「松本漢方クリニックでの治療と効果(クローン病手記)」
匿名希望 35歳 2016年7月31日
匿名希望 35歳 2016年7月31日
2014年1月頃、1年ぐらい前から続く腹痛と下痢が酷くなったので、キリスト病院に行きました。まず胃カメラをし、そして腸カメラ、小腸CTと様々な検査を2ヵ月ぐらいかけてしました。そして診断された病名がクローン病でした。そして、痔瘻もあるという事から、西宮市にある、兵庫医大を勧められ、そちらに行くことになりました。
その時点では立っていられないほどではなかったですが、結構腹痛が酷かったので、病院の先生から「一生治らない、食べ物も脂肪分等が食べられない。」と言われ、絶望したのを今でも忘れません。「とりあえず寛解状態にして、それを継続させるように。」とペンタサを処方され、1日に9錠飲みました。最初の頃は少しマシになったように感じましたが、腹痛や下痢は治らず、しかも食べ物の制限で本当に精神的に辛かったです。そのような生活を2015年の8月頃までしていました。
徐々に痛みが酷くなり、痛む時間も長くなりました。仕事柄、車を運転するのですが、運転中も痛みで車を止めて、休憩したりしていました。兵庫医大の先生に相談すると、生物学的製剤であるヒュミラをするように言われました。
他に方法はないかと聞きましたが、それしかないと言われました。「腹痛が治るならば」とする事に決めました。ヒュミラは自分で自宅で注射をするのですが、その講習を一度、病院で受けないといけないとの事でした。その日はどうしても外せない仕事があったので、後日という事になりました。
しかし、家に帰って渡されたヒュミラの説明を書いた冊子を読んでいるうちに、副作用が怖くなりました。兵庫医大の先生は簡単に勧めてきたのですが、悪性腫瘍等の副作用が書いています。その冊子の大部分で副作用の事について触れているのを読み、いかに危険かを感じました。しかも効果が続かないと聞きました。これは絶対にしたくないと思いました。
そんな時、インターネットで松本先生の事を知りました。私と同じような症状が治った人の体験を見て、ここしかないと思いました。松本先生に今まで飲んでいたペンタサを見せると、「免疫を上げなあかんのに、下げるような薬飲んでどないすんねん。」と言われました。そして他の病院では治らないと言われていたこの病気を「絶対に治る。おまえ自身の免疫で治せるんや!」と力強く言ってもらえました。最初の1週間は食前と食後の漢方を処方されました。それとお灸を毎日するように言われました。「ペンタサはこの1週間は今までの半分にしい。リバウンドがあったら、すぐにここへ電話しておいで。」と言われました。正直、最初は語気が強く、怖いと思いましたが、厳しいことを言うだけでなく、本当は優しいのだとわかりました。
1週間、食前食後の漢方とペンタサ半分を飲みました。漢方は苦く、飲み辛かったですが、体の事を思うと、苦ではありませんでした。お灸は慣れずに時間がかかりましたが、これも体のためと思い、続けました。結局、リバウンドはありませんでした。腹痛と下痢はありましたが、ほんの少しマシになりました。
1週間後に併設されている鍼治療と診察に行きました。状況を言うとペンタサを止めても良いと言ってもらえました。血液検査の結果、ヘルペスの数値がかなり高いと説明を受け、これこそが原因であると言われました。免疫の中心であるリンパ球も少なくなっていたのですが、「このリンパ球で病気と闘うんや、十分に戦えるからな!」と言ってもらえました。そして、抗ヘルペス剤である
アシクロビルも処方されました。食前食後の漢方、お灸、アシクロビルを続けていきました。
2週間毎に松本漢方クリニックに行き、状況を報告するという生活が続きました。薄皮を剥ぐようにマシになっていきました。それでも、腹痛や下痢は治らず、苦しみました。ただ一つ言えることは、私の実感として、状況が悪くなっている事はないと感じました。以前は日に日に悪くなっている感覚がありましたが、それとは逆で本当に少しずつではあるのですが、ちょっとずつ良い方向に向かっていると感じました。この事で松本先生が言っている事が間違いではない事を体で実感する事が出来ました。以前の病院では、とにかく無理やり症状を抑えることに力を入れていましたが、松本先生の医療は完治が目的です。薬で無理に症状を抑える物ではありません。あくまでも自分の免疫力で、自分の持っている力で治すのが目的です。すぐに症状がなくなるはずがありません。以前のように副作用やこの先の不安を感じることがなくなりました。毎日着実に漢方やお灸で、焦らず、じっくり治そうと心から思いました。お腹が痛くても精神的な苦しみはなくなりました。良くなったり、悪くなったりを繰り返していますが、その波が少しずつ、小さくなり、全く痛みのない日の割合が多くなりました。1年前には本当に考えられなかった事です。生物学的製剤や免疫抑制剤のような体に負担の掛かる物ではなく、松本先生の言われている自身の免疫で、その状況を作り出している事が何より嬉しいです。アシクロビルの分量も最初に比べると少なくなり、だいぶと経済的に楽になりました。
それと最初に書き忘れていましたが、他の方の手記で何でも食べても良いと先生が言っていたようですので、食事もバランスの良い食事を心掛けてはいますが、松本漢方クリニックに通ってからは何でも気にせず食べています。キリスト病院や兵庫医大ではあんなに脂肪分等の食べ物の制限があったのですが、松本先生が言われていた通り、1年を通して関係ないと実感しました。嬉しい限りです。
現在もまだ治療中ですが、完治出来るように焦らずじっくりとストレスを貯めずに頑張って参ります。1年前に私が他の方の手記を読んで希望を感じたように、私の手記が現在苦しんでおられる方の希望になれたら幸いです。松本先生、本当にありがとうございます。