国見岳、大森山 南秋田の田園風景

秋田県  国見岳587m、大森山704m  2019年9月21日

旧秋田県の山・脚注

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今にもふりだしそうな空

でも、ときどき青い空が見えてきて

その中に小さな秋が隠れているみたい

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たどり着いた国見岳頂上広場は、頂上西が大きく開けていて正面に鳥海山が見えていた。そこはたぶんハングライダーかパラグライダーの発進所なのだろう。眼下には黄色い田園風景が広がり、その上に緑の山々が並び、それらの背後には鳥海山。なかなかの光景。しばらく見とれる。

ところで三角点はどこだ?どうやら三角点は頂上の東半分の植林ヤブの中にあるようだ。植林の中はやや薄ヤブで、そこでGPSを使って三角点を探し出す。

カモシカを見る。ちょっとびっこを引いていて、私に気づいていないかのようにゆっくり林道を下っていったが、途中で左の急な壁を登って行った。ずいぶん急な壁だったが、そんなところでもなんとか登れてしまうようだ。

(大森山)

植林の中の九十九折を延々登る。紫色の焦点の合わない花はタツナミソウだろうか。やがて林の中に入り、鳥居のある山神社に至る。

登山道から西の視界が広がり、今度は東鳥海山が正面にあり、鳥海山は東鳥海山の上にわずかに見えていた。

木からザワザワとクマが降りてきて、ガサガサと姿を消す。ブナの幹に前足のツメを立て、かなり高いところからガリガリ・するすると滑り降りてしまう。瞬時のことで、カメラを構える余裕はなかった。ちゃんと反対方向に逃げてくれてよかった。

西のバイパスを北上すると、ちょうどうまい具合に大森山と国見岳を見ることができた。黄色く実った田園の背後に静かにたたずむ緑の里山。国見岳は南側が少しくびれたアシンメトリな姿。大森山は左右に尾根を伸ばした形の良い三角形。

 黄色く実った田園の背後に静かにたたずむ緑の里山。国見岳は南側が少しくびれたアシンメトリな姿
 大森山は左右に尾根を伸ばした形の良い三角形。
 カモシカ
 山神社
 三吉神社の祠
 ツユクサ
 ゲンノショウコ
 タツナミソウ?
(国見岳)  8:19 ゲート前発(標高220m)  8:31 二つ目のゲート  9:07 分岐  9:27 国見岳・頂上広場  9:36 国見岳・三角点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り1時間17分  9:42 国見岳・頂上広場発  9:57 分岐10:20 二つ目のゲート10:30 ゲート前・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復2時間11分
往復5.8㎞、標高差389m
(大森山)11:01 車道脇P発(標高150m)11:12 大森山登山口(標識なし)11:38 山神社12:46 大森山・三角点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り1時間45分12:50 大森山・頂上南の展望所13:03 大森山・頂上発13:40 山神社13:55 三吉神社の祠14:01 大森山登山口(標識なし)14:15 車道脇P・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復3時間14分
往復8.4㎞、標高差571m

KKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKK

(国見岳)

国見岳の地図には西正面から頂上に向かう破線が書いてあり、カーナビはその起点に設定していたが、ネット情報のルートはもっと南側から東に回って頂上に至る道。GPSでそのルートを確認し、林道に入ってゲート前のスペースに駐車。まわりにはツユクサやキンミズヒキ。国見岳へは頂上まで林道が続いていたが、GPSマップの林道は頂上の東側300mくらいまで。たぶんマップにない道があるのだろう。この日はスティックなしで歩く。国見岳はヤブがあるかもしれないので、ヘルメットをかぶってゆく。最初は舗装路。道端に赤いミズヒキや白い小さなゲンノショウコ。二つ目のゲートがあり、そこからは工事関係者以外侵入禁止とある。工事していない間に道を歩くだけなら構わないだろう。その先から狭い未舗装路となり、ツリフネやミゾソバやキツリフネ。分岐があり、頂上に近い左に入るが、それはGPSルートから外れ、GPSルートとほぼ平行して北に進み、どこかでまた合流するのかと思ったら、最後まで合流しなかった。やがてその道は左に曲がり、頂上に向かう。アカツメクサにニガナ。たどり着いた国見岳頂上広場は、頂上西が大きく開けていて正面に鳥海山が見えていた。そこはたぶんハングライダーかパラグライダーの発進所なのだろう。眼下には黄色い田園風景が広がり、その上に緑の山々が並び、それらの背後には鳥海山。なかなかの光景。しばらく見とれる。

ところで三角点はどこだ?発進所の草むらを探すが見当たらない。GPSを見ると、どうやら三角点は頂上の東半分の植林ヤブの中にあるようだ。発進所広場と植林の間にはヤブが立ちふさがり、ミゾもあったが、腕カバーとガーデン手袋をはめ、やや南側からもぐりこむ。植林の中はやや薄ヤブで、そこでGPSを使って三角点を探し出す。三等三角点の近くの太い杉の幹にテープの頂上標識が巻いてあった。三角点の周囲の草を引っこ抜き、笹の葉で掃除しておく。頂上からの帰り道、日が照って気温が上がったためか、マムシがひなたぼっこしていた。遠巻きに通過。分岐を通過した先で、今度はカモシカを見る。ちょっとびっこを引いていて、私に気づいていないかのようにゆっくり林道を下っていったが、途中で左の急な壁を登って行った。ずいぶん急な壁だったが、そんなところでもなんとか登れてしまうようだ。

(大森山)

大森山へは駐車スペースがなく、集落の外の車道スペースに停めて歩く。車で登山口まで入れるのだが、そこは人家の真ん前で駐車できる雰囲気ではない。その少し手前に古い神社があるが、表札がなく、どうやら廃棄されているらしい。そのもっと手前の住宅が新しい神社なのかもしれない(紫のミヤコワスレが咲いていた)が、いずれにせよ駐車スペースはない。R398も道幅は狭くて駐車は不可。西の田んぼの中を走る車道に左折し、田んぼの中の広い車道の道脇に駐車。稲刈りの時期だが、そこなら迷惑にはなるまい。そこからはちょうど正面に大森山がよく見えた。大きな建物は稲庭うどんの工場らしい。R398沿いの家の軒には真っ赤なシキザキベゴニア。さっきの表札のない神社の前を通り、登山道に踏み込む。といっても登山口表示はなく、GPSが頼り。やや荒れかけた道の分岐を尾根に上がる道に入り、植林の中の九十九折を延々登る。紫色の焦点の合わない花はタツナミソウだろうか。少し南西の風景が見えていたが、やがて林の中に入り、鳥居のある山神社に至る。その先の登山道から西の視界が広がり、今度は東鳥海山が正面にあり、鳥海山は東鳥海山の上にわずかに見えていた。手前の尾根に朝月山があるはず。雄長子内岳と雌長子内岳は北に小さく見えていた。更に登ると、木からザワザワとクマが降りてきて、ガサガサと姿を消す。以前見たときと同じく、ブナの幹に前足のツメを立て、かなり高いところからガリガリ・するすると滑り降りてしまう。瞬時のことで、カメラを構える余裕はなかった。ちゃんと反対方向に逃げてくれてよかった。以前はクマを見ると怖くなって先に進むのがためらわれたが、何度も遭遇してきたせいか、今回は全くためらわずに前進。なにせクマ本人はもういない。帰りに少し気を付ける程度だろう。道が平坦になり、広場に着く。そこには昔、神社が置かれていたのだろうか。

少し下りになり、登り返した先に分岐があり、左に入ると最奥が頂上で、ぽつんと三角点。まわりに大きな木がないせいか、頂上標識は見当たらない。三角点の上の鳥のフンを笹の葉で掃除しておく。分岐に戻り、右に進むと南が見える展望台になっていて、正面は丸森山、右奥の鋭鋒が烏帽子山、そして左奥に見えていた三つのピークは高松岳だろうか。スティックをもってないとちょっと不安なので、クマに備え、ガーデン手袋をはめ、短い木の枝を左手に持って下る。国見岳に比べて大森山には花が少なかった。林道のように水辺に近く、日当たりのよい所の方が、暗い林の中よりも花には居心地がいいのだろう。ゲンノショウコやミゾソバは登山口近くで発見。つづら折りから下った先で道を間違え、往路より一つ南側の道を西に下ると三吉神社の祠があり、その先はどこかの人家のようだったので、引き返す。車に戻ってから、狭くて工事中のR398に入らず、西のバイパスを北上すると、ちょうどうまい具合に大森山と国見岳を見ることができた。黄色く実った田園の背後に静かにたたずむ緑の里山。国見岳は南側が少しくびれたアシンメトリな姿。大森山は左右に尾根を伸ばした形の良い三角形。久しぶりに湯沢温泉に入る。この日は空いていて、シャンプーもシャワーもあり、ゆっくりできた。

(国見岳)

一つ目のゲート


キンミズヒキ

ツユクサ

ヨメナ

ヒメジオン

ミズヒキ

ゲンノショウコ

マツヨイグサ

二つ目のゲート

ツリフネ

トウキ

イトトンボ

キツリフネ

ミゾソバ

オオハンゴンソウ

アカツメクサ

アキノキリンソウ

ニガナ

開けている頂上西側

国見岳頂上広場から西の景観: 東鳥海山、鳥海山、雄長子内岳、三本鑓山、雌長子内岳

鳥海山

黄色い花(ミヤコグサ)

三角点のある頂上東側


ヤブの中の三角点

幹テープの頂上標識

カモシカ

(大森山)

ミヤコワスレ


表札のない神社

植林の中の道

ヒメジオン

ミゾソバ

ゲンノショウコ

ツユクサ

タツナミソウ?

ホツツジ

山神社

眼下の田園風景

大森山中腹から西の景観: 東鳥海山、鳥海山、朝月山、雄長子内岳、雌長子内岳

東鳥海山と鳥海山

山の中の広場

ツルリンドウ

三角点


頂上展望所から南の景観: 高松岳?丸森山?烏帽子山?

三吉神社の祠

シキザキベゴニア

大森山

大森山

国見岳

西のバイパスを北上すると、ちょうどうまい具合に大森山と国見岳を見ることができた。黄色く実った田園の背後に静かにたたずむ緑の里山。国見岳は南側が少しくびれたアシンメトリな姿。大森山は左右に尾根を伸ばした形の良い三角形。

ゆざわ温泉