「クローン病手記」
匿名希望48歳 2014年11月4日
匿名希望48歳 2014年11月4日
私がクローン病かもしれないと告げられたのは2012年の11月、会社の健康診断で、検便の結果が潜血反応陽性で大腸内視鏡検査を勧められ、その検査の結果を聞きに行った時でした。その2年前から潜血反応陽性の検査結果が出ていたのですが、たまに下痢になる程度で症状が酷くなることもなかったため担当医と相談の結果、経過観察となっていました。何年か陽性が続いたので1度、大腸内視鏡検査をしてみましょうということになりました。検査までの数日間、大腸癌のことばかりを心配していました。結果は、大腸の一部に内壁のただれがあり、潰瘍性大腸炎かクローン病が疑われるとのことでした。クローン病であることをはっきりさせるには、もう一度内視鏡検査をして組織を採り検査する必要があると告げられました。難病に指定されている病気で、完治の見込みはないことや、薬を飲み続けて症状を抑えてゆく治療法になるとの説明を受けました。次の内視鏡検査の予約については後日連絡することにして帰宅しました。
年が明けて、1月下旬になるとはっきりと今までとは違う症状が現れ始めました。とにかく下痢が酷く、特に朝10時ころまでは、トイレに何度も駆け込む日が多くなり、血が混ざっているのが目視で確認できました。病院に連絡を取って治療を始めなければならないと思い、夫に相談すると、すでにインターネットでいろいろ情報収集をしてくれていて、治療に使う薬は、免疫を抑制する薬で安易に使い始めるのは危険かもしれない、完治の見込みがないのなら、ほかの方法を試してみてからでも遅くはないだろうと言ってネットで見つけた漢方薬局に勧められ、断痢蕩という漢方薬を通販で取り寄せてくれました(この時点では、松本漢方クリニックにはたどり着いていません)早速煎じて飲み始めましたが、今まで味わったことのない苦さでした。1週間ほど飲み続けると症状が和らいできて、1か月目にはほとんど下痢は治まっていましたがそのまま漢方薬は飲み続けていました。断痢蕩を飲み始めて4カ月、6月になると時々下痢になることがあり、前ほどではないのですが安定しなくなりました。夫が、ネットの闘病記の中に針治療が効果があった症例があったというので、県内の車で40分ほどの鍼灸院に連れて行ってくれました。そこの先生に今までの経過を話すと、漢方薬は良い選択だと思うが、クローン病といった難病に薬局に電話だけで出された薬ではだめではないかと言われ漢方に詳しい医師に相談して処方してもらった方が良いとのアドバイスをいただきました。
そこでまた、夫がネットで情報を集めてくれ、大阪の松本漢方クリニックという病院でクローン病を完治させた方の手記を見つけました。大阪となると、日帰りは無理なので日程の調整に手間取り、10月になって松本漢方クリニックに予約を取り土曜日に夫の運転で大阪へ向かいました。行く前に完治された方の手記や、松本先生の理論をプリントアウトしてもらい目を通して行きました。診察をしてもらい、針と灸を済ませて、病院の近くの薬局で漢方薬をもらい家路につきました。薬は、漢方薬が2種類。食前と食後用がありました、そのうちの1つは断痢蕩でしたが、1回分が今まで飲んでいた薬局の通販の断痢蕩の4~5倍ほども量がありました。早速、松本先生に言われた通り漢方薬を飲み始め、1日2回のお灸と週2回の漢方風呂、前から行っていた鍼灸院も週1回位続けました。最初は、1週間分の漢方薬を出してもらっていたので、1週間後に薬を送ってもらおうと電話をすると、血液検査の結果が出ていて、間違いなくクローン病だと言われました。漢方薬を飲み始めてひと月もすると症状が軽くなったのがわかりました。それからもどんどん良くなってゆき、2014年2月には、ほとんど下痢をすることもなくなっていました。4月に、大阪に行って診察してもらい、だいぶ良くなっているもう一息だと言われました。その後届いた血液検査の結果も、すべて平常値になっていました。現在も、漢方薬は続けていますし、鍼灸院も月2回通っています。現時点で間違いのない事実として、松本先生のおかげで症状が改善し6ヶ月間安定し続けているということです。不運にも、私と同じ難病を患ってしまった人が、松本漢方クリニックにたどり着くことを願っています。