漢方は変な甘みが苦手でした。でも、これで良くなると思うと毎日なんとか飲めました。下痢もすぐに軟便→細い便→ドロ状の便→軟便→バナナ状の便と繰り返しながら徐々に良くなっていっているのを実感できていました。腹鳴も次第に無くなり、オナラの回数も減りました。でも考えの甘い私は数ヶ月後、日々の症状がなくなってきたし、私自身の事情もあったので、通院を辞めてしまいました。
そのまま約2年が経過した現在、また下痢腹痛と便潜血陽性で症状が出て、慌ててまた先生にお世話になっています。2年も漢方をやめ離れていた私を先生に引き受けてもらえるか、不安で診察に行くのもためらっていましたが、そうは言っていられず、私に希望を持たせてくれる先生は松本先生しかいないので、診察に伺ったわけですが、もちろん叱られました。「何やおまえ治った思てたんか?別に無理して来なくても他で診てもらえばいい」と一度は突き放した言い方をされましたが、来られなかった理由等を話しているうちに「この世に治らへん病気はない」と握手をしてもらいました。次こそは完治させるまで続けるぞ!と強く思いました。
今現在、再開してからの症状はたまに腹痛があるくらいで、何ら問題ない程度です。まだクラススイッチの症状は出てないですが、後悔しない為にもストレスを無くす生き方を心がけながら続けていきます。この状況からもわかるように、やはり松本先生の理論は正しいのだと思う他ないです。松本理論は、明るい未来を想像できるからこそ、楽しく生きられる。そう思える事で自分の免疫も上がり元気で過ごせます。西洋医学だと難病と言われ落ち込んで免疫も下がり生きる気力さえ奪われ症状も悪化する一方でしたが、最悪の状況になる前に松本先生の理論を知る事ができ、幸い自宅から車で2時間程で行ける距離にあった事、遠隔治療をして下さる事があり、今に至るのだと思います。松本先生に感謝です。引き続きよろしくお願いします。