「息子のクロ-ン病手記(途中経過)」
匿名希望(お母様記述)16 歳 2016 年 4 月 17 日
匿名希望(お母様記述)16 歳 2016 年 4 月 17 日
<診断と松本漢方クリニック受診まで>
平成25年(中学1年)の9月中旬、息子が明け方から背中を曲げて腹痛を訴えた為、掛かりつけの小児科を受診しました。整腸剤と痛み止めを処方され帰宅、その後も腹痛は続き、午後からは発熱し、再び小児科を受診しました。
ここでは検査ができないと言われ、市立病院に救急で受診しました。尿検査や血液検査を受け病状が落ち着き、再度、検査をすると「クロ-ン病か潰瘍性大腸炎の可能性があります。内視鏡など詳しい検査をしましょう」との話でした。
検査後、クロ-ン病(中等症の軽い方で回腸末端に狭窄がある)と診断され「病気の詳しいことはネットでも見れますよ」と付け加えられました。ネットの情報(一生治らない病気、場合によっては腸の切断も・・・など)を見て、落胆し、それからはネットを見たい気持ちにはなりませんでした。市立病院では、将来手術が必要になったとき対処できないとのことで、他の病院を紹介され転院しました。エレンタール(ボトル300ml、6本)とペンタサ、ガストロ-ム、サラゾスルファビリジンなどを処方されました。(処方された薬と血液検査の結果の記録は松本漢方クリニックでの受診を始めて処分しました)エレンタールを飲み始めると以前より下痢の回数は増え、半年後位まで授業中トイレに行くことが何度かあったようです。診断を受け、振りかえってみると、小学校4、5年生頃から身長、体重共に殆ど増えない状態でした。朝起きると「しんどい」とソファに横になり、脇に体温計を挟むのが習慣になっていました。微熱がありましたが、学校へ行くと元気になり帰宅していました。5年生と6年生の時、学校で発熱と右下腹が痛いと(後の内視鏡検査で回腸末端に狭窄があると診断されます)早退し、その時の受診では、ウイルス性腸炎と診断されたことが2、3回あり、一日ほどでおさまりました。6年生になってから毎食時「お腹が痛い」と言うようになり、小児科を受診すると「思春期に入り精神的なものだろう」と言われました。その頃の症状は食事中の腹痛が主で、下痢の回数はそれほど気になってはいませんでした。(小児消化器科に1年9ヶ月ほど通院しました。)
<松本漢方クリニック受診>
平成26年(中学3年)の夏休みに私は食品添加物の本を読み、息子は薬(=化学物資)を一生飲み続けなければならないのかと暗い気持ちになっていました。ちょうどその頃、テレビで漢方薬のことを放送していて「漢方薬は体質を改善する」という話を息子と二人で見ていました。私は息子に「そうだ漢方治療もあるよね」と言うと、息子はすぐにネットで検索し、松本漢方クリニックを見つけました。私も HP で沢山の手記や先生の理論を読ませていただき、是非受診させたいと思いました。息子も手記を読み、受診すると決め、その時処方されていた薬を独断で飲むのを止めました。
お盆明けに夫と三人で初めて松本漢方クリニックを受診しました。お盆明けということもあり患者さんも地方からの電話も多く、忙しく診察されていました。私達の診察直前に、不快な電話があったとのことで、先生は興奮気味で、圧倒された感じでした。先生からストレスになるような経験はなかったかと聞かれましたが、その時には思い浮かびませんでした。後で思い返すと、小学1年から兄の影響で野球を始め、厳しい練習をするチ-ムではなかったですが、毎週末練習、試合に通っていました。息子は試合で緊張するのが嫌だったと言っています。
それと、小学6年の二学期に、市の実力テストで算数の成績は納得できたが、国語の成績が納得できないので塾に行きたいと言い出して、中学1年のクロ-ン病の診断を受けるまで通いました。中学では野球部に入り、塾のある日は部活から帰り次第、夕食をかき込み、10時ごろに帰宅する生活だったこと。頑張り屋で、さりげなく気を遣える優しい性格が思い当たりました。本人も気づかないうちにストレスになっていたのだと思います。また、学校の懇談でも褒められることが多く、私も口に出してはいませんでしたが、何でも出来るに超したことはない、真面目に頑張るのが当たり前だと思っていました。息子はそれを察知してプレッシャーになっていたのだと思います。
<治療経過>(松本漢方クリニックを受診して1年8ヶ月目)
松本漢方クリニック初診時は食事中の腹痛と下痢に困っていました。食前の下痢止めと食後の免疫を上げる漢方薬、フラジ-ル、アシクロビル、漢方入浴剤を処方されました。それと鍼灸治療、自宅でお灸をするように言われました。松本漢方クリニックで受診を始め、腹痛も(すぐに治まりますが)下痢の回数も減りました。漢方風呂に入るとアトピ-が出やすいです。高校に入学後(平成27年)、貧血があり、ゴールデンウィーク前に発熱(39度台)、6月にインフルエンザに感染(熱が長引き1週間欠席)、その1週間後に発熱(欠席していた期間のノ-トを写したり課題をこなしたりと忙しくしていました)。9月に発熱と下血(文化祭準備で帰宅が遅い日が続く)。11月に発熱(中間テスト前)この頃、唇周りのかゆみが続きました。平成29年2月末に発熱(学年末テスト前日)があり、10日ほど下痢が続きました。3月末に発熱(37度台)があり、熱は1日で下がりましたが、下痢が続き、腹痛の回数が増えました。4月の初めに発熱(37度台)があり、熱は1日で下がりましたが下痢と腹痛、アトピ-が出ています。
毎回、発熱後はしばらく腹痛と下痢の回数が増えます。下血後、食後の漢方薬が出血を止める薬に変更になりました。長期の休みには脂質の高い食べ物を食べても下痢や腹痛もほとんどなく過ごせることが多かったですが、今回の春休みは違いました。食物繊維の多いものを食べ過ぎると下痢しやすいようです。
CRP の値
平成26年 8月0.21 11月0.44
平成27年 1月0.65 3月1.42 7月0.71 11月1.32
平成28年 1月1.73 2月1.62 3月0.67
完治には、まだ時間がかかると思いますが、松本先生とスタッフの皆様、手記を書いてくださった方々に感謝しながら、あきらめずに頑張っていきたいと思っています。