「クローン病との闘い(治療中)」
匿名希望 (お父様記述)14 歳 2015 年 11 月 21 日
匿名希望 (お父様記述)14 歳 2015 年 11 月 21 日
息子がクローン病との闘いを始めて、1年3ケ月ほど経ちました。現在も治療中ですが、これまでの経過を報告させて頂きます。
初めて症状が出たのは、13歳(中学1年)の夏休みに入った頃でした。頻繁にトイレに行くようになり、1ケ月ほど下痢が続いていました。その時期から痔瘻にもなったため、肛門科を受診することになりました。
痔瘻がなかなか改善しない中、肛門科の先生より「他の病気(潰瘍性大腸炎、クローン病)が原因かもしれない」という事で精密検査を勧められました。地元の市民病院で検査を受けた結果、「クローン病の疑いが強い」と初めて診断されました。まだ現状を理解できずにいる私たちに十分な説明もせず、「直ぐにでも入院し治療を開始した方が良い」と勧める医師に少なからず不信感を覚えました。
そこから、入院までの数日間に、妻がネットで色々この病気の治療方法について検索しました。そこで、“漢方薬で治療する松本漢方クリニック”に辿り着いたのです。
それならばセカンドオピニオンで松本漢方クリニックに一度行こうという事になり、息子も同意しました。市民病院にはその旨を伝え、検査結果一式を頂きました。
松本漢方クリニックについては、ホームページで事前に勉強しました。松本理論を理解するのは難しかったですが、“ステロイド治療はしない”、“抗体のクラススイッチ”、“病気は自分で治すもの”という単語が非常に印象に残ったのを覚えています。そして、松本漢方クリニックへ・・・
松本漢方クリニックは、入った瞬間から漢方の匂いが漂い、診察室から怒鳴り声!?が響くという独特の雰囲気がありました。特に、先生の怒鳴り声には、(今では慣れっこですが)当初大変驚きました。また、いろいろな病気の手記が置いてあり、皆さんが松本漢方クリニックを最後の希望と考えて、ここへ来ていることがよくわかりました。クローン病の手記を手に取って読んでみると壮絶な内容で、息子の症状は素人目でも軽いものだと思いました。これは現代医学の治療(ステロイド薬等)を受けずに、ここに来たからかもしれません。
そして、いよいよ診察になりました。症状等を説明し、先生から説明を受け、最後に、「息子さんの場合は、クローン病よりもアトピーで苦労するかもしれない」と言われました。
漢方薬による治療開始・・・
当初の処方は、3種類の漢方煎じ薬(腸を整えるもの、痔瘻を治すもの、アトピーを出すもの)でした。初めのうちは漢方の独特の匂いや味に慣れるまでが大変で、泣きながら漢方を飲んでいました。これ自体がストレスとなり、体調を崩すのではないかと思ったぐらいです。6ケ月程は中々症状が改善せず、息子も諦め気味になり始め、その都度諭して飲ませたものです。
その後、徐々に痔瘻も収まり始め、それと同時に顔、首、腕にアトピー症状が出始めました。薄着の季節にも肌を隠す服を着ているのは大変可哀想でしたが、クラススイッチが起き始めていることは明らかでした。
最近では漢方薬も2種類となり、試行錯誤して発見した漢方のお供であるトマトと共に頑張って飲んでいます。(漢方の味が消えるそうです?)便の状態は軟便から硬便になり、たまに軟便になる事もあるようですが、すぐに改善するようです。 食事に関しては、ファーストフード、添加物食品は控えていますが、それ以外は何でも食べています。
今の悩みごとは、やはり体に出ているアトピー症状だと思います。ここで初診時に言われた“アトピーで苦労する”という意味がよくわかりました。
まだ、完治に向けて治療中ですが、必ずクローン病を治すという気持ちで家族全員頑張っています。
最後に、潰瘍性大腸炎及びクローン病を発症され苦しんでいる方々にとって、この手記が少しでも参考になれば幸いです。