「漢方治療の効果でクローン病の症状が劇的に改善(途中経過)」(お父様記述)
20歳 男性 2016年2月11日
20歳 男性 2016年2月11日
【はじめに】
現在、息子のクローン病は松本漢方クリニックでの治療により劇的に改善されており、大変感謝しております。松本先生が常々「あんたの免疫力が病気を治すんや」と仰っているとおり、息子が息子自身の免疫力でクローン病を治している最中である事は重々承知していますが、その道筋をつけて頂いたのは、紛れもなく松本漢方クリニックであり、松本先生です。松本漢方クリニックの存在なくして、現在の息子の安定した体調は無かったと思います。まだ完治途上ですが、息子は食事を含めた生活全体で、何の不自由もなく過ごせている状態です。今回、ここまで息子と松本先生に関わってきた父親として、松本先生に頼まれてもいない段階ですが、手記を出させて頂きます。
以前、私はネットの中で、クローン病に悩んでいて松本漢方クリニックの受診を検討している若い方に、息子の実例を紹介して、お勧めしたことがあるのですが、私の書き込みに対して「松本漢方クリニックで治る根拠が無い」などと、松本先生の治療法を頭ごなしに否定する人達の書き込みが数多くありました。
悔しいかな、息子の症状が劇的に改善された事実を伝えているだけなのに、事実には目を向けずに、漢方で治る根拠そのものを否定される事になりました。私にはNaokiさんや松井さんほどの知識はなく、上手く伝えられない自分の非力さを実感いたしました。
私はブログでも息子の事を紹介し、現在松本漢方クリニックで治療されている方とも交流を持ちながら、松本漢方クリニックでの治療について付け足しも省略もせずに紹介させて頂いています。私の拙い文章力ですので、まとまりの無い手記になっている事、ご容赦頂けたらと思います。ご覧になられた皆さまが、この先、希望をもってクローン病完治に向けた治療を頑張って頂けたらと思います。
【異変の始まり】
私の息子の体調に異変が確認できたのは平成24年の夏でした。当時息子は高校2年生で、ラグビー部に所属していました。この頃より、お尻に違和感があった様ですが、場所が場所だけに患部は親に見せてくれず・・・薬局で市販されている痔の薬で対応していました。
しかし、一向に症状は改善せず、痛みに我慢できなくなり、近所にある診療所に行ったところ、肛門周囲膿瘍との診断で、切開して膿を出してもらうことになりました。この時点で痔瘻となりました。この時は切開処置をしただけで、肛門周囲膿瘍が出来た原因についての話は無かった様です。インターネットで調べたところ、痔瘻を完治させるには手術以外に方法は無いと書いてあり、この年の12月、手術をしてもらう為、近くの肛門科のある総合病院を受診しました。(※私も息子に同行しました)
この日は肛門科の先生が不在で、非常勤の大学病院准教授という胃腸科の先生に診てもらいました。そして、これまでの経緯を説明すると、初めて「クローン病の可能性がある」と言われ、その場で腸の内視鏡検査の予約を入れる事になりました。内視鏡検査の予約は混み合っているとの事で、検査は約1ヶ月後に決まりました。
クローン病は初めて聞く病名でしたので調べてみましたが、調べていくうちに、とんでもなく面倒で大変な病気だと気付かされました。この時、難病といわれるクローン病を何とか完治させる手段がないかと、インターネットで調べ尽くし、松本漢方クリニックの存在を知りました。松本漢方クリニックと同じ治療法を行える病院が、住んでいる関東にないかと思いましたが、松本漢方クリニックホームページの、よくある質問の中で、「この病気を治せる病院は他には無い、松本漢方クリニックだけ」と書いていました。私は医学や生物学の事は分からない人間ですが、松本先生のクローン病に関する論文を読ませて頂いた事で、免疫力を抑えるのでなく、自己免疫本来の力でクローン病を治す為の手段として漢方治療を行う事で、クラススイッチにより、免疫を正常な働きに戻す事、自分の免疫力で病気を治させる事が唯一完治させる方法だと認識させられました。この時、もし内視鏡検査の結果、クローン病と診断された場合は、松本漢方クリニックを受診する事に決めました。
年が明けた平成25年1月、内視鏡検査を予約した病院で受けましたが、「うっすらと縦走潰瘍がみられる為、クローン病の可能性があり、専門医に診てもらった方が良い」との事でしたが、確定診断に至りませんでした。既にこの時には胃腸科・肛門科で定評のある病院を調べ上げており、評判の良い埼玉県内にある胃腸科肛門科クリニックへ行きました。
【痔瘻の手術〜再検査】
クリニックの初診時は、先の病院で撮られた画像データと紹介状を持って行きましたが、やはり直接検査をして、確認したいとの事で、手術も同日行う前提で、1ヶ月半後に検査と手術を行う事になりました。そして平成25年3月、クリニック2回目となる受診時には、胃と腸の内視鏡検査を受けました。「クローン病と判明すればシートン術による手術、クローン病でなければ切開開放術による手術」と言われ、内視鏡検査と病理細胞検査の結果、「クローン病では無い」という判断で、切開開放術の手術を受けました。
2泊3日で退院し、退院後は術後の傷口に軟膏を塗りながら、傷口が塞がるのを待つ事になりました。傷口の状態は改善と悪化を繰り返しましたが、1年以上経過しても一向に傷口が塞がるまでには至らず、その間も出血や下痢、貧血症状や腹痛もありました。これだけ時間を掛けているのに、傷口が一向に良くならない事に、嫌な予感を感じていました。親としては、クローン病では無いと言う言葉を信じたい一心でしたが、いよいよもって傷口も治らず、体調も良くない状況のままでしたので、平成26年8月に改めて腸の内視鏡検査を受ける事になりました。内視鏡検査の1週間に行った血液検査でのCRPの数値は0.6で、腸内画像を見せてもらったら、前回よりも赤く腫れている状態でした。先生からは、今回の細胞検査結果でもクローン病は認められませんが、状態をみるとクローン病の可能性が高いと思いますとのことでした。「確定は出来ませんが、クローン病として治療を開始して、それで良くなれば良いのでは?今のままでは治らないので、その方が良いと思います」と、ヒュミラーを使用した治療を勧められました。私は疑いも含めて、クローン病と言われた時点で、松本漢方クリニックへ行く事を決めていましたし、確定診断を出来ないのに、どうしてクローン病としての治療をするのか?と疑問に思いました。また、既に免疫を抑える治療は行わない事を決めていましたので、先生には「考えさせて下さい」とだけ言い、その病院の受診をやめる事にしました。(今思えば、ここの病院で処方されていた薬は、傷口の塗り薬のみでしたので、薬漬けにされずに良かったと思っています)免疫を抑える治療は全く考えていませんでしたし、免疫力を抑える薬物を使用するとなると、本来の目的である完治には絶対に至らないという確信を持っていたからです。
【松本漢方クリニックへの受診まで】
結局、肛門周囲膿瘍が出来てから、およそ2年経ったところで松本漢方クリニックに行く事になりました。松本漢方クリニックへ受診に至るまでの期間、松本漢方クリニックのホームページで、治療中の方の手記を読むだけでなく、実際に松本漢方クリニックへ通われて完治させた方の情報を得る為に、松本漢方クリニックに通われてクローン病を完治させた方のブログをたくさん読みました。そして、実際に松本漢方クリニックでの漢方治療により、クローン病を完治させた方と直接電話でお話を聞く機会も出来、松本漢方クリニックへ受診する際の心構えも教えて頂きました。そのお陰で、松本漢方クリニックに受診する迄に自分がキチンと漢方治療による完治を目指す為に必要な事を少しでも理解する事が出来たと思っています。漢方治療で治るのでなく、漢方治療を用いる事で、自己免疫力を再生させて治す事。治すのは薬ではなく、自分自身の免疫力だという事。そこだけは最低限理解できていたと思います。
【松本漢方クリニック初受診〜1ヶ月】
検査を終えて2週間後の平成26年の9月、初めて松本漢方クリニックを受診しました。この時の息子の状態は、痔瘻の痛みが強く、高速バスで埼玉から大阪に向かったのですが、痛みで辛そうでした。私の仕事が終わってから夜間に出発するスケジュールが良かったのですが、本人の事を考えると、もっと楽な移動手段にすべきだったと反省しました。
ともあれ、朝一番に松本漢方クリニックに到着しました。院内は漢方薬独特の香りがしており、これからが息子にとって本当の完治に向けたスタートになると感じていました。そして松本先生の初問診。息子の症状を伝えつつ、痔瘻の手術をした病院でクローン病の確定診断をされてないのにもかかわらず、クローン病として治療を勧められた事を松本先生に説明したところ、松本先生から「そりゃクローン病や、若くして痔瘻が出来るのはクローン病しかない」と言われました。そして息子に、「あんたの病気は必ず治してやるからな〜」と熱い言葉を頂きました。この日は鍼と灸をして頂き、埼玉へ戻りました。
そして、その日から漢方薬とお灸による治療を毎日の日課として始めました。私としては、効果が出始めるまでは少し時間がかかるかと思っていましたが、1ヶ月足らずで驚くほどの効果が現れました。痔瘻術後1年半もの間、悩まされていた下痢が、ものの1ヶ月で止まり、これには私も息子も驚かされました。漢方薬は結構苦いのですが、効果が顕著に出てきた事で、息子も積極的に飲み始めました。日々の体調も良くなってきているのが、ハッキリ分かる程に良くなってきました。
【1ヶ月後から今日まで】
松本漢方クリニックでの漢方治療を開始して、間もなく1年半になります。16歳の夏にクローン病の兆候が表れてから3年半。現在20歳となった息子の体調は以下の通りです。
・下痢は、緊張する時以外は無く、お通じは1日3回
・痔瘻の傷は、漢方治療を開始した直後から徐々に治癒し始め、膿もそれに併せて減少しました。痔瘻の傷の痛みも半年後には殆ど無くなりました。平成27年の9月には傷口が完全に塞がり、瘻孔は完全に閉じました。
・立ち眩みなどの貧血症状は、全く無し。以前は貧血で倒れていた事もあったのですが、そんな様子は全く無くなりました。
・CPRも基準値内。
・ヘルペスの値のみ基準値には至ってない。
・一時期、皮膚が赤く発疹・痒みも出てアトピーかと思われる兆候はあった程度。
【クローン病になった要因】
息子がクローン病となった要因を探って、私なりに出した結論です。息子は元々、周りの人との交流をする事が苦手な性格でした。子供の頃から1人だけでも苦にならず、逆に人との付き合いがストレスになる様な子でした。ずいぶん後に聞かされたのですが、中学の時にはイジメにあっていたそうです。小学生からラグビーをやっており、腕っ節は強い方だったので、暴力を受ける事は無かったのですが、言葉によるイジメには相当ストレスを感じていた様です。今年の成人式にも、その頃の同級生に会うのが嫌で欠席したほどです。また、人前に出る事が苦手で、そういう時は必ずと言っていいほど緊張から下痢になる程に、ストレスを感じやすい性格でした。部活動等でも常に緊張していたのでしょう。
本人は「僕はアスペルガー症候群だと思う」と、言っていましたので、ストレスを感じた時に、体内からステロイドを生成していたのだと考えています。それと食生活。息子はカップラーメンや即席麺、コンビニの弁当等、ジャンクフードと言われる食品が大好きで、炭酸飲料も沢山飲んでいました。化学物質だらけの食品を沢山摂ってきた積み重ねとストレスによるステロイドの生成。この事が、クローン病を作り出す要素になっていたのだと思います。化学物質を完全に断ち切る食生活は、現代の社会では簡単ではないと思いますが、特に良くない物を排す事や、ほどほどに摂るようにする事で、自らの手で健康を管理する事は可能だと思います。
【最後に】
息子はクローン病に対する標準治療は一切受けず、松本漢方クリニックでクローン病に対する正しい治療を受ける事が出来ました。漢方治療を開始して、明らかに体調が改善されたのが何よりの証拠だと思います。免疫を抑える治療を最初から行って来なかった事で、リバウンドと呼ばれる症状に苦しむ事が比較的に少なかったのと、早期に症状が改善されたのは、とても運が良かったと思います。まだ完治に向けての治療途上ですが、いまクローン病の治療を一生懸命されている方、これから漢方治療を始める方が、自己免疫力を高め、正常な免疫の働きを取り戻し、笑顔で生活が出来る事を願っています。ラグビーで「信は力なり」と言う言葉を時に耳にします。己を信じて、先生の言葉を信じて、自己免疫力を信じれば、辛い事も乗り越えて、完治に向かうと信じています。