「松本理論を信じて治療を継続します!」
匿名希望(お父様・ご本人記述)18 歳 2016 年 10 月 10 日
匿名希望(お父様・ご本人記述)18 歳 2016 年 10 月 10 日
(お父様記述)
【はじめに】
手記を書くのは2回目です。1回目は昨年2015年9月末に書きました。
(手記2015年9月23日)今回の手記は、この続きになります。
都内の大きな病院を退院した翌日、2014年7月29日、藁にもすがる思いで、妻と娘を連れ、松本漢方クリニックに行きました。今、あの時の選択は正しかったと思っています。松本漢方クリニックでの治療は、2年2ヵ月ほどになります。松本理論を信じて、治療に取り組んできましたが、自宅が東京なので毎月行けるわけもなく、松本先生との電話でのやりとりは正直、簡単ではありませんでした。
今の娘の状態は、クラススイッチが始まったようで、アトピーが出て、痒みの症状が出ています。ほぼ普通の生活ができるようになりました。ありがたいことです。しかし、まだ完治したわけではないので、気を抜かないようにしています。私自身、松本漢方クリニックのWebサイトの「クローン病の完治の理論と根拠」を何度も読み、手記も読んでいます。
【松本理論を信じて】
松本漢方クリニックの治療の理論の核心は次の内容であると、私は理解して、娘の治療に取り組んでいます。(松本漢方クリニックサイトより)
ストレスがなければ、元来簡単にIgEを作ってアレルギーで排泄すべき異物を、あらゆる組織の結合組織で膠原病を起こしてしまうのです。従って、クローン病は難病中の難病と言われますが、潰瘍性大腸炎と比べてことさら難病という必要もないのです。というよりも、潰瘍性大腸炎が消化管全てに及んだときにクローン病になると言った方が正しいのです。従って、クローン病の根本治療は、潰瘍性大腸炎の治療と同じく、膠原病の武器であるIgGを自然にクラススイッチして、アレルギーの武器であるIgEに変えてしまうと、クローン病の症状である腹痛や下痢や出血がアレルギーの痒みに変わり、最後は自然後天的免疫寛容を起こせばよいのです。このために様々な免疫を上げる東洋医学的手法を駆使すれば、自然にクラススイッチと免疫寛容が生じて、環境汚染物質である抗原と共存できるようになるのです。
ですから、この2年間、漢方薬、週 1 回の漢方風呂、毎週の鍼灸院を続けてきました。最近はそれに、発芽玄米を食べています。すべて免疫を上げるためです。食事は、ほぼ普通食です。家族で同じものを食べることができるのは、ありがたいことです。
【2015年10月以降の経過】
2015年10月16日、松本漢方クリニックに東京から日帰りで、次女を車いすに乗せ、新幹線で行きました。いつもお元気な松本先生に「よくなっている。」と激励され、その後も同じように、免疫を上げる取り組みを続けました。このころの症状は、クローン病の主な症状である腹痛、下痢はほとんどありませんでした。ただ、膠原病熱という微熱が続き、あと肛門周囲膿瘍のため、お尻が痛く、フラジールを飲んでいました。
2016年1月30日から、38度を超える熱が続きました、2月4日には、40度近くなり、この状態が10日ごろまで続きました。この高熱については、次のように指導されていました。
「免疫アップの取り組みをしていて、免疫の働きが強いから、熱が出る」「夜の発熱は膠原病熱」「熱が出ることは悪いことばかりでない」 標準治療であれば、こういう場合、とりあえず熱を下げる治療をするでしょうが、松本理論では、継続して、免疫を上げる取り組みをします。いつ熱が下がるか分からず、これは親も、本人も大変です。娘は「精神的にもたない・・・外に出たい・・・。」と言っていました。ここを超えられるかが、松本理論を貫いていくか、標準治療に戻るかの分かれ道になると感じます。こんな高熱が続くことが、これまで何度もありました。それを超えるたびに、回復に一歩近づくことを実感してきました。
今回の高熱も、2月18日ごろから落ち着き、学校にも行けるようになりました。そして、2月24日ごろから、クラススイッチと思われる症状が出てきました。肘や足首、脇に、ぶつぶつができ、痒みの症状が出てきました。その後も、高熱が出たり、下痢になったりしながらも、痒みの症状が続いていきました。
【2016年4月以降】
娘は、高校1年の5月ごろから病院に通い、学校を休むようになり、ほとんど学校には行けない状態でした。進級もできるか分からない状態で、真剣に、通信の高校へ転校も考え、パンフレットも取り寄せました。しかし、学校側の配慮の中、本人も精一杯の努力をして、高校3年(2016年4月)に進級できました。高校3年の4月からは、ほとんど学校に行けるようになり、AO入試で、大学にも合格することができました。
進学校であるその高校で、勉強が著しく遅れている状況で学校に行き、試験を受けることは大変であったと思います。親は、結果が悪くてもしょうがないと思うのですが、本人は、つらいことです。4月以降の症状は、おしりの痛み、時々の発熱と、クラススイッチと思われる痒みでした。
7月、「指定難病」受給のため、2014年7月に入院していた東京の病院に行き、大腸カメラの検査を受けました。よくなっているかと淡い期待をもっていましたが、腸の中に炎症があり、医師からは標準治療を勧められました。標準治療の立場からは、もっともなアドバイスでしょう。しかし、丁重にお断りしました。その後、便秘が続いています。以前、松本先生から便秘になったら回復の方向だと、聞いたことがありました。
【現状】
9月2日、朝の新幹線で、娘と松本漢方クリニックに行きました。4回目です。今までの3回は車いすでしたが、今回は元気に歩いていくことができ、診察のあとは、京都観光もしました。おいしいものも食べることができました。ありがたいです。
まだ完治はしていませんが、クラススイッチを迎え、アトピーを出す漢方薬を今、飲んでいます。2年2ヵ月、松本理論を信じて、治療を続けてきました。これは間違ってなかったと思います。私も多くの方の手記を読み、参考になることが多かったです。この手記が、多くの方の一助になれば幸いです。松本理論によるクローン病治療法が標準治療になることを願います。
(ご本人記述)
「私の症状と対処、感じたこと」
●漢方風呂
治療を始めた3年前から継続して、週に1回、漢方風呂に入っています。その中で私が感じたこと、症状として出たことを書きたいと思います。
1、アトピーになってから、皮膚がカサカサして、掻くとポロポロと落ちてくるのが普通になっていましたが、漢方風呂に入った日は、驚くほど肌が綺麗になります。落ちるべきものが落ちて、また新しい皮膚と交代しているように感じて、とても気分が良くなりました!
2、2015年の夏、肛門周囲膿瘍になり、肛門の周りがパンパンになりました。一般病院の肛門科の先生には、膿を出す必要があるので外科的処置を勧められましたが、膿を出す漢方薬とフラジール、漢方風呂を中心に治療しました。
すると、ある日、オナラの臭いような臭い匂いがして、でも自分がした感覚はないから自分ではないと思っていました。しかし匂いがきつかったのでお尻を触ってみると、お尻が汚れていて、膿が出ていたことがわかりました。下痢と似ているという認識でしたが、その後、お尻の腫れが引いていました。その日は漢方風呂に2時間入った日の夜だったので、漢方風呂で免疫を上げたおかげだと思っています。
漢方風呂の影響もあり、普段から毎日風呂に40分ほど浸かるようになりました。毎日お風呂にゆっくり浸かり、免疫を上げるように心がけています。
●生理
漢方風呂の続きではあるのですが、大きなことなので分けて書きます。私は松本漢方クリニックに行ってから1年8ヵ月間、生理が来ませんでした。その前は大病院で絶食、点滴での生活の時には、生理が来ましたが、それをやめて栄養が足りなかったのか、生理が来ませんでした。1年ほど経って、生理が来ないことが不安だったので、松本先生に相談したところ、「クローン病の治療をしていくうちに、じきに来るから心配しなくてもいい。」ということだったので、特別、生理のために漢方を飲んだりはしませんでした。ですから、1年8ヵ月経って突然、生理が来たときはとても驚きました。そこから、34日後 、37日後と、間隔は広めではあるのですが、続けて3回の生理が来ています。
もう一つ、私が驚いているのが、その3回とも漢方風呂に入った日の夜に、生理が来たことです。なぜかはわかりませんが、漢方風呂の日に来るので、私の中では「前の生理から30日たったぐらいの漢方風呂の後は、生理が来るかもしれない。」と意識するようになりました。
●クラススイッチとアトピー
今年2月ごろから、アトピーが両腕の肘(外側)に出ました。左の肘の範囲は100円玉が少し離れて2つくらいです。右は手首と肘の間から、肩にかけてまであります。最近リンパ液が出るようになり、それは右の肘の500円玉くらいの大きさの範囲です。いつも出るわけではなく、お風呂に入った後から夜寝ている時に出ることが多いので、私の場合はアトピーで生活に支障が出ることはありません。日中は痒いこともあまりなく、家にいるときのほうが痒いです。
また、最近では両耳の一番外側の溝にアトピーが出ています。かさぶたが、お風呂に入るととれるもののまたかさぶたのようなものができてしまいます。そこに軟膏を塗っています。
●ヘルペスの症状
私がヘルペスと認識している症状を書きます。
・右脇のリンパ腺が腫れて痛む
・ものもらい
・両鼻の穴の中が腫れ、触れないほど痛む
・両耳、外耳炎のようなものになり、耳の穴が狭くなるほど腫れる
・歯茎の炎症
・一時的な白内障
・左肩に膿がたまる
このような症状が出た時、薬を塗ることができる所には、紫雲膏、中黄膏を塗るようにして対処しました。初めてこの塗り薬をもらった時、松本先生から「これはどこに塗ってもいい!」と言われたので、どこにでも塗っています。
特に、鼻の中が腫れた時によく効いたように思います。臭い匂いの鼻くそのようなものがとれ、腫れが小さくなりました。
●肛門周囲膿瘍のその後、現状
最近、お尻の痛みに悩まされることはありません。1年ほどは、膿が出てからも、何度か痛むことがありました。その度にフラジールを飲み、紫雲膏、中黄膏を塗りました。今でも2つの塗り薬は継続して塗っています。痛みはないものの、触ってぷっくりしているものは、今もあります。真っ平らになったわけではありません。疲れがたまったり、下痢が多くなると、その腫れが大きくなる感じです。
●鍼灸院
私は松本漢方クリニックに通い始めると同時に、東京で鍼灸院に通い始めました。松本先生から鍼灸院に通うことを勧められ、治療院を選ぶ基準が「鍼灸とマッサージなどを並行して行っているところではなく、鍼灸のみで生計を立てているところのほうが腕はいいはずだから。」というアドバイスをもらいました。2年間、同じ鍼灸院に週1回、多い時には週2回で通っています。保険のきくものではないので、両親にはお金の面でとても負担をかけていますが、東京で私の体を直接診てくれるところがあることで、小さな症状も相談することができます。
クローン病の治療というよりは、お腹が悪いとか、体のバランスが悪いとか、首や腰が固いなどの症状を鍼灸院の先生に見つけてもらい、その都度処置をしてもらいます。
最近では便秘に悩むことが定期的にあり、松本先生から便通をよくする粉薬をいただいて、それを服用しています。それでもどうしても出ずに、お尻がパンパンに腫れたときは、鍼灸院へ行き、便が出るような治療をしてもらっています。
●発芽玄米
私は今年(2016年)7月末から発芽玄米を始めました。その頃、1年に1回の大腸内視鏡検査をしました。自覚症状もなかったので、てっきり良くなっていると思っていたのですが、S状結腸・直腸の炎症がひどく、カメラも通らないぐらいでした。途中で検査をやめざるをえなかったという結果で、とても落ち込みました。なにか手を打たないといけない、腸閉塞や癒着をしてしまったら・・・という気持ちになっていたので、発芽玄米を始めることにしました。
その時の血液検査が、リンパ球24.3%、CRP3.87でした。そこから、主食を発芽玄米に切り替え、約 1 ヵ月後、9月上旬に松本漢方クリニックへ行った時の血液検査が、リンパ球32.0%、CRP2.04でした。1ヵ月で、目に見える結果が出たので、今も発芽玄米を続けています。
まだ発芽玄米を始めていなかった頃、松本先生から、「女性は男性よりも体が複雑なため治りにくい。発芽玄米は女性によく効くという結果が出ているから、是非、試すように。」と言われたことがありました。ベストな発芽玄米の食べ方は、松本漢方クリニックで提示されているようにペースト状にすることだと思います。しかし、初めて試してみた時、作る手間がかかり、また、なにより主食を変えるにあたって、とても食べづらく食が進みませんでした。食べ方に困った時、この食事療法が甲田式を参考にしていることを知って、ネットで調べてみました。
すると、様々な食べ方があり、ペースト以外でも、栄養を吸収できる方法あることを知りました。今は、発芽玄米を圧力鍋で炊き、柔らかい状態になったものを小分けにして、サランラップで包み、冷凍保存しています。この時、腸に負担をかけずきちんと吸収できるように、水を多めにして、しっかり柔らかくなるまで炊いています。食べる時に解凍し、お味噌汁と一緒にしたりして食べています。発芽玄米は、免疫を上げる効果あると感じています。
●最後に
最初に治療を始めた頃は、漢方を飲まなくてもいい日が本当にくるのか疑問で、治る確信もなく、ただ西洋医学の治療に納得がいかなかったから、松本漢方クリニックで治療をしているような感じでした。しかし、2年間この治療をし、いろいろ情報を集める中で、今では「この方向で完治させるんだ!」という気持ちでいます。それは松本先生の「治したる!」という強い言葉と、松本漢方クリニックで私より先に治療始め、たくさん勉強をし、知識を与えてくれる他の患者さんのおかげです。
漢方を飲まなくなっても、病気を作り出したのは自分自身なので、「心の持ち方、考え方を変えていかない限り、まただめになってしまう。」と思っています。ですから、今は体の治療をしながら、自分を見つめ直して、時間をかけて、心も改善していくことを意識して取り組んでいます。
松本理論で治療してくれる医院が東京にもできたらなと強く思います。もっとこの考え方が広まればいいなと思います!私はまだ治療中です。これから先、平坦な道ではないと思いますが、1つ1つ乗り越えていければと思っています!