岡山県 荒戸山762m、天神山778m 2019年11月24日
(荒戸山、天神山)中国百名山
460
今にも降りそうな雨
霞む朝日が紅葉を染め
落ち葉の道を早足で登ると
眼下に広がるモノクロの世界
🐕☘🌪🐕☘🌪🐕☘🌪
(荒戸山)
荒戸山への道を行くと、紅葉に朝日が当たって輝く。荒戸山というのはトロイデ形の山で、集落から見上げたその姿は異様というか実にユニークだった。まるで土でこねて作った台形の山。それが民家の背後の林の上ににょっきり立っている。
「荒戸山」の道標に従って進み、古い神社に出る。重要文化財に指定された荒戸神社本殿(*1)が最奥に控えていて、その手前にある正面の建物にお参り。ここには巨木の広葉樹がたくさんあるという。
トロイデのてっぺんの、台形の平らなところに出て楽になり、荒戸山の頂上に到達。二等三角点に頂上標識。中国山地の山々の間に雲海がただよう山水画の風景が広がっていた。ここはまだ紅葉のまっさかり。
(天神山)
荒戸山から南東に30分ほど走ると高梁市で一番高い天神山がある。プラン通りに西登山口から歩く。この日の天気予報は晴後雨。今にも降り出しそうな空模様なので、スティックをもっていく。一丁=約110mごとに石標がついていたが、古い石標もあり、古い6丁目石標と新しい10丁目石標が並んで立っていた。
天神山の頂上には思いがけず大きな一等三角点があった。「成羽天神山」という頂上標識が二つ。
丁目石標は天神山ではなく、天満神社の方に続いていて、16丁目が天満神社だった。本殿にお参りし、更に南に展望台に向かう。それは崖の上にある岩場で、最高点には「鈴振崖」という標識がついており、方位盤もあった。天気が良ければ絶景だろう。方位盤にある大山などを心に思い描いてみる。鈴振崖の西には天神山が紅葉の姿で美しく見えていた。
紅葉を見ながら戻り、駐車場に戻ると白いヨメナと赤いアカツメクサ。
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(荒戸山)
早朝の神郷PAは霧、東城インターを降りると霧が晴れてきて、やや霞んだ朝焼け。荒戸山への道を行くと、紅葉に朝日が当たって輝く。荒戸山というのはトロイデ形の山で、集落から見上げたその姿は異様というか実にユニークだった。まるで土でこねて作った台形の山。それが民家の背後の林の上ににょっきり立っている。だが、その裾野の登りは楽ではなかった。ここにも台風19号(もしくは別の台風?)の荒らした跡があるようだった。丹沢では谷筋が白く、まるでスラブのように見えていたが、里山でも林の中や笹の切分の雰囲気の良い道が見る影もなく荒れ果てている。話がどんどんそれてしまうが、荒戸山登山口への車道は、地図やカーナビにない道があり、「荒戸山」の道標に従って進み、古い神社に出る。重要文化財に指定された荒戸神社本殿(*1)が最奥に控えていて、その手前にある正面の建物にお参り。登山道は神社の左手にある。荒戸山の案内がいくつか(*2)あり、ここには巨木の広葉樹がたくさんあるという。
(*1)荒戸神社本殿の案内: 室町時代の建築様式を伝える貴重な建造物で、祭神は大錦積命、天照大神、他に16神がある。創建は正中元年(1324年)荒戸山山頂に建立されたが、嘉吉2年火災により焼失したため、文安元年(1444年)現在地に再建された。本殿の特徴として、入母屋造桧皮葺で、向拝を持たない屋根は全国的にも少ない古い形態で、基壇を作らず石敷とした床下の工法は古式のものである。
(*2)荒戸山の案内: 形状は鍋を伏せたように円錐状で、通称、備中の鍋山、また、阿哲富士として賛美されている。阿哲郡誌には春の若葉、秋の紅葉、冬の雪の大景を表している。コナラ、クマノミズキ、イヌシデなど巨木の広葉樹が多くある。約200万円前に噴出してできたと考えられ、玄武岩で成り立っており、釣鐘のような形をしていることから、学問的にはトロイデと呼ばれている。柱状節理があちこちに露出している。
たいしたことはなかろうとスティックなしで歩いたが、林の道は途中で左右に分かれ、ものすごく急な、あのトロイデの傾斜を巻いて登る道になる。傾斜には溶岩らしきでこぼこの岩肌が覗いていて、「西乃瀧」「黒滝」などと呼ばれているらしい。往路は左に進むが、そっちの方が急だった。二吸二吐で進むが、しんどい。スティックをもってくるんだったと反省。ようやくトロイデのてっぺんの、台形の平らなところに出て楽になり、荒戸山の頂上に到達。二等三角点に頂上標識。復路は右回りのコースに下ると、ハリギリ(*3)やイヌシデ(*4)の巨木が案内つきで立っており、途中に螺旋階段の展望台があった。一応、そのてっぺんに登ってみる。遠景はもちろん曇っていて見えないが、中国山地の山々の間に雲海がただよう山水画の風景が広がっていた。ここはまだ紅葉のまっさかり。
(*3)ハリギリの案内: ウコギ科、ヤツデに似た葉と枝のトゲが特徴で樹形が美しく景観樹とすることが多い。大木となり材の利用価値も高い。
(*4)イヌシデの案内: カバノキ科、シデの仲間は幹が左向きによじれているのが特徴で、15mを越すほどに大きくなり自然公園などに植えられる。
(天神山)
荒戸山から南東に30分ほど走ると高梁市で一番高い天神山がある。頂上に近いところまで車道がある感じだが、準備してきたのは西登山口からの2㎞弱のコース。その手前に「天神山」の道標のある車道が分岐していたが、途中が通行止めと出ていたので、プラン通りに西登山口から歩く。荒戸山では雨は降らなかったが、この日の天気予報は晴後雨。今にも降り出しそうな空模様なので、スティックをもっていく。登山口は笹やらで草ぼうぼう。こいつは苦戦しそうだと思ったが、少し進むと歩きやすいよい道になる。一丁=約110mごとに石標がついていたが、古い石標もあり、古い6丁目石標と新しい10丁目石標が並んで立っていた。11丁目の先が稜線分岐で、左が天神山頂上、右が神社。天神山の頂上には思いがけず大きな一等三角点があった。「成羽天神山」という頂上標識が二つ。
神社は遠いと思っていたので行くつもりはなかったが、稜線分岐には展望台と出ていたので行ってみる。だが、すぐ先のピークには何もなく、少し下って東登山口の車道に出る。その車道に来ていれば、もっと楽に登れたわけだが、神社と展望台はそこから南にあるらしい。天神山の案内(*5)などもある。ここまで来てしまったので、南に向かうと、まず天満神社に着く。荒戸山の神社よりも少し新しそうで、整然としていた。因みに丁目石標は天神山ではなく、天満神社の方に続いていて、16丁目が天満神社だった。本殿にお参りし、更に南に展望台に向かう。それは崖の上にある岩場で、最高点には「鈴振崖」という標識がついており、方位盤もあった。天気が良ければ絶景だろう。方位盤にある大山などを心に思い描いてみる。紅葉を見ながら戻り、駐車場に戻ると白いヨメナと赤いアカツメクサ。
(*5)天神山の案内: 天神山は標高777mで高梁市内最高峰です。一帯は基盤の古生層が長年にわたって浸食されて多くの奇峰を形成し、雄大な景観をなしている。その中の一つに鈴振崖と呼ばれる屹立した巨石がある。ここで小石を上から投げると、石は岩と岩との間を音を立てて落ち、あたかも鈴を振っているような音がするのでこの名がついたといわれている。なお、山頂部に近い急傾斜にはビャクシン、ゲンカイツツジやゴヨウマツなどの珍しい植物が生育しています。
新見の夜明け
早朝の神郷PAは霧、東城インターを降りると霧が晴れてきて、やや霞んだ朝焼け。荒戸山への道を行くと、紅葉に朝日が当たって輝く。
大戸山
荒戸山というのはトロイデ形の山で、集落から見上げたその姿は異様というか実にユニークだった。まるで土でこねて作った台形の山。それが民家の背後の林の上ににょっきり立っている。
大戸山
だが、その裾野の登りは楽ではなかった。ここにも台風19号(もしくは別の台風?)の荒らした跡があるようだった。丹沢では谷筋が白く、まるでスラブのように見えていたが、里山でも林の中や笹の切分の雰囲気の良い道が見る影もなく荒れ果てている。
車道の道標
朝日に映える紅葉
荒戸神社
話がどんどんそれてしまうが、荒戸山登山口への車道は、地図やカーナビにない道があり、「荒戸山」の道標に従って進み、古い神社に出る。重要文化財に指定された荒戸神社本殿(*1)が最奥に控えていて、その手前にある正面の建物にお参り。登山道は神社の左手にある。荒戸山の案内がいくつか(*2)あり、ここには巨木の広葉樹がたくさんあるという。
荒戸神社・本殿
荒戸神社本殿の案内
(*1)荒戸神社本殿の案内: 室町時代の建築様式を伝える貴重な建造物で、祭神は大錦積命、天照大神、他に16神がある。創建は正中元年(1324年)荒戸山山頂に建立されたが、嘉吉2年火災により焼失したため、文安元年(1444年)現在地に再建された。本殿の特徴として、入母屋造桧皮葺で、向拝を持たない屋根は全国的にも少ない古い形態で、基壇を作らず石敷とした床下の工法は古式のものである。
鬼瓦
荒戸山の案内
(*2)荒戸山の案内: 形状は鍋を伏せたように円錐状で、通称、備中の鍋山、また、阿哲富士として賛美されている。阿哲郡誌には春の若葉、秋の紅葉、冬の雪の大景を表している。コナラ、クマノミズキ、イヌシデなど巨木の広葉樹が多くある。約200万円前に噴出してできたと考えられ、玄武岩で成り立っており、釣鐘のような形をしていることから、学問的にはトロイデと呼ばれている。柱状節理があちこちに露出している。
荒戸山案内図
たいしたことはなかろうとスティックなしで歩いたが、林の道は途中で左右に分かれ、ものすごく急な、あのトロイデの傾斜を巻いて登る道になる。
西乃瀧の標識
傾斜には溶岩らしきでこぼこの岩肌が覗いていて、「西乃瀧」「黒滝」などと呼ばれているらしい。往路は左に進むが、そっちの方が急だった。二吸二吐で進むが、しんどい。スティックをもってくるんだったと反省。
西乃瀧
黒滝
荒戸山の頂上
ようやくトロイデのてっぺんの、台形の平らなところに出て楽になり、荒戸山の頂上に到達。二等三角点に頂上標識。
二等三角点
荒戸山の頂上標識
ハリギリの案内
(*3)ハリギリの案内: ウコギ科、ヤツデに似た葉と枝のトゲが特徴で樹形が美しく景観樹とすることが多い。大木となり材の利用価値も高い。
ハリギリ
復路は右回りのコースに下ると、ハリギリ(*3)やイヌシデ(*4)の巨木が案内つきで立っており、途中に螺旋階段の展望台があった。一応、そのてっぺんに登ってみる。
イヌシデの案内
(*4)イヌシデの案内: カバノキ科、シデの仲間は幹が左向きによじれているのが特徴で、15mを越すほどに大きくなり自然公園などに植えられる。
展望台
山と雲の景観(展望台より)
遠景はもちろん曇っていて見えないが、中国山地の山々の間に雲海がただよう山水画の風景が広がっていた。ここはまだ紅葉のまっさかり。
通行止めの標識
荒戸山から南東に30分ほど走ると高梁市で一番高い天神山がある。頂上に近いところまで車道がある感じだが、準備してきたのは西登山口からの2㎞弱のコース。その手前に「天神山」の道標のある車道が分岐していたが、途中が通行止めと出ていたので、プラン通りに西登山口から歩く。
天神山・西登山口の表示
荒戸山では雨は降らなかったが、この日の天気予報は晴後雨。今にも降り出しそうな空模様なので、スティックをもっていく。登山口は笹やらで草ぼうぼう。こいつは苦戦しそうだと思ったが、少し進むと歩きやすいよい道になる。一丁=約110mごとに石標がついていたが、古い石標もあり、古い6丁目石標と新しい10丁目石標が並んで立っていた。11丁目の先が稜線分岐で、左が天神山頂上、右が神社。
「1丁目(1丁は約110m)」の表示
林の中の落葉の道
古い六丁目石標と新しい十丁目石標
稜線分岐の標識
天神山の頂上
天神山の頂上には思いがけず大きな一等三角点があった。「成羽天神山」という頂上標識が二つ。
一等三角点
天神山の頂上標識、「成羽天神山」
紅葉の東登山口
神社は遠いと思っていたので行くつもりはなかったが、稜線分岐には展望台と出ていたので行ってみる。だが、すぐ先のピークには何もなく、少し下って東登山口の車道に出る。その車道に来ていれば、もっと楽に登れたわけだが、神社と展望台はそこから南にあるらしい。天神山の案内(*5)などもある。
天神山の案内
(*5)天神山の案内: 天神山は標高777mで高梁市内最高峰です。一帯は基盤の古生層が長年にわたって浸食されて多くの奇峰を形成し、雄大な景観をなしている。その中の一つに鈴振崖と呼ばれる屹立した巨石がある。ここで小石を上から投げると、石は岩と岩との間を音を立てて落ち、あたかも鈴を振っているような音がするのでこの名がついたといわれている。なお、山頂部に近い急傾斜にはビャクシン、ゲンカイツツジやゴヨウマツなどの珍しい植物が生育しています。
中国自然歩道案内図
天神山野鳥の森案内図
天満神社
ここまで来てしまったので、南に向かうと、まず天満神社に着く。荒戸山の神社よりも少し新しそうで、整然としていた。因みに丁目石標は天神山ではなく、天満神社の方に続いていて、16丁目が天満神社だった。本殿にお参りし、更に南に展望台に向かう。
十六丁、天満神社の石標
鈴振崖への道
それは崖の上にある岩場で、最高点には「鈴振崖」という標識がついており、方位盤もあった。天気が良ければ絶景だろう。方位盤にある大山などを心に思い描いてみる。紅葉を見ながら戻り、駐車場に戻ると白いヨメナと赤いアカツメクサ。
鈴振り崖
鈴振崖
鈴振崖の標識
もう一つの鈴振崖の標識「わぁ!眺め最高だなあ」
紅葉の天神山
紅葉(ウルシ?ヌルデ?)
ヨメナ
アカツメクサ