山形県 頭殿山1,203m、尖山901m 2012年10月8日
(頭殿山)山形県の山
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すっかり涼しくなって
日差しも心地よく感じられ
山はくっきり見えている
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分岐からの尾根登りは傾斜があり、距離もあり、40分程度かかるが、途中で頭殿山の山頂が見えた。それは頭上にかかる黄葉の重厚な山。
そしてP3を過ぎたあたりで樹間に大朝日が見える。鋭く尖った姿で、最初は御影森山かと思った。
そして9時半前、頭殿山頂上に着く。正面にそびえる大朝日岳の迫力の姿にしばらく我を忘れる。鋭く尖った頂上は少し左に傾いていて、頂上の右にY字雪渓の渓谷、左手前に中ツル尾根を伸ばしており、真っ青な空と緑の山肌に紅葉がアクセントを添えている。輝け!大朝日。
更に東西に視野を広げると、大朝日岳の西には平べったい姿の平岩山が連なり、東には丸い頭の小朝日岳が控え、その手前の平べったいのは鳥原山のようだ。その更に東にあるはずの月山は、やはり雲に隠れている。
頂上の奥の潅木に囲まれた場所に降りてみると、更に西の稜線が見える。平岩山の西には鋭鋒の御影森山、ピークをたくさん並べた前御影森、なだらかな中沢峰が並ぶ。壮観!
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTT
道の駅飯豊は広いが混んでいた。6時半前に起きると外は真っ白な霧で覆われていた。こいつは今日はダメかな、というのが最初の印象。まあ、とりあえず下見だけでも、と7時前に出発。長井の市街地を北東に進むと、左手に葉山が見える。と思うと深い霧の中に入り、フォッグランプを点ける。黒鴨町が近付くと、次第に霧の中から抜け出し、青空が見えてきた、と思ったら、いつの間にか霧の中を抜け出て、快晴の空が広がる。行く手には目指す頭殿山付近と思われる山並。
山間を登り始めてすぐに、右手に「頭殿山」の道標を発見する。そちらに右折し、林道に入る。林道はすぐに砂利道となり、延々とその砂利林道を進む。なんとか走れるのだが、かなり傷んだ林道で、アップダウンもある。ギアをロウにしてゆっくり登る。後から車が一台追いついてきたので、道脇に寄せて先に行かせようとしたが、その車はそこで引き返してしまった。荒れた林道を更に進む。「即身仏発掘の地」という標識を過ぎたあたりで、歩いている人を見る。その人とはこの後、頭殿山の頂上で会った。左が頭殿山、右が茎ノ峰峠、という分岐(その脇に古い石の道標)を左に入り、ついに林道終点の駐車場に着く。林道に入って30分強だが、もっと長く感じた。
駐車地点からの登山道は、予想していたヤブ道ではなく、林の中のしっかりした踏跡だった。10分弱で鳥取場という地名のついた分岐。右が尖山、まっすぐが頭殿山。こんなに立派な標識があるとは予想していなかったのでびっくり。尖には帰りに寄ることにして、頭殿に向かう。しばらく平坦な地形を歩くが、しっかりした踏跡が続いている。西にしばらく歩き、背後に尖山の西にある暖日山(ぬくひやま)というのが見える*。道は西から南に回り込んだところで分岐となる。斜面をトラバースして西に進むのがたぶん朝日鉱泉への道、そして南に斜面を登り、尾根に取付くのが頭殿山への道。道標には頭殿山方面しか記していない。朝日鉱泉への道はたぶん荒れてしまっているのだろう。
*暖日山: 尖山の東にある991m峰。地理院地図に破線はないが、登山のネット記録多数。
分岐からの尾根登りは傾斜があり、距離もあり、40分程度かかるが、途中で頭殿山の山頂が見えた。それは頭上にかかる黄葉の重厚な山。更に登ると、北東方向が見えるが、月山は雲に覆われているようだ。そしてP3を過ぎたあたりで樹間に大朝日が見える。鋭く尖った姿で、最初は御影森山かと思った。
そして9時半前、頭殿山頂上に着く。正面にそびえる大朝日岳の迫力の姿にしばらく我を忘れる。鋭く尖った頂上は少し左に傾いていて、頂上の右にY字雪渓の渓谷、左手前に中ツル尾根を伸ばしており、真っ青な空と緑の山肌に紅葉がアクセントを添えている。輝け!大朝日。更に東西に視野を広げると、大朝日岳の西には平べったい姿の平岩山が連なり、東には丸い頭の小朝日岳が控え、その手前の平べったいのは鳥原山のようだ。その更に東にあるはずの月山は、やはり雲に隠れている。頭殿山の頂上には大きな二等三角点に新旧の頂上標識に祠があった。頂上の奥の潅木に囲まれた場所に降りてみると、更に西の稜線が見える。平岩山の西には鋭鋒の御影森山、ピークをたくさん並べた前御影森、なだらかな中沢峰が並ぶ。壮観!前見影森山と中沢峰コルにテントを張って大朝日まで往復したのは2004年のことだった。
その潅木に囲まれた場所の奥には、唐突に白い便器が置いてある。トイレの上の部分が飛ばされてしまったのだろうか。頂上に戻り、南西方面に続く踏跡に降りてみる。そこからは、中沢峰の西に続く稜線が見えている。二つ見える左の峰が葉山かもしれない。その踏跡はなおも続き、愛染峠に至るらしいが、今も通じているのだろうか。頂上に戻り、もう一度、大朝日と東の方角を写し、南の葉山稜線を写し、潅木に囲まれた場所に降りて御影森を写す。2度の撮影を終了し、頂上に戻って腰を下ろして休憩。マップを眺める。この間にあの林道で見た男性がやってきたので、入れ替わりに帰途につく。P3とP2の間で、尾根の北側をトラバースする踏跡への分岐を見つける。が、行き止まりのようだった。朝日鉱泉分岐を過ぎ、暖日山と小さな尖山を見る。そして、鳥取場から分岐を左に入り、坂を登って尖山頂上に達する。11時。
360度の視界の尖山頂上から振り返ると、尖山頂上標識の後に頭殿山の重厚な姿。右手前のP3の東斜面に岩壁が見えている。頭殿の左奥(南西)に見える山稜は葉山のあたりだろう。南には市街地、その向こうにある蔵王は稜線の上が雲で隠れている。南東に見えるアンテナのある山は白鷹山、その左の背の低い丸い山は西黒森山(東黒森山はその裏で見えていない)ではなかろうか。そして東には暖日山が近い。暖日と尖山の間にあるのが茎ノ峰峠。暖日の左奥にはもう一つの葉山、そしてその左には月山がいつの間にか雲間から出てきていた。更にその左には障子ヶ岳が見えている。尖山の頂上には10分ほどいて、帰路につく。鳥取場の分岐表示の裏に回ってみると、山神の石標があり、松茸がお供えしてある。キノコ取りの人だろうか。車に戻り、長い林道をゆっくり慎重に下る。
長い間、登りたいと思っていた朝日連峰の古道の山、頭殿山に登る。心配していた林道を車で登り切れ、そこからの登山道もしっかりしていて、実に楽に頂上に到達し、大朝日と朝日連峰を見ることができた。東にある尖山から見た頭殿山もまたすばらしかった。
青い空、黒鴨付近
道の駅飯豊は広いが混んでいた。6時半前に起きると外は真っ白な霧で覆われていた。こいつは今日はダメかな、というのが最初の印象。まあ、とりあえず下見だけでも、と7時前に出発。長井の市街地を北東に進むと、左手に葉山が見える。と思うと深い霧の中に入り、フォッグランプを点ける。黒鴨町が近付くと、次第に霧の中から抜け出し、青空が見えてきた、と思ったら、いつの間にか霧の中を抜け出て、快晴の空が広がる。行く手には目指す頭殿山付近と思われる山並。
頭殿山の道標
山間を登り始めてすぐに、右手に「頭殿山」の道標を発見する。そちらに右折し、林道に入る。林道はすぐに砂利道となり、延々とその砂利林道を進む。なんとか走れるのだが、かなり傷んだ林道で、アップダウンもある。ギアをロウにしてゆっくり登る。後から車が一台追いついてきたので、道脇に寄せて先に行かせようとしたが、その車はそこで引き返してしまった。荒れた林道を更に進む。「即身仏発掘の地」という標識を過ぎたあたりで、歩いている人を見る。その人とはこの後、頭殿山の頂上で会った。左が頭殿山、右が茎ノ峰峠、という分岐(その脇に古い石の道標)を左に入り、ついに林道終点の駐車場に着く。林道に入って30分強だが、もっと長く感じた。
即身仏発掘の地
山神塔の石板の脇に頭殿山の道標
左:頭殿山、右:茎ノ峰峠の道標、その脇に古い道標
古い石の道標(左:あさひゆ沢? 右:湯殿山?)
頭殿山登山口
駐車地点からの登山道は、予想していたヤブ道ではなく、林の中のしっかりした踏跡だった。10分弱で鳥取場という地名のついた分岐。右が尖山、まっすぐが頭殿山。こんなに立派な標識があるとは予想していなかったのでびっくり。尖には帰りに寄ることにして、頭殿に向かう。しばらく平坦な地形を歩くが、しっかりした踏跡が続いている。西にしばらく歩き、背後に尖山の西にある暖日山(ぬくひやま)というのが見える*。道は西から南に回り込んだところで分岐となる。斜面をトラバースして西に進むのがたぶん朝日鉱泉への道、そして南に斜面を登り、尾根に取付くのが頭殿山への道。道標には頭殿山方面しか記していない。朝日鉱泉への道はたぶん荒れてしまっているのだろう。
*暖日山: 尖山の東にある991m峰。地理院地図に破線はないが、登山のネット記録多数。
カラマツ林
鳥取場、尖山分岐表示
頭殿山
分岐からの尾根登りは傾斜があり、距離もあり、40分程度かかるが、途中で頭殿山の山頂が見えた。それは頭上にかかる黄葉の重厚な山。更に登ると、北東方向が見えるが、月山は雲に覆われているようだ。そしてP3を過ぎたあたりで樹間に大朝日が見える。鋭く尖った姿で、最初は御影森山かと思った。
古いがしっかりした踏み跡
朝日鉱泉への分岐?
初めて見えた大朝日
そしてP3を過ぎたあたりで樹間に大朝日が見える。鋭く尖った姿で、最初は御影森山かと思った。
頭殿山の頂上
頭殿山の二等三角点
頭殿山頂上と大朝日岳、小朝日岳
大朝日岳
そして9時半前、頭殿山頂上に着く。正面にそびえる大朝日岳の迫力の姿にしばらく我を忘れる。鋭く尖った頂上は少し左に傾いていて、頂上の右にY字雪渓の渓谷、左手前に中ツル尾根を伸ばしており、真っ青な空と緑の山肌に紅葉がアクセントを添えている。輝け!大朝日。更に東西に視野を広げると、大朝日岳の西には平べったい姿の平岩山が連なり、東には丸い頭の小朝日岳が控え、その手前の平べったいのは鳥原山のようだ。その更に東にあるはずの月山は、やはり雲に隠れている。頭殿山の頂上には大きな二等三角点に新旧の頂上標識に祠があった。頂上の奥の潅木に囲まれた場所に降りてみると、更に西の稜線が見える。平岩山の西には鋭鋒の御影森山、ピークをたくさん並べた前御影森、なだらかな中沢峰が並ぶ。壮観!前見影森山と中沢峰コルにテントを張って大朝日まで往復したのは2004年のことだった。
朝日連峰・東側: 平岩山、大朝日岳、小朝日岳、鳥原山
朝日連峰・西側: 中沢峰、前御影森山、御影森山、平岩山、大朝日岳
長井葉山?
その潅木に囲まれた場所の奥には、唐突に白い便器が置いてある。トイレの上の部分が飛ばされてしまったのだろうか。頂上に戻り、南西方面に続く踏跡に降りてみる。そこからは、中沢峰の西に続く稜線が見えている。二つ見える左の峰が葉山かもしれない。その踏跡はなおも続き、愛染峠に至るらしいが、今も通じているのだろうか。頂上に戻り、もう一度、大朝日と東の方角を写し、南の葉山稜線を写し、潅木に囲まれた場所に降りて御影森を写す。
尖山
2度の撮影を終了し、頂上に戻って腰を下ろして休憩。マップを眺める。この間にあの林道で見た男性がやってきたので、入れ替わりに帰途につく。P3とP2の間で、尾根の北側をトラバースする踏跡への分岐を見つける。が、行き止まりのようだった。朝日鉱泉分岐を過ぎ、暖日山と小さな尖山を見る。そして、鳥取場から分岐を左に入り、坂を登って尖山頂上に達する。11時。
尖山頂上から頭殿山
360度の視界の尖山頂上から振り返ると、尖山頂上標識の後に頭殿山の重厚な姿。右手前のP3の東斜面に岩壁が見えている。頭殿の左奥(南西)に見える山稜は葉山のあたりだろう。南には市街地、その向こうにある蔵王は稜線の上が雲で隠れている。南東に見えるアンテナのある山は白鷹山、その左の背の低い丸い山は西黒森山(東黒森山はその裏で見えていない)ではなかろうか。そして東には暖日山が近い。暖日と尖山の間にあるのが茎ノ峰峠。暖日の左奥にはもう一つの葉山、そしてその左には月山がいつの間にか雲間から出てきていた。更にその左には障子ヶ岳が見えている。尖山の頂上には10分ほどいて、帰路につく。
頭殿山(尖山より)
暖日山(ぬくひやま)
尖山の東にある991m峰。地理院地図に破線はないが、登山のネット記録多数。
西黒森山と白鷹山(東黒森山は西黒森山の背後で見えていない)
茎ノ峰峠と暖日山(背後に月山と村山葉山)
村山葉山
湯殿山、姥ヶ岳、月山
障子ヶ岳
山神の石板にマツタケのお供え
鳥取場の分岐表示の裏に回ってみると、山神の石標があり、松茸がお供えしてある。キノコ取りの人だろうか。車に戻り、長い林道をゆっくり慎重に下る。
長い間、登りたいと思っていた朝日連峰の古道の山、頭殿山に登る。心配していた林道を車で登り切れ、そこからの登山道もしっかりしていて、実に楽に頂上に到達し、大朝日と朝日連峰を見ることができた。東にある尖山から見た頭殿山もまたすばらしかった。