「発病から治療、そして現役復帰」
征矢貴(格闘家)
征矢貴(格闘家)
私、征矢貴は2010年 当時16歳で総合格闘技を始め、2013年プロデビューし2017年までプロの格闘家として生活していました。
2017年 9月クローン病と診断され競技生活を休まざるを得なくなりました。 最初はペンタサを服用していましたが、効果があまり感じられず、症状は悪化していき、ゼンタコート(ステロイド)を使う事になりました。 ゼンタコートを使用したその日にみるみる症状が治まっていき、治ったのではないかと錯覚するほどでした。 その時は無知であり、当時お世話になっていた先生の事も信用していたので、何も考えずステロイドを使用した事は今考えると愚かだったなと思います。 ゼンタコートは8週間を超えて使う事は出来ない上に使っていくうちに効果が薄れていき、徐々に病気の症状も薬を使う前よりも悪くなっていきました。 ゼンタコートが効かなくなったので、次にヒュミラという薬を2週間に一回注射する治療に切り替えました。 こちらも薬を使った翌日には体調も回復し感動を覚えましたが、徐々に薬が効かなくなっていき、投与する量を倍にしたりしましたが効果は今ひとつでした。
このままでは一生現役に復帰できないのではないかと思い始め、症状を抑えるのではなく完治させる方法はないかとネットで調べていたところ、松本医院(現在は松本漢方クリニック)の存在を知り直ぐに両親に相談し、行く事を決めました。 松本先生の論文を読んで免疫をあげて自分の体で病気を治すという治療に共感したという事が決断した理由です。 というのも、今まで行ってきたクローン病の治療は薬だけではなくサプリメント類、陶板浴、ビタミン注射、貴重なきのこの煎茶など様々な代替療法を行なっていましたが、どれも基本的には体の免疫力を上げる為に行っていたのです。 しかしゼンタコート(ステロイド) やヒュミラを使用するという事は免疫を抑えるという全く逆の事です。 ここまでなぜ気付かなかったのかと自分に呆れてしまいました、判断能力がなくなるくらい辛い症状に追い込まれていたのかもしれません。
そして松本医院(現在は松本漢方クリニック)の治療を開始して翌週から下血、狭窄による腹痛、39度を超える熱、指の関節が腫れて動かせないなど壮絶なリバウンドが始まりました。 今まで免疫を抑えつけていたのに免疫力を上げようとしているので仕方ないと自分に言い聞かせ、過ごしていましたが、本当に辛かったのを覚えています。 リバウンドが始まって1ヶ月半ほどしたら体調が徐々に良くなっていきました。
そして2019年6月に2年ぶりに試合に復帰しその試合をKO勝ちで飾る事が出来ました。 現在は暴食するとたまに血便が出たり、体調が悪くなったりと完治には至っておりませんが、日常生活には全く支障がないところまで回復し、松本先生の治療のお陰で格闘家として生き返りました。
現在若者に増えて来ているこの病気のせいで、生き甲斐にしている事を出来なくなってしまう若者がいる事が何よりも残念です、僕もその一人でした。 松本先生の治療が広まり、一人でも多くの人がクローン病を克服し生きていける事を願います。
2017年9月ペンタサ服用開始
2017年10月症状が酷くなり入院 ゼンタコート(ステロイド)服用開始
2018年1月ヒュミラ注射開始
2018年9月松本医院(現在は松本漢方クリニック) 受診 今まで使用していた薬をやめ漢方、鍼灸、アシクロビルにて治療開始
2019年6月現役復帰