長野県 1,562m 2020年10月3日
山と高原地図18
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一夜山は今年の夏に登ろうとしたが林道が閉鎖されていて登れなかった山だが、数日前にチェックすると、今は林道は通れるらしい。
林道は走りにくいところもあるが、補修されてずいぶん走りやすいところもあった。一瞬、行く手に見えた緑の山が一夜山だろうか(山頂右のナギが登山道から見上げたのと似ている)。やがて林道分岐のところの駐車場に着く。
前日の鹿島槍と違って花がまだ咲いていて、道脇にはヨメナやヒメジオン、アカツメクサにゲンノショウコ。
右上に険しい山の絶壁が現われる。どうやらこれが一夜山のようだ。
たどり着いた一夜山の頂上は広く、祠に頂上標識、三角点に方位盤があった。赤い花が2種類咲いていて、赤茶色の葉はシオガマギク、大きな茎に赤い花がたくさんついている優雅なのはヤナギランらしい。殺風景な頂上を華やかにしている。
北アルプスは南の蓮華岳から、前日に登った爺ヶ岳と鹿島槍(一峰に見えている)、そして五竜、唐松、白馬鑓、杓子、白馬が並び、更に小蓮華山から白馬乗鞍までが見えていた。壮観!
下りの尾根道から西岳連峰をその末端から見ることができた(2か月前に鎖場を登って第一峰、西岳、本院岳に登っていた。強烈な印象の山旅だった)。思い出いっぱいの景観。
鬼無理の温泉(カーナビでは奥裾花温泉)に寄っていく。湯は熱く、温まる。温泉の駐車場の隣に茅葺小屋。小さいが整った姿。
下りの尾根道から西岳連峰をその末端から見ることができた(2か月前に鎖場を登って第一峰、西岳、本院岳に登っていた。強烈な印象の山旅だった)。思い出いっぱいの景観。
北アルプスは南の蓮華岳から、前日に登った爺ヶ岳と鹿島槍(一峰に見えている)、そして五竜、唐松、白馬鑓、杓子、白馬が並び、更に小蓮華山から白馬乗鞍までが見えていた。壮観!
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鹿島槍に登った翌日は当然、休むつもりだった。だが、天気予報を確認し、二日後の月曜から静岡で登ることにしたので一日余裕ができた。それに、鹿島槍に日帰りで登った翌日なのに体調はよかった。そこで、この日(土曜)は午前中は晴(一時雨)の予報だったので、一夜山に登ることにする。一夜山は今年の夏に登ろうとしたが林道が閉鎖されていて登れなかった山だが、数日前にチェックすると、今は林道は通れるらしい。カーナビに従って一夜山に向かうと、夏にも通った道を登っていき、途中で西岳や虫倉山が見え、西には北アルプスが並んでいた。
林道は走りにくいところもあるが、補修されてずいぶん走りやすいところもあった。コンクリで固められた高い斜面の下に人がいた。女性が二人。キノコ採りかな?工事中の砂防ダム?の九十九折りを登る。林道の途中にあった「原山博翁之碑」(*1)というのは、戦後の西越開拓の先駆者らしい。一瞬、行く手に見えた緑の山が一夜山だろうか(山頂右のナギが登山道から見上げたのと似ている)。やがて林道分岐のところの駐車場に着く。左が一夜山、右は西岳の近くに続いているらしいが通行止め。意外なことに駐車している車が一台、更に、準備している間にもう一台がやってきて、先に登っていった。昔のガイドには頂上の近くまで車で登れると記載があったが、その昔の車道を登っていく。それは広い車道のままで続いていて、ブルドーザーか何かで補修されているようだった。前日の鹿島槍と違って花がまだ咲いていて、道脇にはヨメナやヒメジオン、アカツメクサにゲンノショウコ。数百メートル進んだところにゲートがあり、その手前の広いスペースに一台が駐車していた。なるほど、確かにここまで車で来ることはできる。
(*1)「原山博翁之碑」:昭和二十九年終戦後の食糧増産を期に・・・・西越開拓地として開放し以来先駆者として率先 部落入植者の指導に当たった・・・・(西越(にしごし)開拓地)(aikis.or)
左に見えている山が一夜山かなと思っていたら、いつの間にかその山を過ぎ、今度は右上に険しい山の絶壁が現われる。どうやらこれが一夜山のようだ。GPSで見ると頂上まで直線で数百メートルだが、もっとたいへんそうだ。だが体調はよく、ダブルスティックでどんどん登る。九十九折りが始まり、やがて昔の駐車場らしきところに着き、そこからはやや荒れた道だが相変わらず広い道のまま。北の谷向こうに見えているのは東山のようだ(この山には、この年の春に頂上右に見えている鋭鋒まで登ったが、頂上まで行けなかった)。夫婦連れがガレの道を慎重に降りてきたが、私はずんずん登っていく。ガレが終わって傾斜も緩くなり、たどり着いた一夜山の頂上は広く、祠に頂上標識、三角点に方位盤があった。赤い花が2種類咲いていて、赤茶色の葉はシオガマギク、大きな茎に赤い花がたくさんついている優雅なのはヤナギランらしい。殺風景な頂上を華やかにしている。頂上の西奥で夫婦連れが食事中。祠にお参りし、周囲を見渡す。北アルプスは南の蓮華岳から、前日に登った爺ヶ岳と鹿島槍(一峰に見えている)、そして五竜、唐松、白馬鑓、杓子、白馬が並び、更に小蓮華山から白馬乗鞍までが見えていた。壮観!北には東山。方位盤でその他の山々を同定してみる。東山の右に見えるはずの西岳は、頂上では樹木が遮っていて見えなかったが、下りの尾根道から西岳連峰をその末端から見ることができた(2か月前に鎖場を登って第一峰、西岳、本院岳に登っていた。強烈な印象の山旅だった)。思い出いっぱいの景観。
団体さんがやってきたところで帰路につく。帰りも駆け足。歩きやすい緩斜面なので自然に駆け足になる。立ち止まってウメバチソウを見る。ゲートのところの車はいなくなっていたので、登りの途中で会った夫婦連れだったのだろう。手前の駐車場の車は4台に増えていた。車で林道を下り、鬼無理の温泉(カーナビでは奥裾花温泉)に寄っていく。500円。広い駐車場の割には風呂は大きくなく、露天も無かったが湯は熱く、温まる。「きゃら蕗」という漬物を買う。温泉の駐車場の隣に茅葺小屋。小さいが整った姿。北アルプスに西岳連峰の景観、優雅なヤナギランの咲く魅力たっぷりの山旅だった。
原山傅翁之碑
昭和二十九年終戦後の食糧増産を期に・・・・西越開拓地として開放し以来先駆者として率先 部落入植者の指導に当たった・・・・(西越(にしごし)開拓地)(aikis.or)
一夜山?
ヒメジオン
ヨメナ
アカツメクサ
ゲンノショウコ
林道から見上げる一夜山の一角
東山
シオガマギク
ヤナギラン
ヤナギラン
一夜山頂上の石碑、祠と頂上標識
一夜山の三角点
一夜山頂上から見る北アルプス: 蓮華岳、針ノ木岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華山、白馬乗鞍岳
方位盤
西岳連峰の末端: 東山、東山・北峰、中西山、第三峰、第二峰、西岳、本院岳、第一峰
ウメバチソウ
鬼無理の湯
茅葺小屋