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Scratchには,ブルーの 調べる の中に, 現在の時,分,秒 を返してくれる手続きが準備されている.
それらを利用して時計やタイマーを作ってみた.
音楽時計
まず,時,分,秒を記憶させる変数を準備する必要がある.ここでは,それぞれをh, m, sとした.
変数は橙色の データ で新規に登録すると,変数に対する処理内容が表示される.
「 h▼を 0 にする 」を選び,ゼロに 現在の時▼ を被せて「 h▼を 現在の時▼にする 」のようにする.▼をクリックして分,秒に変えて同様に処理する.
時刻はスプライト(ネコ)の吹き出しに表示させる.一列に表示させるには,緑の ◯と◯ を繋いで作る.
時報の前,10秒になったら(もし m = 59 かつ s > 50 なら),処理を開始し,音楽を奏でるようにした.
本プログラムでは,音源はライブラリーを利用したが,その他の音源利用も可能である.そこで,「音源」について簡単に説明した.
音源について
音スクリプトには,音を操作するための各種の制御命令が準備されている.さらに,上部メニュー(スクリプト,コスチューム,音)の「音」から入ると,音源としては,「音をライブラリから選択(スピーカ)」,「新しい音を録音(マイク)」,「ファイルから新しい音をアップロード」の三種が準備されている.
メニューの「音」を開くと,次図の画面が現れる.新規登録する前はネコの鳴き声だけが登録されている.この例はすでに4個のメロディーが登録されてた例である.左のメロディーを選ぶと音を波形として見ることができるほか,フェードアウト(振幅を次第に小さくする)等の編集も可能である.
音ライブラリを利用する場合は,スピーカーマークをクリックして音ライブラリーに入り,好きなメロディを選択する.次図は音ライブラリーの一部,▶で試聴できるようになっている.
予め気に入ったメロディを複数選択しておいて meow ▼ の音を鳴らす の▼で登録リストから選ぶことができる.上記のプログラムでは CAVE を選択した.
タイマー
設定時間を入力すると,残り時間を吹き出しに表示する.
時間が来たら,報知音を鳴らすと同時に「時間だよ」と表示し,ネコは小さくなるというプログラムである.
タイマー はリセットされた時点からの時間を与えてくれるので,変数に代入して,残り時間( t - タイマー)を表示させる等の応用プログラムを作ることができる.残り時間は四捨五入して見やすくした.小数点以下が必要な場合は四捨五入処理を外せばよい.タイマー以外の手続きはすでに説明済みである.