「息子のクローン病(途中経過)」(お母様記述)
14歳 男性 2015年12月14日
14歳 男性 2015年12月14日
息子が腹痛を訴え始めたのは、夏休みに入る前の7月半ば頃のことでした。もともと食欲旺盛な方だったので、「食べ過ぎて胃腸の調子が悪くなっているのかな?」程度に考えていました。しかし、お茶碗一杯のごはんを半分も残すようになり、目に見えて痩せていくような気がしたため、近くの胃腸科を受診しました。以前から、切れ痔もあったため、それも同時に診てもらいました。
血液検査の結果、「CRPが2.9もあるから、大きな病院で精密検査を受けてください」と言われ、なんの事やらさっぱり見当もつかないまま、紹介状を受け取り帰宅しました。
2日後、近くの総合病院にて、再度血液検査と腹部エコー検査を受けたところ、「大腸に炎症があり、腹痛や体重減少、肛門病変が見られ、クローン病の疑いがあるため大腸内視鏡検査をします」と告げられました。初めて聞く病名に、それがどれだけ大変な病気かはその時全くわかっていませんでした。
帰宅して主人に検査結果を伝えたところ、主人にはクローン病の知識があり、「口から肛門までの消化器系全てに症状が出る病気だ」と聞かされ、急に怖くなったのを覚えています。「治らない病気だ」とも言われ、中学生の息子が、これからずっと食事制限や薬に頼らねばならないのかと思うと、かわいそうでたまらなくなり、慌ててクローン病について調べ始めました。
ネットで検索していると何回目かに「クローン病完治」という言葉にヒットし、半信半疑で読みました。それは、松本漢方クリニックの患者さんの手記だったのです。その日から、内視鏡検査までの4日間、松本漢方クリニックのホームページで院長先生の理論や、患者さんの手記を何回も読みました。「息子が薬漬けになる前に、松本漢方クリニックの漢方治療を受けさせてあげたい」と思い、息子とも相談し、大腸内視鏡検査の翌日に、大阪まで行く約束をしました。
大腸内視鏡検査の結果、大腸に潰瘍性病変がある事がわかり、ペンタサとエレンタールを処方されました。しかし、松本漢方クリニックに行く決心をしていたので、処方された薬やエレンタールは息子に飲ませませんでした。
翌日の7月29日、電車で2時間半ほどかけて高槻まで行き、松本漢方クリニックを受診しました。院長先生は、「病気は自分の免疫で治すんや」と力強く言われ、息子も私も握手していただきました。「何を食べてもいいんや、ただしスパイシーなのはあかんで」との言葉を聞いて、沈んでいた心に元気と希望を貰いました。
この日の血液検査ではCRPは2.87でした。松本漢方クリニックで処方された漢方の煎じ薬はとても苦くて、飲むのが辛そうでしたが、励ましながら飲ませました。とにかくストレスを溜めないように生活させる事を心がけ、約1ヶ月後の8月26日に再度松本漢方クリニックを受診し、血液検査をしたところ、CRPが0.67まで下がっていました。約1ヶ月で、ここまで数値が下がった事に、息子と二人で喜びました。
内視鏡検査をした総合病院にも、経過観察のため診察に行っていますが、幸い、松本漢方クリニックでの漢方治療を選択したいという私達の思いを理解していただいています。遠方という事もあり、松本漢方クリニックへ行けない月は、総合病院で血液検査をして貰いました。9月28日の検査では、CRPは0.48まで下がりました。学校にも休まず通えていますが、やはり色んな行事やテストなどが続くと、ストレスからか、11月16日の血液検査では、CRPが0.89まで上がってしまいました。しかし、体重も落ち着き、下痢や熱もなく、腹痛を訴える回数も少なくなりました。たまに何にも症状を言わないと、クローン病だという事を忘れてしまいそうな日もあります。
もし、あの時「クローン病完治」という言葉にヒットしなかったら、松本漢方クリニックには出会えていませんでした。まだまだ途中経過ですが、あきらめずに息子と漢方治療を続けていこうと思います。