本富(モッチョム)岳 屋久島の岩峰と屋久杉の旅
鹿児島県 940m 2019年11月1日
九州百名山
464
すっかり晴れ渡った空
まだ緑の濃い林の道
がさがさと坂を登り
輝く峰を目指す
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フェリーからはまず煙をあげる桜島、次に美しい円錐形の開聞岳、海の中の円錐形の山は硫黄岳らしい。そして行く手に屋久島が現われ、近づくにつれ、屋久島の山々が青空の下に次第に見えてくる。
さて、上陸してすぐモッチョムに向かう。モッチョムは遠く、周回道路(県道77)を右回りに半周近く走ってようやく行く手に見えてくる。それは崖の端に立つ尖峰で、奥に見えているのは割石岳のようだ。
尾根に上がって沢筋に下り、さらに登って着いたのが万代杉。大きな幹のところから見上げると、巨大な木が太い枝を何本も空いっぱいに伸ばしていた。
最高到達点970m峰に達し、そのあたりからようやく行く手にモッチョムが見えた。それは確かに車道から見たあの鋭鋒だ。そこまでの細尾根のアップダウンを進み、最後に大きく下って登り返し、太い黒綱を掴んで登って頂上に到達。
こいつはすごい。岩の鋭鋒の頂上は狭く、四周は絶壁で、麓は山裾に隠れて見えないが、はるか下に見えているのは海岸に近い地表だった。家屋が小さく見え、車の音も聞こえる。その周囲に絶景が広がっていた。海岸に海、いかにも滑らかなスラブ、背後に連なる屋久島の山々。
頂上にいたときはもう夕日で、970m峰に登り返すと、背後に夕日をあびたモッチョムが立っていた。絶景を見せてくれてありがとう。
(2019年11月4日 屋久杉の旅)
淀川口から車で安房まで下る道はまさに屋久杉だらけの道だった。
川上杉というのは、林道建設のための伐採計画を変更してこの屋久杉を助けた担当者の名前を付けたものらしい。
紀元杉のところには駐車場と遊歩道があったので歩いてみる。遊歩道を下り、幹にタッチしてパワーを分けてもらう。
(屋久杉の旅)
次にヤクスギランドに立ち寄る。学校の生徒や普段着姿のガイジンさんなど大勢いる。有料のコースには行かず、売店に入り、屋久島の形をしたコースターを購入。想い出になるだろう。
屋久杉自然館には、ビャクシンの花、著名な屋久杉の説明(大王杉、ウィルソン株、仏陀杉、夫婦杉、二代大杉、縄文杉)、屋久杉の伐採の歴史、屋久島の歴史などを見学。混んでないのでゆっくり見れた。外に出ると白いハイビスカス。屋久杉だらけの2時間だった。
往復6.4㎞、標高差858m
(2019年11月4日、屋久杉の旅)(車で移動)10:42 淀川口駐車地点発10:46 川上杉10:52 紀元杉11:12 ヤクスギランド11:52 屋久島世界遺産センター12:05 屋久杉自然館12:26 屋久杉自然館発
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(2019年11月1日、モッチョム岳)
早めにフェリー埠頭に行ったのは正解だった。乗り場は分かりにくく、屋久島行きのフェリーを確認し、ゲートをくぐって埠頭に入るが雰囲気が違うので、出ようとしたら出られない。仕方ないのでそのまま並んでいる車の後に付けるが、それで正解だった。津軽海峡フェリー(ネット予約、スマート・チェックインで入り、待機場所で待つ)とはずいぶん勝手が違う。広い待合室に数人。受付が開くのは7時半だが、それよりも早く、別の窓口で受け付け開始するというアナウンスがあり、埠頭の大倉庫のなかの窓口で受け付け。往復4万9千円というのは安くない(カードで払わずに現金で払ったのは失敗だった)。フェリーには横から入るようになっていて、これは楽ちんと思ったら違っていて、中に入ってから2階に上がる斜路にバックで上がらされ、その途中に駐車。いやはや。フェリーの中はだだっぴろく、いろんな部屋があったが、電源のある2階先頭の部屋に入り、DVDプレーヤーとパソコンをつなぐ。のんびりしていると日テレの取材という人たちが現われ、口永良部島の特集とかなんとかで質問された。その口永良部島というのが屋久島のすぐ近くにあるというのは知らなかった。もっと南、奄美大島のあたりかと思い、へんな受け答えをしてしまった。フェリーからはまず煙をあげる桜島、次に美しい円錐形の開聞岳、海の中に忽然と円錐形の山があるのは硫黄島(鬼界ヶ島)の硫黄岳らしい。そして行く手に屋久島が現われ、近づくにつれ、屋久島の山々が青空の下に次第に見えてくる。屋久島はでかい島で、平べったい島のいたるところにピークが林立しており、その真ん中の一番高いのが宮之浦岳に違いない。屋久島に近づくと、海岸沿いから盛り上がった陸地のはるか上に、宮之浦岳の双耳が見えてくる。その右のやや傾いたのが永田岳だろう。島のずっと左(東)に見える尖峰は愛子岳に違いない。フェリーは着岸するまで車に入れないようになっていて、ずっと山を見ていた。左手の愛子岳、島の中央にある宮之浦岳と永田岳は着岸する直前までずっと見えていた。
さて、上陸してすぐモッチョムに向かう。車道脇にハイビスカスがたくさん咲いている。モッチョムは遠く、周回道路(県道77)を右回りに半周近く走ってようやく行く手に見えてくる。それは崖の端に立つ尖峰で、奥に見えているのは割石岳のようだ。脇道に右折し、登っていく途中で再びモッチョムの尖峰が頭上に現われる。道は尾根続きなのだろう。そして延々走ってたどり着いたのは千尋滝の立派な駐車場。真新しい店に真新しいトイレがあり、石畳の遊歩道を行くと、千尋滝神社の祠の隣には「屋久島岳参り(たけめ)」や「妖怪げじべえ」の説明看板があり、モッチョムの登山口もあった。石畳の遊歩道を千尋滝から戻ってくる人たちが、モッチョムへは3時間半かかると話していたのを聞いて「おや」と思う。事前調査では1時間くらいで登れるはず・・・・・。結局、その人の方が正しくく、モッチョムは1時間で登れる山ではなかった。甘く見てウォーキング・スティックを持っていかず、ナップサックに小物類とペット・ポカリを1本入れたのみ。尾根に上がって沢筋に下り、さらに登って着いたのが万代杉。大きな幹のところから見上げると、巨大な木が太い枝を何本も空いっぱいに伸ばしていた。そこからまた沢筋に下り、再び登りにかかる。このあたりで下ってきた男性に会う。モッチョム太郎という杉への分岐があり(そちらへは行かず)、979m峰をトラバースして最高到達点970m峰に達し、そのあたりからようやく行く手にモッチョムが見えた。それは確かに車道から見たあの鋭鋒だ。そこまでの細尾根のアップダウンを進み、最後に大きく下って登り返し、太い黒綱を掴んで登って頂上に到達。こいつはすごい。岩の鋭鋒の頂上は狭く、四周は絶壁で、麓は山裾に隠れて見えないが、はるか下に見えているのは海岸に近い地表だった。家屋が小さく見え、車の音も聞こえる。その周囲に絶景が広がっていた。海岸に海、いかにも滑らかなスラブ、背後に連なる屋久島の山々。そこで一番目立っているのは割石岳1,410m。それは左右に尾根を伸ばした大きな山だった(岩登りの山らしいが、登山道はないらしい)。
頂上にいたときはもう夕日で、970m峰に登り返すと、背後に夕日をあびたモッチョムが立っていた。絶景を見せてくれてありがとう。そこから林に下ると暗くなり、ヘッドランプ点灯。沢筋二つと万代杉のところで迷い、GPSでなんとか復帰。駐車場に着いたのはもう20時だった。最初のロストは沢筋に下って踏み跡が分かりにくくなるところ。まっすぐ下り、戻って右に下り、どちらも違うので戻り、GPS軌跡を見て左に行ってみて、ルート発見。万代杉のところは尾根を乗越すところで、尾根から灌木の中の暗い急坂を下るのだが、暗いとそこにはいるのがためらわれた。尾根沿いには道がないのでその暗い急坂に下り、ルート発見。このときは万代杉にはまったく気づかなかった。ロスト3は沢を渡った向こう岸。土手が急坂になっていて、踏み跡はさっぱりわからず。GPSを見ると急坂の上に続いているので、木の枝を掴んでえいやっと登っていくと、ルートがあった。登山口の表示と石畳の遊歩道に出てほっとする。のんびり歩いて真新しいトイレに寄ってから車に戻る。もちろん誰もいない。途中で見えていた明かりは駐車場ではなく、もっと下の集落のものだったようだ。
屋久島にはコンビニが無く、スーパーは宮之浦まで行かないとない。日帰り温泉はカーナビに一つ出ていた楠川温泉に向かうが、途中で見つけたドラッグストアで買い物。結局、そこで買ったカップ麺がこの日の夕食。楠川温泉は小さな温泉だったが、20時半すぎに入れてもらい、助かった。それにしてもモッチョムはすごい山だった。麓から見る尖峰の姿、背後に付けられたアップダウンのある道、太い黒綱を摑んで登る頂上、その尖峰の頂上からの絶景。すばらしい思い出。
(2019年11月4日 屋久杉の旅)
淀川口から車で安房まで下る道はまさに屋久杉だらけの道だった。まず川上杉と紀元杉というのがある。川上杉というのは、林道建設のための伐採計画を変更してこの屋久杉を助けた担当者の名前を付けたものらしい。紀元杉のところには駐車場と遊歩道があったので歩いてみる。すると、観光バスがやってきて観光客とガイドさんを下ろしてゆき、ガイドさんが名調子で解説。大きな古いヤクスギにはいろんな植物が生えて、いろんな葉っぱを広げているらしい。なるほど。杉のではない葉っぱもあるわけだ。遊歩道を下り、幹にタッチしてパワーを分けてもらう。
次にヤクスギランドに立ち寄る。学校の生徒や普段着姿のガイジンさんなど大勢いる。有料のコースには行かず、売店に入り、屋久島の形をしたコースターを購入。想い出になるだろう。屋久島世界遺産センターというところでは口永良部島というのがすぐ近くにあるのを知り、屋久島にいるおもしろい貝(イモガイ、スイジ貝)の貝殻を見る。
屋久杉自然館(入場料600円)には、ビャクシンの花、著名な屋久杉の説明(大王杉、ウィルソン株、仏陀杉、夫婦杉、二代大杉、縄文杉)、屋久杉の伐採の歴史、屋久島の歴史などを見学。屋久杉で作った小さなキューブを記念に購入。混んでないのでゆっくり見れる。外に出ると白いハイビスカス。屋久杉だらけの2時間だった。
桜島とフェリー
早めにフェリー埠頭に行ったのは正解だった。乗り場は分かりにくく、屋久島行きのフェリーを確認し、ゲートをくぐって埠頭に入るが雰囲気が違うので、出ようとしたら出られない。仕方ないのでそのまま並んでいる車の後に付けるが、それで正解だった。津軽海峡フェリー(ネット予約、スマート・チェックインで入り、待機場所で待つ)とはずいぶん勝手が違う。
桜島
広い待合室に数人。受付が開くのは7時半だが、それよりも早く、別の窓口で受け付け開始するというアナウンスがあり、埠頭の大倉庫のなかの窓口で受け付け。往復4万9千円というのは安くない(カードで払わずに現金で払ったのは失敗だった)。フェリーには横から入るようになっていて、これは楽ちんと思ったら違っていて、中に入ってから2階に上がる斜路にバックで上がらされ、その途中に駐車。いやはや。
開聞岳
フェリーの中はだだっぴろく、いろんな部屋があったが、電源のある2階先頭の部屋に入り、DVDプレーヤーとパソコンをつなぐ。のんびりしていると日テレの取材という人たちが現われ、口永良部島の特集とかなんとかで質問された。その口永良部島というのが屋久島のすぐ近くにあるというのは知らなかった。もっと南、奄美大島のあたりかと思い、へんな受け答えをしてしまった。
硫黄岳?とタンカー
フェリーからはまず煙をあげる桜島、次に美しい円錐形の開聞岳、海の中に忽然と円錐形の山があるのは硫黄島(鬼界ヶ島)の硫黄岳らしい。
屋久島
そして行く手に屋久島が現われ、近づくにつれ、屋久島の山々が青空の下に次第に見えてくる。中央に見える双耳が宮之浦岳に違いない、その右のやや傾いたのが永田岳だろう。島のずっと左(東)に見える尖峰は愛子岳に違いない。フェリーは着岸するまで車に入れないようになっていて、ずっと山を見ていた。左手の愛子岳、島の中央にある宮之浦岳と永田岳は着岸する直前までずっと見えていた。
海と愛子岳
海と宮之浦岳
宮之浦港
車道から見えたモッチョム岳と割石岳
さて、上陸してすぐモッチョムに向かう。車道脇にハイビスカスがたくさん咲いている。モッチョムは遠く、周回道路(県道77)を右回りに半周近く走ってようやく行く手に見えてくる。それは崖の端に立つ尖峰で、奥に見えているのは割石岳のようだ。脇道に右折し、登っていく途中で再びモッチョムの尖峰が頭上に現われる。道は尾根続きなのだろう。
脇道に入り、再びモッチョム岳
薄いピンクのハイビスカス
千尋滝駐車場
そして延々走ってたどり着いたのは千尋滝の立派な駐車場。真新しい店に真新しいトイレがあり、石畳の遊歩道を行くと、千尋滝神社の祠の隣には「屋久島岳参り(たけめ)」や「妖怪げじべえ」の説明看板があり、モッチョムの登山口もあった。石畳の遊歩道を千尋滝から戻ってくる人たちが、モッチョムへは3時間半かかると話していたのを聞いて「おや」と思う。事前調査では1時間くらいで登れるはず・・・・・。結局、その人の方が正しくく、モッチョムは1時間で登れる山ではなかった。
「屋久島岳参り(たけめ)」の説明
(*1)・・・・どの集落でも年に一度、山へのお参りをしていました・・・・・当、はるお(春)集落では・・・・・詣でる山はモッチョム岳、雪岳?、太忠岳、花之江河、栗生岳、宮之浦岳の六山であります・・・・・・・
千尋滝神社
「げじべえの里」の説明
(*2)げじべえは屋久島の山に住む妖怪です・・・・・げじべえは森の精の妖怪で、大木や老木に住みついています・・・・・その昔・・・屋久島では炭焼きが盛んにおこなわれていました・・・・どんどん森を切っていったのです・・・・・これに怒ったのでしょうか。げじべえは山で炭焼きをする人たちに夜な夜ないたずらを仕掛けてきたのです・・・・・倒れる木がいかにも自分たちのいる炭窯に打ちかかってくるようで大変怖かったそうです・・・・・今でも多くのげじべえたちがいて・・・私たちの行動を監視しています・・・・・げじべえは決して私たちに悪意はもっていないはずです・・・・・あなたもげじべえに語りかけてみてください。何か聞こえてきませんか・・・・・
登山口表示
甘く見てウォーキング・スティックを持っていかず、ナップサックに小物類とペット・ポカリを1本入れたのみ。
林の中の道
標高600m表示
万代杉
尾根に上がって沢筋に下り、さらに登って着いたのが万代杉。大きな幹のところから見上げると、巨大な木が太い枝を何本も空いっぱいに伸ばしていた。そこからまた沢筋に下り、再び登りにかかる。このあたりで下ってきた男性に会う。
モッチョム太郎への道標
モッチョム太郎という杉への分岐があり(そちらへは行かず)、979m峰をトラバースして最高到達点970m峰に達し、そのあたりからようやく行く手にモッチョムが見えた。それは確かに車道から見たあの鋭鋒だ。
樹間の割石岳
海が見える
モッチョム岳
頂上への太い黒綱
モッチョム岳の頂上標識
そこまでの細尾根のアップダウンを進み、最後に大きく下って登り返し、太い黒綱を掴んで登って頂上に到達。こいつはすごい。岩の鋭鋒の頂上は狭く、四周は絶壁で、麓は山裾に隠れて見えないが、はるか下に見えているのは海岸に近い地表だった。家屋が小さく見え、車の音も聞こえる。その周囲に絶景が広がっていた。海岸に海、いかにも滑らかなスラブ、背後に連なる屋久島の山々。
辿ってきた尾根
スラブ岩壁と山の影
頂上南側から海岸を見下ろす
割石岳
そこで一番目立っているのは割石岳1,410m。それは左右に尾根を伸ばした大きな山だった(岩登りの山らしいが、登山道はないらしい)。
頂上にいたときはもう夕日で、970m峰に登り返すと、背後に夕日をあびたモッチョムが立っていた。絶景を見せてくれてありがとう。そこから林に下ると暗くなり、ヘッドランプ点灯。沢筋二つと万代杉のところで迷い、GPSでなんとか復帰。駐車場に着いたのはもう20時だった。
モッチョム岳頂上から割石岳
最初のロストは沢筋に下って踏み跡が分かりにくくなるところ。まっすぐ下り、戻って右に下り、どちらも違うので戻り、GPS軌跡を見て左に行ってみて、ルート発見。万代杉のところは尾根を乗越すところで、尾根から灌木の中の暗い急坂を下るのだが、暗いとそこにはいるのがためらわれた。尾根沿いには道がないのでその暗い急坂に下り、ルート発見。このときは万代杉にはまったく気づかなかった。
モッチョム岳
ロスト3は沢を渡った向こう岸。土手が急坂になっていて、踏み跡はさっぱりわからず。GPSを見ると急坂の上に続いているので、木の枝を掴んでえいやっと登っていくと、ルートがあった。登山口の表示と石畳の遊歩道に出てほっとする。のんびり歩いて真新しいトイレに寄ってから車に戻る。もちろん誰もいない。途中で見えていた明かりは駐車場ではなく、もっと下の集落のものだったようだ。
夕焼けとモッチョム岳
屋久島にはコンビニが無く、スーパーは宮之浦まで行かないとない。日帰り温泉はカーナビに一つ出ていた楠川温泉に向かうが、途中で見つけたドラッグストアで買い物。結局、そこで買ったカップ麺がこの日の夕食。楠川温泉は小さな温泉だったが、20時半すぎに入れてもらい、助かった。それにしてもモッチョムはすごい山だった。麓から見る尖峰の姿、背後に付けられたアップダウンのある道、太い黒綱を摑んで登る頂上、その尖峰の頂上からの絶景。すばらしい思い出。
(2019年11月4日、屋久杉の旅)
川上杉
淀川口から車で安房まで下る道はまさに屋久杉だらけの道だった。まず川上杉と紀元杉というのがある。川上杉というのは、林道建設のための伐採計画を変更してこの屋久杉を助けた担当者の名前を付けたものらしい。紀元杉のところには駐車場と遊歩道があったので歩いてみる。すると、観光バスがやってきて観光客とガイドさんを下ろしてゆき、ガイドさんが名調子で解説。大きな古いヤクスギにはいろんな植物が生えて、いろんな葉っぱを広げているらしい。なるほど。杉のではない葉っぱもあるわけだ。遊歩道を下り、幹にタッチしてパワーを分けてもらう。
川上杉の説明
林道新設の際・・・・・本来ならば伐採することとしていたが・・・・・計画路線を変更・・・・・このことから、担当者の名をとって・・・・川上杉と命名された
紀元杉
紀元杉
ヤクスギランド入口
次にヤクスギランドに立ち寄る。学校の生徒や普段着姿のガイジンさんなど大勢いる。有料のコースには行かず、売店に入り、屋久島の形をしたコースターを購入。想い出になるだろう。屋久島世界遺産センターというところでは口永良部島というのがすぐ近くにあるのを知り、屋久島にいるおもしろい貝(イモガイ、スイジ貝)の貝殻を見る。
ヤクスギランドの案内
屋久島世界遺産センター
イモガイとスイジガイ
屋久杉自然館
屋久杉自然館(入場料600円)には、ビャクシンの花、著名な屋久杉の説明(大王杉、ウィルソン株、仏陀杉、夫婦杉、二代大杉、縄文杉)、屋久杉の伐採の歴史、屋久島の歴史などを見学。屋久杉で作った小さなキューブを記念に購入。混んでないのでゆっくり見れる。外に出ると白いハイビスカス。屋久杉だらけの2時間だった。
ビャクシン
ウィルソン株の説明
樹高42m、推定樹齢2000年余・・・・大正時代に屋久杉を調査し・・・紹介したアメリカの植物学者・・・・にちなんで名づけられました。300年程前に伐採された切株・・・・・
仏陀杉の説明
樹高21.5m、推定樹齢1800年余・・・・・左の大きなコブを鼻、空洞を口、と顔に見立てられます・・・・・
大王杉の説明
樹高24.7m、推定樹齢3000年余・・・・・縄文杉が知られる前までは最大の屋久杉といわれて「大王」の名がついています
二代大杉の説明
樹高32m・・・・・・・・・切株あるいは折れ株を抱えて、4m余りの高さから数百年程の二代目の幹が立っています。・・・・・一代目の株は朽ちて大きな空洞になっています。
夫婦杉の説明
妻:樹高25.5m、推定樹齢1500年、夫:樹高22.9m、推定樹齢2000年・・・・・3m程離れた2本の巨木が10m程の高さでつながっています。杉は融合しやすいのですが、これほど高い位置でつながっているのは珍しいことです。夫婦が手をたずさえたような姿です。
縄文杉の説明
樹高25.3m、推定樹齢2000年代~7200年・・・・・日本で最も太いスギの木です・・・・・2005年に折れた千年の大枝「縄文杉いのちの枝」は屋久島自然館2階に展示されています
白いハイビスカス
楠川温泉の看板