駒ヶ峰、猿倉岳 花咲く湿原から大展望の周回路

青森県  駒ヶ峰1,417m、ニセ駒1,380m、猿倉岳1,354m  2002年6月9日

(駒ヶ峰)青森110山

ニセ駒:出典「山スキールート図集2」白水書房2000年、p69

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ときどきピンクのツツジが咲いていて、ハッとする。緑の中に散らばる宝石のようなピンク。

矢櫃萢着9:00頃。ヘアピンを登って行った先で突然、大きな湿原に出る。湿原の上を歩けそうだったが、勝手に入り込んだらいけない感じがして、脇の登山道を進む。

壊れた橋を渡る。傾斜のついた橋の登り降りにはフィックス・ロープがあり、それを使わないと通過は難しいくらいだった。因みに、この倒壊した橋はその後、新しい橋に付け替えられていて、ここだけは極めて歩きやすくなった。

一ノ沢の先から視界が広がり始め、北に高田大岳が見えてくる。ピンクのツツジの向こうに猿倉岳が見え、その先で地獄峠に着く。雪が融けたばかりの草原にはチングルマがたくさん咲いていて(なぜか写真を撮っていない)、とても気持ちが良いところ。地獄峠を進むと、行く手に白斑模様の駒ヶ峰が見えてきた。

駒ヶ峰への道には沢筋らしきブッシュの下をくぐる難所があった。苦労してくぐり抜けて行くと、次第に視界が広がり、背後に絶景が広がっていた。

平らな頂上をゆったりと伸ばしている乗鞍岳。十和田湖の手前には、背に牧場の見える御鼻部山。駒ヶ峰の南には広大な湿原が広がっており、その向こうに十和田三山のシルエット。

 地獄峠を進むと、行く手に白斑模様の駒ヶ峰が見えてきた
 ピンクのツツジの向こうに猿倉岳が見え、その先で地獄峠に着く。
 ときどきピンクのツツジが咲いていて、ハッとする。
 黄瀬沼への分岐を少し下ると大きな池塘がある
 猿倉岳頂上には、道の真ん中にぽつんと三角点
  7:41 猿倉温泉登山口発  9:01 矢櫃萢10:16 一ノ沢11:21 駒ヶ峰分岐12:43 駒ヶ峰・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り5時間2分13:13 駒ヶ峰発13:55 ニセ駒14:26 猿倉岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・駒ヶ峰から1時間13分15:55 猿倉温泉登山口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周回8時間14分
ニセ駒:出典「山スキールート図集2」白水書房2000年、p69
矢櫃岳:出典、山と高原地図4「十和田湖・八甲田・岩木山」2002年
矢櫃山:出典「旧青森県の山」(1993年初版)p64赤倉岳

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7:00頃発、7:40猿倉温泉着。登山道に入るとすぐに最初の分岐があり、櫛ヶ峰に登るつもりだったので矢櫃萢の方に、左に行く。その道は猿倉温泉の背後を登って行き、眼下に温泉の屋根が微かに見えている。道は次第に荒れ、道の真ん中の土砂が流失して水がたまっており、道脇もぬかるんでいて歩きにくい。長靴でバシャバシャ進む人たちを見て、あれだなと思うが、今日は夏靴でがんばるしかない。ときどきピンクのツツジが咲いていて、ハッとする。緑の中に散らばる宝石のようなピンク。

矢櫃萢着9:00頃。ヘアピンを登って行った先で突然、大きな湿原に出る。湿原の上を歩けそうだったが、勝手に入り込んだらいけない感じがして、脇の登山道を進む。一番奥に見えているのは乗鞍岳だろうか。ガイドに書いてあった壊れた橋を渡る。傾斜のついた橋の登り降りにはフィックス・ロープがあり、それを使わないと通過は難しいくらいだった。その先の矢櫃岳付近からはところどころ残雪が残っていて、迂回したり乗り越えたり。因みに、この倒壊した橋はその後、新しい橋に付け替えられていて、ここだけは極めて歩きやすくなった。矢櫃岳の東にある二つ目のヘアピンを過ぎ、西に進んで一ノ沢に着く。そこには乗鞍分岐があり、草原の半分はまだ雪に埋まっていた。一ノ沢の先から視界が広がり始め、北に高田大岳が見えてくる。ピンクのツツジの向こうに猿倉岳が見え、その先で地獄峠に着く。なんで地獄峠と呼ぶのだろう。雪が融けたばかりの草原にはチングルマがたくさん咲いていて(なぜか写真を撮っていない)、とても気持ちが良いところ。モウセンゴケを見つけたらしい親子。地獄峠を進むと、行く手に白斑模様の駒ヶ峰が見えてきた。そしてその奥に、ほとんど雪が消えかけた櫛ヶ峰。まだずいぶん遠い。地獄峠を過ぎたところに黄瀬沼への分岐表示が立っていた。分岐を少し下ると大きな池塘がある。それは黄瀬沼ではないが、なかなか立派。

更に進み、駒ヶ峰分岐に着いたのは11:40。ここまでで3h経過。櫛ヶ峰までいくつもりだったが12:00過ぎにあきらめ、駒ヶ峰分岐に戻って駒ヶ峰に向かう。櫛ヶ峰への道は、いくつもある沢筋を越えるところに残雪があってやっかいだったが、駒ヶ峰への道には沢筋らしきブッシュの下をくぐる難所があった。強烈なヤブこぎ。苦労してくぐり抜けて行くと、次第に視界が広がり、背後に絶景が広がっていた。

平らな頂上をゆったりと伸ばしている乗鞍岳。十和田湖の手前には、背に牧場の見える御鼻部山。駒ヶ峰の南には広大な湿原が広がっており、その向こうに十和田三山のシルエット。大きな雪渓が稜線近くまで伸びており、その横の道を登っていく。高度が上がり、背後には赤倉岳、黄瀬沼、十和田湖、白地山などが見えている。駒ヶ峰の稜線に出てからも残雪が左右にあり。頂上は林のなか。櫛ヶ峰は見えず。12:45駒ヶ峰山頂。頂上から帰途につき、分岐を直進し、行く手に見えているニセ駒から猿倉岳の稜線に向かう。北の樹間に北八甲田がときどき見える。

駒ヶ峰から下るとき、残雪の上に出て道が分からなくなり、薮を踏み倒しながら進む。ようやく道を見つけて振り返ると、登山道は残雪の南側に見えていた。その先、残雪に苦戦しながら進んでいると、猿倉側から来た老夫婦に会う。引き返すか進むか迷っていた。ニセ駒らしきピークの付近からは駒ヶ峰の背後に櫛ヶ峰を見る。行く手には猿倉岳が近づき、南には赤倉岳と乗鞍岳。猿倉岳頂上には、道の真ん中にぽつんと三角点があったが、視界はなし。木の間から矢櫃山に対峙する赤倉岳を見た頃、急に雲が広がり、雨が降り出す。残雪が残り、歩きにくい下りにだいぶ時間がかかった記憶あり。ようやく沢まで下り、雨の猿倉温泉に着く。

最初の分岐標識

7:00頃発、7:40猿倉温泉着。登山道に入るとすぐに最初の分岐があり、櫛ヶ峰に登るつもりだったので矢櫃萢の方に、左に行く。その道は猿倉温泉の背後を登って行き、眼下に温泉の屋根が微かに見えている。道は次第に荒れ、道の真ん中の土砂が流失して水がたまっており、道脇もぬかるんでいて歩きにくい。長靴でバシャバシャ進む人たちを見て、あれだなと思うが、今日は夏靴でがんばるしかない。ときどきピンクのツツジが咲いていて、ハッとする。緑の中に散らばる宝石のようなピンク。

ミツバツツジ

ミツバツツジ

猿倉岳

矢櫃萢着9:00頃。ヘアピンを登って行った先で突然、大きな湿原に出る。湿原の上を歩けそうだったが、勝手に入り込んだらいけない感じがして、脇の登山道を進む。一番奥に見えているのは乗鞍岳だろうか。

矢櫃萢と赤倉岳、矢櫃岳、乗鞍岳

倒壊した橋

ガイドに書いてあった壊れた橋を渡る。傾斜のついた橋の登り降りにはフィックス・ロープがあり、それを使わないと通過は難しいくらいだった。その先の矢櫃岳付近からはところどころ残雪が残っていて、迂回したり乗り越えたり。

新しい橋(2017年6月18日)

因みに、この倒壊した橋はその後、新しい橋に付け替えられていて、ここだけは極めて歩きやすくなった。

矢櫃沢

一ノ沢の標識

矢櫃岳の東にある二つ目のヘアピンを過ぎ、西に進んで一ノ沢に着く。そこには乗鞍分岐があり、草原の半分はまだ雪に埋まっていた。

一ノ沢の残雪と草原

高田大岳

一ノ沢の先から視界が広がり始め、北に高田大岳が見えてくる。

八幡岳?

猿倉岳

ピンクのツツジの向こうに猿倉岳が見え、その先で地獄峠に着く。なんで地獄峠と呼ぶのだろう。雪が融けたばかりの草原にはチングルマがたくさん咲いていて(なぜか写真を撮っていない)、とても気持ちが良いところ。モウセンゴケを見つけたらしい親子。

ミツバツツジ

地獄峠手前から北の景観: 猿倉岳、高田大岳、雛岳

 地獄峠から北の景観: 駒ヶ峰、ニセ駒、猿倉岳

駒ヶ峰

地獄峠を進むと、行く手に白斑模様の駒ヶ峰が見えてきた。そしてその奥に、ほとんど雪が消えかけた櫛ヶ峰。まだずいぶん遠い。

櫛ヶ峰

黄瀬沼分岐標識

地獄峠を過ぎたところに黄瀬沼への分岐表示が立っていた。分岐を少し下ると大きな池塘がある。それは黄瀬沼ではないが、なかなか立派。

黄瀬沼分岐にある池塘

駒ヶ峰分岐標識

更に進み、駒ヶ峰分岐に着いたのは11:40。ここまでで3h経過。櫛ヶ峰までいくつもりだったが12:00過ぎにあきらめ、駒ヶ峰分岐に戻って駒ヶ峰に向かう。櫛ヶ峰への道は、いくつもある沢筋を越えるところに残雪があってやっかいだったが、駒ヶ岳への道には沢筋らしきブッシュの下をくぐる難所があった。強烈なヤブこぎ。苦労してくぐり抜けて行くと、次第に視界が広がり、背後に絶景が広がっていた。

乗鞍岳

平らな頂上をゆったりと伸ばしている乗鞍岳。

御鼻部山

十和田湖の手前には、背に牧場の見える御鼻部山。

湿原と十和田三山

駒ヶ峰の南には広大な湿原が広がっており、その向こうに十和田三山のシルエット。

十和田三山: 戸来岳(大駒ヶ岳、三ツ岳)、十和田山、十和利山

駒ヶ峰の雪渓

黄瀬沼

大きな雪渓が稜線近くまで伸びており、その横の道を登っていく。高度が上がり、背後には赤倉岳、黄瀬沼、十和田湖、白地山などが見えている。

 駒ヶ峰頂上付近から南の景観: 赤倉岳、乗鞍岳、戸来岳、十和田山、十和利山、黄瀬沼、御鼻部山、十和田湖、白地山

稜線の分岐表示

駒ヶ峰の稜線に出てからも残雪が左右にあり。頂上は林のなか。櫛ヶ峰は見えず。12:45駒ヶ峰山頂。

駒ヶ峰頂上標識

樹間に見える大湿原

頂上から帰途につき、分岐を直進し、行く手に見えているニセ駒から猿倉岳の稜線に向かう。北の樹間に北八甲田がときどき見える。

駒ヶ峰頂上から南の景観: 赤倉岳、乗鞍岳、戸来岳(大駒ヶ岳、三ツ岳)、十和田山、十和利山、黄瀬沼

駒ヶ峰頂上から東の景観: ニセ駒、猿倉岳、矢櫃山、矢櫃岳、赤倉岳、乗鞍岳

駒ヶ峰頂上付近から北の景観: 田茂萢岳(ロープウェイ頂上駅、北峰、南峰)、大岳、小岳、高田大岳、八幡岳

駒ヶ峰

駒ヶ峰から下るとき、残雪の上に出て道が分からなくなり、薮を踏み倒しながら進む。ようやく道を見つけて振り返ると、登山道は残雪の南側に見えていた。その先、残雪に苦戦しながら進んでいると、猿倉側から来た老夫婦に会う。引き返すか進むか迷っていた。

駒ヶ峰

駒ヶ峰と櫛ヶ峰

 ニセ駒付近から東のけ景観: 猿倉岳、赤倉岳、乗鞍岳

猿倉岳の三角点

ニセ駒らしきピークの付近からは駒ヶ峰の背後に櫛ヶ峰を見る。行く手には猿倉岳が近づき、南には赤倉岳と乗鞍岳。猿倉岳頂上には、道の真ん中にぽつんと三角点があったが、視界はなし。木の間から矢櫃山に対峙する赤倉岳を見た頃、急に雲が広がり、雨が降り出す。残雪が残り、歩きにくい下りにだいぶ時間がかかった記憶あり。

猿倉温泉の道標

ようやく沢まで下り、雨の猿倉温泉に着く。