「クローン病の完治を信じて」(お母様記述)
19歳 男性 2016年8月23日
19歳 男性 2016年8月23日
2015年10月、息子は、便が異常に固く排便が苦痛だったようで、食事内容を変えてほしいと言いました。食物繊維が多く含まれる野菜や乳製品を食べるようにして様子をみていました。しばらくすると肛門が痛いと言い始めました。この時は便が固かった為に裂肛になったのではないかと思い市販の注入軟膏を使用してみました。しかし全く改善されず痛みはだんだんひどくなるばかりで12月には肛門の周辺にしこりのようなものができてしまいました。
今までけがをしても部活を休んだことがない息子が痛みで部活ができないと言うのでよほどのことだと思い、自宅近くの総合病院の外科を受診することにしました。結果ははっきりせず痔の注入軟膏を処方され「1ヵ月程様子を見ましょう。」とのことでした。注入軟膏を2週間ぐらい使用しましたがこれも全然効かず、しこり周辺から突然膿があふれ出したのです。
2015年12月自宅から少し離れた場所にある肛門科を受診しました。結果は痔ろうで早急に手術した方が良いと言われ、その場で手術の日を決めました。この時はまだ何の疑いも持たず、手術すれば良くなりまた今まで通りの生活ができるようになると安易に考えておりました。
2016年1月痔ろうの手術の当日、直前に大腸内視鏡検査をしてそのまま手術になったのですが、手術直後先生から「手術は無事終わりましたがクローン病の疑いがあります。組織を検査に出したので結果を待ちましょう。」と告げられました。その時はクローン病など聞いたこともなく、どのような病気かもわかりませんでしたので人ごとのように聞いていたと思います。ところが息子の様子が落ち着いてからインターネットで検索してみると、クローン病のことがだんだんわかってきて不安と恐怖で震えが止まりませんでした。ただ、この時点ではあくまでも疑いとの事なので息子にはまだ伝えませんでした。何も知らない息子は手術が終わってからの痛みもなく安心したのか、「お腹がすいた。」と何度も言いました。私はクローン病についてある程度理解しましたので、好きな物を食べさせるわけにはいかず「入院中は病院の食事だけで我慢した方がいいよ。」と言うしかありませんでした。病院に息子を残し自宅に帰る車の中では涙が止まりませんでした。それでもまだ疑いなので、もしかしたら間違いかも知れないという望みも捨てきれずにいました。
2週間の入院中、息子は痔ろう以外の症状はなかったのですが退院3日前にして37.5~37.8の発熱がありペンタサを処方され服用し始めました。この時点でクローン病はほぼ確定なのだろうと確信しました。そしてインターネットで完治について何度か検索をしたところ松本漢方クリニックにたどりつきました。こんなにたくさんの情報がある中でたった一つしか見つからないのです。藁をもすがる思いとはこういう事だと初めて知りました。もし確定診断がついた時には絶対に大阪へ行こうと決めました。遠方からの受診ですので費用もかかりますし、息子の体調も心配でしたが治るという少しの可能性でもあるならかけてみようと思いましたので迷いはありませんでした。
息子がすでに服用したペンタサについて先生からは何の説明もありませんでした。熱は3日で下がり退院できることになりましたが退院前の説明で先生から
① 縦走潰瘍あり
② 敷石状病変あり
③ 非乾酪性の類上皮細胞肉芽腫あり
という結果で「クローン病で間違いありません。」と言われました。この時は息子も一緒に聞きましたので相当落ち込むかと思いましたが、本人はとても落ち着いて聞いていました。この時ばかりは親の方が救われました。そして先生から小腸の検査もした方が良いとすすめられましたが、学校の都合上一度退院し2週間後再入院することを決めて退院しました。治療方法については早い段階でレミケードを使った方が良いと提案されましたが、松本漢方クリニックへ行くことを決めていたので先生に告げ、お断りすると紹介状を書いて下さいました。そして少しでも早く松本漢方クリニックでの治療をしたいと思い、次の検査入院までの2週間という短期間の間に大阪に向かいました。
行く前の数日間は松本先生の理論、患者さんたちの手記を何度も読みました。手記は本当に参考になり、不安な気持ちを拭い去り希望に変えてくれました。地元でクローン病の方のお話を聞けることは絶対にないと思いましたが、松本漢方クリニックのホームページならこんなにたくさんの方の体験を知ることができるのです。本当に心強いと思いました。
2016年2月松本漢方クリニックを初めて受診しました。初めてお会いした松本先生は本当にインパクトが強く圧倒されましたが、先生のお話を聞き「自分の免疫で病気を治す」という理論は正しいと思い、本当に完治できるのではないかと確信し松本漢方クリニックでの治療を決めました。早速鍼治療をして頂きましたが、その夜38度5分まで熱が上がりました。遠方より行きましたので翌日も鍼治療をして、2日間の治療を終え自宅へ戻りましたが、その日は39度まで熱が上がりました。本当に心配でしたが好転反応だと信じるしかありませんでした。翌日には小腸検査の為4日間の入院をしましたが、幸いすぐに熱は下がり治療はせず退院できました。この日からペンタサはやめ漢方薬だけに切り替えました。ペンタサの服用は17日間でした。
初回(2016年2月)松本漢方クリニックでの血液検査の結果
CRP 1.03
リンパ球 10
血沈 23
2016年3月(漢方治療1ヶ月後)
症状は発病当時から下痢、腹痛はなく痔ろうのみでしたが血液検査の結果は変化がありました。
CRP 0.05
リンパ球 20
血沈 5.0
2016年4月(漢方治療2ヶ月後)
症状に変化なし。細かい内出血の様な発疹が体のあちこちに現れる。(2日位で消失を何回か繰り返す。アトピーとは違うと思いました。
CRP 0.16
リンパ球 21
2016年5月(漢方治療3ヶ月後)2度目の松本漢方クリニック
症状に変化なし。
CRP 0.07
リンパ球 24.3
血沈 11.0
2016年6月(漢方治療4ヶ月後)
症状は37.5~38.5の発熱が5日間1週間おきに2回ありました。なかなか学校に行けずとても心配しました。下痢、腹痛なし。顔に吹き出物がたくさんできる。白血球の数が標準以下になる。
CRP 0.29(発熱中の結果)
リンパ球 30
血沈 14.0
2016年7月(漢方治療5ヶ月後)
症状は下痢、腹痛はなく痔ろうのみ。顔の吹き出物がきれいに治る。白血球が標準値に戻る。
CRP 0.06
リンパ球 28
血沈 3.0
息子の場合はリンパ球が上がるときに発熱があるようです。初めての鍼治療の後の発熱もリンパ球が上がるためだったと考えられます。先生が言う通りリバウンドなのだと思います。発熱後は本当に体調が良くなると言っております。初診時はリンパ球が10でしたから随分回復し毎日本当に元気に過ごしております。もう治ってしまったのではないかと思うぐらいです。松本先生のおっしゃる免疫の力を実感しています。遠方より大阪まで行って本当に良かったと思います。行かずに西洋医学でレミケードを使用していたら息子の体は確実に悪くなっていたと思います。完治に向けこれからも根気強く治療を続けたいと思います。