「完治に向けて(クローン病途中経過)」
52歳 女性 2016年1月31日
52歳 女性 2016年1月31日
2014年9月、会社の健康診断で便潜血が2日分とも(+)となったため、“要精密検査”となりました。それまで毎年、何の問題もなかった私だったので、“えっ?”という感じでした。しかし、思い返してみれば、検査の前からずっと下痢が続いていました。
11月23日に地元の胃腸病院で、生まれて初めて大腸カメラの検査を受けました。検査が終わり、意識が朦朧としている私に、「入院です」との先生の声が・・・。思わず看護師さんに「何泊ですか?」と尋ねました。すると「しばらく・・・」との答えが返ってきました。ポリープ切除なら一泊か二泊で済むはずなのに変だなと思っていると、病室に連れて行かれ、その後先生が説明に来られました。
他にも一人入院患者が居る部屋で、恐ろしい写真(大腸と小腸の境目に潰瘍がいっぱい出来ていました)を見せられ、「おそらくクローン病で、一生治らない病気です。食事も出来ないし、死ぬまでこの病気と付き合っていかなくてはいけません」等、かなり酷い事をズバズバと言われました。その時、私はもうドン底に落ちて、ベッドで泣くばかりでした。組織の検査結果は“白”でしたが、「どこをどう見てもクローン病の症状なので、クローン病で間違いない」と言われました。「早速、次の日からヒュミラという注射を打つ」と言われましたが、その前に娘から“ネットで見たら完治するとあった”と聞いたので、探してみました。それが松本漢方クリニックとの出会いです。
手記は興味深いものばかりでした。先生のHPも見れば見る程引き込まれていきました。もしかしたら治るかもしれないと思いました。ヒュミラやレミケードを使用すればするほど、松本漢方クリニックの治療を始めた後のリバウンドが恐いということが書いてあったので、全て拒否しました。ペンタサもあまり飲みませんでした。しかし、そのままでは退院出来そうになかったので、正直に「大阪の漢方のお医者さんに行きたい」と告げ、退院し、次の日にはもう松本漢方クリニックを受診していました。それが12月19日です。検査した病院の先生は、「一生何も食べず、一生点滴をしていれば、今より悪くはならない」と言われ、「でも、そういうわけにはいかないので、エレンタールを飲むように」と言われました。最低でもあと半年は何も食べるなと・・・。
そんな私に松本先生は「何でも食べていい」と言ってくれました。「極度のストレスがあったのでは?」と聞かれましたが、よくわかりませんでした。そして帰ってからは食事も普通に摂り、漢方治療を始めました。内容は食前が下痢を抑える漢方薬、食後が出血を抑える漢方薬、鍼とお灸に漢方風呂でした。
2、3日してから少し下血が起こり、びっくりして先生に電話をしました。“潰瘍が悪化したのでは?”と思ったのです。すると先生は全く慌てず、「うちの病院にかかって悪化するなんてあり得ません。リバウンドです。ちゃんとうちのHPを読んで下さい。」と言われました。内心ホッとし、その後出血も止まりました。
5月に2回目の受診をしました。食後の漢方薬を、炎症を抑制するものに変更してもらいました。私の場合、元々下痢しやすい体質だったせいか、なかなか下痢がおさまらず、煎じ薬を飲む量を少し減らすと、下痢が少しずつマシになりました。6月初め頃から鼻がグズグズし出しました。
6月中旬に鼻炎がかなり酷くなったので、松本先生に電話しました。「クラススイッチが起こり始めた」とのことでした。だから、鼻炎は辛かったけど、とても嬉しかったのを覚えています。
6月終わり頃からは便の状態がとても良くなりました。私はクラススイッチさえすれば自然に免疫が治してくれるのかと勝手に思い込んで、そのまま治療をせずにいました。実際便の状態もずっと良くなっていたので・・・。
2016年1月末に3回目の大腸カメラ検査を受けると、潰瘍はかなり良くなっていました。ただ私の場合、狭窄もありました。その中にも潰瘍があるので、やはりまだ治療を続けた方がいいかと思い、松本先生に電話をしたら、酷く叱られました。「一週間以内に受診しないと知らんぞ」と・・・。勝手な自己判断をしてしまい、申し訳なかったです。そんなに簡単な病気ではないことはわかっていたはずなのに・・・。私は現代医学(西洋医学)に背を向けました。何故なら「一生治らない」と言われたからです。ただその場限りの治療なんて嫌です。一生薬漬けなんて嫌です。それが患者自身の本心です。TNFαを抑制するということは、ガン細胞をやっつけてくれる免疫をも抑制するということです。ガンになる可能性も高くなるわけです。冗談じゃないです。治らないうえに他の病気まで引き起こすなんて最悪です。入院していた病院の先生は言いました。「副作用なんか微々たるもんや」と。微々たるもんでも0%じゃないんです。患者の立場に立って言ってほしいです。ただ私は治りたいんです。だから松本漢方クリニックにかかっています。こんな恐ろしい病気があること自体知りませんでした。でも自分が病気になったのが、今のようなインターネットが普及している時代で良かったと感謝しています。そうでなければ現代医学の先生の、言われるがままになっていたと思いますから。まだまだ完治に向けて治療に専念したいと思います。