「松本漢方クリニックでの治療効果が早く出た理由」
匿名希望 35歳 2016年6月18日
匿名希望 35歳 2016年6月18日
私とこの病気との付き合いは、2003年の春頃にトイレで大量の下血をしたことにより始まりました。当時私は大学生で一人暮らし。ラーメンやカレーなど脂っこいものばかりの食生活、しょっちゅう徹夜をして、夜通し遊ぶといった乱れきった生活を送っておりました。大量の下血をしたからといってすぐに病院へ行くわけでもなく、そこから半年以上放置をして、結局初めて病院に行ったのが2003年の11月下旬。診察を受け、すぐに入院ということになり、検査の結果クローン病と診断されました。医者からは、「国から難病に指定されている病気」「一生付き合っていかなくてはならない」と言われ、入退院・手術を繰り返すことが多いということを知りました。聞いたときはショックで、目の前が真っ暗になり、その夜は一人泣きました。希望の光を求めてケータイ電話でクローン病を調べると、クローン病患者の寛解食や患者本人のブログがヒットし、いろいろと調べていく中で、病気が発症して10年後までに80%以上の人が手術をするに至っているということを知り、より一層凹みました。
入院中の治療は大学の卒業間際のため昼間は大学に通学したいということもあり、投薬中心の治療で数値を下げることになりました。処方された薬は1回3錠ずつのペンタサと1回4錠ずつのプレドニン(ステロイド)と整腸剤。これが1日3回。食事は経口でのエレンタールのみ。この治療で2ヶ月後に何とか退院でき、おまけに何とか大学も卒業することができました。大学を卒業はしたものの、当時どんな仕事をしたいのか自分の中でなかなか結論が出せず、就職は決まっていませんでした。
卒業後実家に戻り自宅療養をすることになり、そこでステロイドを抜いていくことになりました。ステロイドを飲む量を減らしていくのと反比例して体調はどんどん悪化し、数分ごとにえも言われぬ痛みが襲ってきて悶え苦しむ状態になりました。2004年の夏頃、ステロイドを飲まなくなり、インターネットで知った鍼灸院に通い始めました。鍼治療とお腹にお灸を当てる治療をしましたが、体調の悪化を止めることができず結局退院後わずか1年で再び入院することになりました。
2004年11月に入院したときは初めて入院したときとは別の兵庫県にある大学病院に入院し、治療はIVHの栄養療法とペンタサ1回4錠1日3回でした。この入院でずっと襲ってきていたえも言われぬ痛みがやっと取れて、穏やかに過ごせる日々が訪れました。退院時に医者から今後の治療方針について説明を受け、6週間ごとにレミケードを投薬していくことに決まりました。
退院して再び鍼灸院に通い始めて2回目の鍼灸治療の際に、待合室で安保徹さんの免疫革命という本に出会い、気になり帰宅時に書店で購入し読みました。そこで初めて投薬治療の危険を知り、予定していたレミケード治療を取りやめにすることにしました。それからというもの薬は処方されるが飲まないという方針で鍼治療に専念し、2006年の8月に鍼治療を卒業し、就職することができました。そこから数年間薬を飲まずに元気に生活を送っていくことが出来ました。ところが、それまでの炎症と寛解のくり返しで腸がだいぶ細くなり、2011年2月に腸閉塞で入院することになりました。ブジーという棒でお尻の穴を拡張して再び通る状態になったので、退院ができました。それからまた数年間元気に仕事をこなしていたのですが、2014年10月のある日、朝起きると背中が痛くてずっと熱っぽい状態になり、おしりも膿で腫れあがり、病院で検査をするとCRP9.3まで上昇していました。今までの体調不良のときとは明らかに違い、また、投薬治療で抗生剤を飲んで数値を下げようとしても思い通りに下がらず、抗生剤の副作用で体調が悪化しました。他の抗生剤を投与するもまた同じことの繰り返しで、結局2015年の年末にとうとう「手術をしては?」ということを医者に打診されました。そのとき頭をよぎったのは昔インターネットで知った「病気が発症して10年後までに80%以上の人が手術をする」という言葉でした。最後の望みとして、2015年12月29日に以前からインターネットで知っていた松本漢方クリニックに行くことにしました。
松本漢方クリニックに入り、受付をして採尿をして待っていると診察室から松本先生の大きな声が待合室まで響いており、自分の診察の時にどんな怒鳴られ方をするのだろうと恐怖以外ありませんでした。ところが、中に入ると松本先生は大変穏やかに接してくださり、「病気は必ず治る。治すのは医者じゃなくて君や。」とおっしゃっり、握手してくださいました。私はその握手に「頑張って病気を治します」と誓い松本漢方クリニックを後にしました。
松本漢方クリニックで処方されたのは朝昼晩の食前食後の漢方とお灸と薬草風呂を自宅ですることになりました。年明け1回目の大学病院の通院で採血検査をした結果、CRPが6.5から0.2に下がっていました。医者も大変驚いていました。そこから5ヶ月が経ち、現在はCRP0.05ぐらい。大きなリバウンドもなく、10年以上のクローン病プレーヤーの中ではかなり早くここまで回復したということで松本先生にも「お前めちゃくちゃ早いやんけ!」と褒めていただき、手記を書く運びとなりました。
自分がここまで治療の効果が早期に出せたのは、周りの患者仲間に「不良患者」と揶揄されながらも薬を極力遠ざけ、できるだけ自然に生活をしてきたことにあると思います。松本漢方クリニックの治療は保険が適用されない部分もあり、大変高価で今後の生活費のことを思うと不安に感じることもありますが、まずは体が資本ですから、1日も早く病気を完治させ、人生の新たなステップへと進んでいきたいと思います。