「クローン病手記」
匿名希望 29歳 2014 年 10 月 21 日
匿名希望 29歳 2014 年 10 月 21 日
僕が“クローン病だ”と診断されたのは今年の 6 月でした。朝方、激しい腹痛で目が覚めてトイレに行っても便は出ませんでした。その後痛みは増していくばかりでただの腹痛ではないと思い、妻と一緒に病院へ行きました。病院では造影剤を使い CT を撮影しました。すると最初の診断は腸炎の疑いでした。腸の状態としては数カ所イレウスと炎症している場所があるとのことでした。処方としては絶飲食で点滴のみでした。痛みはその日の晩には気にならない程度となり、動けるようになりました。熱発しましたがカロナールですぐに下がりその後は熱もなく経過していました。主治医からは 1 週間程度で帰れるだろうと言われていたので楽観視していましたが、その後の大腸カメラ、小腸透視検査でクローン病と確定診断を受けました。その時は現実を受け止めきれず妻の前で泣いてしまいました。今後の治療方針など説明がありましたがそれを決定する気力がなかったので「数日間考えさせて下さい。」と言い、先延ばしにしました。その間、家族の支えがあり落ち込んでいては何も始まらないと思い、治してやるという気持ちが高まりました。また、時間はたっぷりとありましたのでクローン病について深く調べていきました。色々と調べていく中で腑に落ちるサイトを見つけました。それが松本漢方クリニックの HP でした。HP では患者の手記、先生のクローン病の完治の理論と根拠が書かれてあり、繰り返し読みました。
「現代医学は免疫を抑制して治ったように見せているだけ。」「治すのは自分の免疫。」「自分の免疫で治せないものは治せない。」などとても納得してしまう事ばかりで退院したら必ずここへ行こうと決意しました。
話は変わりますが、主治医との問診の中で気づいた事があります。僕は 4、5年前より常に下痢の状態が続いていました。もはや下痢の状態が当たり前だとすら思っていました。今思えばこの状態はストレスによる逆クラススイッチが起きており、炎症が慢性化していたのではないかと思っています。ストレスの原因は仕事や人間関係です。朝出勤して夜遅くに帰り、食事はコンビニで済ませたりファーストフードに偏っていました。また、付き合いで飲み会も多くタバコも沢山吸っていました。このような生活を続けていたため妻とも喧嘩が多く精神的にも肉体的にも疲れが抜けず、重くだるい状態を長く過ごしていました。このような生活が祟り今回のようなことになったのではないかと考えてます。
話を戻します。松本漢方クリニックへ行こうと決意してから治療方針はステロイド剤や免疫調整剤を飲まないと心に決めました。そして主治医と治療方針について話をしました。主治医は「まずはペンタサを飲んでいこう。そして状態を診てからレミケードをしよう。」と言われたので「僕はステロイド剤や免疫調整剤を飲みたくないんです。」と答えました。色々とやり取りをして飲むように説得してきましたが、松本先生の理論を読んでいたので拒絶することができました。
たどり着いた治療方針は IVH のみで炎症が収まるまで絶食、飲み物は水とお茶は良いというものでした。それから約 2 ヶ月間入院し、最後の再検査では検査してくれた医者より「良くなってる、というよりかなり良くなってる。」と言われました。腸の狭窄、浮腫はなく潰瘍のあった場所は潰瘍痕になっているとのことでした。
徐々に食事とエレンタールを開始しして退院した日、その足で大阪へ行き松本漢方クリニックを受診しました。松本漢方クリニックは手記にあったように漢方薬の匂いがあり、奥から先生の声が聞こえていました。受診の前に鍼とお灸をしてもらいました。
初めてだったので不思議な感覚でした。先生の診察では医学界の話、自分の免疫が自分を治すこと、わしは真実の男やということなどお話しして頂きとても楽しい診察でした。想像以上にパワフルな先生でここへ来て本当に良かったと思いました。また、基本的には何を食べても良いと言われ安心しました。処方は煎じ薬と漢方風呂、お灸、フラジール、アシクロビルです。
大阪から帰って処方された通りに実施していきました。煎じ薬を飲んで初日の夜激しい腹痛に襲われました。驚きましたが間違いなくリバウンドだと思って耐えました。その後何度か腹痛に襲われながらも、これは良くなっている証拠だと思い耐えました。また、熱や頭痛も出たりとリバウンドが起きましたが全て耐えました。その度に先生に電話をして相談するとやはり良くなっている証拠ということでした。アトピーの症状はやや肘の所がかゆくなった程度です
ぐに良くなりました。今思うと入院中両膝周辺が非常にかゆくて掻きむしっていました。先生に話すと「それはクラススイッチや」と言われました。ですから入院中免疫調整剤など飲んでいなかったのでそのときからクラススイッチが始まっていたのではないかと考えています。そして現在は下痢をすることなくクローン病の症状はなくなっています。しかし、時折腹痛がありヘルペスとの戦いが残っているようです。間違いなく完治へ向かっていると思いますので焦らず楽しんで治療していこうと思います。治療は一人では困難な場合もあります。やはり家族の支えが必要であると考えています。ですから受診を考えている方は家族で受診することをお勧めします。松本先生、スタッフの方々ありがとうございます。完治の際にはまた手記を送らせて頂きますので宜しくお願い致します。