「クローン病手記(クラススイッチ間近の経過報告)」
38歳 男性 2017年3月5日
38歳 男性 2017年3月5日
2016年3月頃より体調が悪くなり始めました。背中の痛みから始まり、貧血、腹痛、下痢、倦怠感、体重減少、微熱が続くなどの症状に悩まされ、とても疲れやすく階段を普通に昇るだけでも強い動悸に襲われていました。トイレは1日に5回ほどでした。
近所にある総合病院で診察を受け、胃カメラをし、異常は見られなかったものの、胃の出口あたりにタケノコの節のような筋が入っておりました。これを見た医者は「この筋がある方は、腸に問題がある傾向があるので、大腸の方を検査しましょう。」と言い、検査することになりました。結果は潰瘍ができており、出血も見られました。「まだはっきりとは言えませんが、もしかしたら珍しい病気かも知れないです。」と言われていました。
その頃から自分でもクローン病を疑い、いろいろ調べ始めて、松本漢方クリニックのホームページにも辿り着いており、先生の理論とみなさんの手記を読ませていただいていました。後日、改めて「クローン病です。」と大腸の検査をした医者とは別の若い医者に告げられ、覚悟はしていたものの、やはりショックでした。
今後の治療方針として「栄養士による食事の指導と、レミケードをしてみたいです。」と言いやがりました。(してみたい?珍しい病気で医者として興味があるのはわかるけど、人を実験台みたいに言いやがって)と多少の不信感を覚えました。
レミケードは免疫を抑えて症状を緩和させる薬と知っていたので、使用に抵抗がありました。投与する期間の事、副作用の事、その他諸々質問すると、若い医師はレミケードに関する知識があまり無かったようで「ちょっと待ってください」とスマートフォンで調べ始めたり、他の医者に聞きに診察室を出ていってしまったりしました。一生懸命質問に答えようとしてくれるのですが、この病院で治療を受けるのにとても大きな不安を感じたし、対処療法でしかないのならこのまま薬漬けにされてしまうのではないかと思い、ここでの治療はやめることにしました。
そして以前見た松本漢方クリニックのホームページの理論をもう1度読み直し、「免疫力を上げ、クラススイッチし、完治させる、自分の病気は自分で治すんだ」ということを理解しました。そして妻と相談して松本漢方クリニックに行くことに決めました。
2016年8月、名古屋から松本漢方クリニックへ向かいました。2時間で到着です。朝の8時30分に着いたのですが、すでに数名並んでおり医院に入った後も続々と患者さんが来院されて、あっという間に待合室は満席になりました。その状況を見て、ここへ来たのは間違いじゃなかったという想いと、たくさんの手記と漢方の香りに興奮したのを覚えています。
松本先生の診察を受け「お前に治らない病気と言うた医者はアホや」「免疫を抑え続けたのは自分やで」「それはヘルペスの仕業や」「治るから大丈夫」と握手をしてもらい、漢方薬の断痢湯と治打撲一方湯、アシクロビルを処方してもらい、鍼灸を受けて、もぐさでのお灸の仕方を教わり帰路につきました。
とても苦い断痢湯を初めて飲んだ数時間後、水様便がでてびっくりしましたが体がしっかり反応したのだろうと良い方向に考えました。漢方薬とアシクロビルを飲み始め、数日後に節々の痛み、全身の倦怠感、吐き気、頭痛、腹痛が今までより強く出始めました。それに加え時々出る38℃前後の熱に苦しみました。これがリバウンドというものか、これだけ自分で自分の免疫を抑えてしまっていたのだなぁと反省しています。
私の場合、リバウンドが一旦落ち着くと体が楽になります。またリバウンドがあり、落ち着くともう一段階、体が楽になっていくパターンです。松本漢方クリニックに行くまでこの苦しみは、治らない病気と言われて絶望の苦しみでしたが今では希望の苦しみと考えています。
10月頃からは体重も増え始めて、便も下痢から形のあるものに変わっていき、トイレは1日1~2回になりました。アトピーや発疹は出ませんが、体にムズムズ痒みが出ます。クラススイッチの兆候かも知れません。しかし、まだリンパ球の値が低くCRP値は高いので、先生からは「生き方を変えないかんで~」「何と戦っているの?」と言われます。完治まではまだかかりそうですが、頑張りすぎずに、ぼちぼちやっていこうと思っています。